葉っぱのようなフォルムが目を引く「フーガス」を作ろう
楕円形や長方形の平たいパン生地に切り込みが入った、葉っぱや仮面のようなフォルムがユニークなパン「フーガス」。
今回は生地にフィリングを練り込んで作る、基本のフーガスのレシピをご紹介♪同じ生地でフィリングをサンドするアレンジレシピもお教えします。
フーガスとは
フーガスとは、南フランス・プロヴァンス地方の伝統的なパン。古代ローマの時代にパン窯の温度を確認するために、灰に埋めて焼いていたパンが起源といわれています。
特徴のある形は、葉っぱやカーニバルで使われる仮面をモチーフにしたなどの説があり、さまざまな形、大きさのものがあるそう。
作り方は、フランスパンやカンパーニュなどの生地をのばし、切り込みを入れて焼成。プレーンタイプをはじめ、ハーブやオリーブ、アンチョビなどのフィリングを練り込んだもの、これらをトッピングしたものなどバリエーションも豊富。
また、ブリオッシュ風の生地を使った甘いフーガスもあって、いろいろなシーンで楽しめそうですよね。
基本のフーガスのレシピ
オリーブオイルを加えたカンパーニュ生地にフィリングを練り込んだ、お食事と合わせても楽しめるシンプルなフーガス。ベーコン入りとハーブ入りの2種類を作ります。
材料(2枚分)
生地
- 準強力粉…180g
- 全粒粉…20g
- 塩…4g
- インスタントドライイースト…2g
- 水…130~135g
- オリーブオイル…8g
ベーコン生地用
- スライスベーコン…30g
ハーブ生地用
- ドライバジル…小さじ1/2
- ドライオレガノ…小さじ1/2
- 水…小さじ1/2
仕上げ用
- オリーブオイル…適量
下準備
- スライスベーコンを5mm幅に切る。
- ハーブ生地用の材料を混ぜ合わせる。
作り方
- ホームベーカリーなどのこね機に、オリーブオイル以外の生地の材料を入れ、5~6分間こねる。
- こね上がった生地を半分に分け、ベーコンとハーブをそれぞれに練り込む。
- 生地をボウルに入れてラップをかけ、26~28℃で50~60分間一次発酵。
- 軽く丸めて、20~30分間ベンチタイム。
- 成形をする。
- カード(スケッパー・ピザカッター・ナイフでもOK)で切り込みを入れる。
- 26~28℃(室温可)で20~30分間最終発酵。
- 生地表面に霧吹きでたっぷり水をかけ、220~230℃で12~15分間焼成。
- 焼成後、熱いうちに仕上げ用のオリーブオイルをハケで塗れば完成。
オリーブオイルを少しずつ加えながら、さらに7~8分間こねる。
*生地をひとくち大に切ると、フィリングと混ざりやすくなります。
めん棒で生地を縦18cmくらいの楕円形にのばし、オーブンシートにのせる。
切れ込みを広げ、形を整える。
*周囲にも数か所切り込みを入れ、デザインを施してもgood!
オーブンの予熱を250℃でスタート。
ハーブはお好みのものに変えてもOK。この他、アンチョビ・オリーブ・ドライトマト・くるみもおすすめのフィリングです。
「基本のフーガス~ハーブのフーガス、ベーコンのフーガス~」の詳しいレシピページはこちら。
アレンジフーガスにもチャレンジ!
フィリングを生地の間にサンドするフーガスもおすすめ。同じ生地を使って作れますが、先ほどのものとは表情の違うフーガスが楽しめます。
「2種のオリーブとトマト」と「ベーコンとチーズ」のフィリングは、フーガスにぴったり◎
フィリングを挟むタイプを作る際は、生地を丸く、均一の厚さにのばしましょう。
成形のポイントをご紹介します。
- 生地を直径20cmくらいにのばして、片側半分にフィリングをのせる。
- 半分に折り畳んで葉っぱの形に整えたら切り込みを入れて広げ、20~30分間最終発酵。
- 生地表面に霧吹きでたっぷり水をかけ、220~230℃で12~15分間焼成したら、オリーブオイルをハケで塗って完成!
配合や詳しい作り方がわかる「【フーガス】~2種のオリーブとトマト、ベーコンとチーズ~」のレシピページはこちら。
フーガスを楽しもう
南仏プロヴァンス地方の伝統的なパン「フーガス」は、お店や家庭によってオリジナルレシピがあるそうです。
フィリングにお好みの素材を組み合わせたり、切り込みをアレンジしたりと楽しんでいただけるのではないでしょうか。
ぜひ、ラタトゥイユやタプナード(オリーブのペースト)など、この地方のお料理やワインと合わせて味わってみてくださいね。