岐阜の秋の味覚・栗きんとん
岐阜県の中津川市や恵那市などの銘菓である「栗きんとん」。
初めて食べた時には、そのおいしさにびっくりしました!
名店の栗きんとんもよいですが、自分で作って食べられたらうれしいですよね。
今回は、栗きんとんのレシピをご紹介します。
おせちの栗きんとんとの違い
「栗きんとん」というと、おせち料理の中に入っているものを思い浮かべる方も多いのでは?
おせち料理の栗きんとんは、粘り気のあるさつまいもあんの中に栗の甘露煮が入った一品。
岐阜県の郷土菓子でもある栗きんとんは、それとは違います。
まず生栗を皮のままゆで、中身をすくい出して裏ごし。砂糖を加えて弱火で練り上げ、茶巾絞りにして栗の形に仕上げたお菓子なんです。
甘さ控えめで上品な味わい。口の中に栗そのものの味が広がる「栗きんとん」。
中津川市や恵那市は栗の栽培が昔から盛んで、栗きんとんは江戸時代から人気のあるお菓子だったといわれているそうですよ。
栗きんとんの作り方
栗が出回る季節になったら、ぜひ作ってみましょう。
材料(10個分)
- 生栗…約300g(蒸して取り出した中身、約200g)
- グラニュー糖…50g
砂糖はきび砂糖や和三盆などでも〇
砂糖によって風味が変わるので、栗の中身の重量の1/4~1/3を目安に、好みの甘さに調整してください。
作り方
- 栗は水でよく洗う。
- 鬼皮のまま蒸し器に入れ、40〜50分間蒸す。
- 蒸しあがったら縦半分に切り、栗の中身をスプーンで取り出す。
- 取り出した栗をマッシャーやすりこぎでつぶす。
- つぶした栗と砂糖を鍋に入れ、木べら(なければゴムベラでも可)で混ぜながら中火にかける。
- トレイやバットの上に取り出す。
- ひとつ約25gずつ丸める。
- ぬらしてよく絞ったガーゼ(なければラップでも)にのせ、上部をひねるようにして絞り目をつける(茶巾絞り)。
- 栗と砂糖しか使っていないとは思えないほどおいしい、栗きんとんの出来上がり。
*蒸し器がなければゆでても。鍋にたっぷりの水と栗を入れ、沸騰してから40〜50分間ゆでてください。
蒸した栗はホクホクして水っぽさがない仕上がり。ゆでた栗は、蒸したものよりしっとりした感じになります。
*渋皮が入らないように気をつけて。
混ざってしまった渋皮があったら、取り除く。
フードプロセッサーを使ってもOK。より簡単です。
ここがポイント
少し粒が残った状態なら、栗の食感が楽しめる仕上がりになります。
粒が残らないくらいにつぶすと、なめらかな食感に。裏ごしすれば、舌触りがよりよくなります。
お好みで調節してみてください。
焦げ付かないように、かき混ぜ続ける。
*砂糖が溶け、指でつまむとしっとりとしてベタつかなくなるのを目安に。
ここがポイント
ギュッと絞った後、上の部分を親指と人差し指で挟んで少しくぼませて。栗の形をイメージして成形してください。
「おうちで簡単!栗きんとん」の詳しいレシピページはこちら。
冷凍の栗ペーストを使って簡単に
生栗をゆでるのはちょっと手間だなというときは、冷凍の栗ペーストを使うのがおすすめ!
「美栗ペースト」の原材料は国産の和栗と砂糖のみ。ちょうどよい甘さに調整されているので、栗きんとんを作るのに最適です。
薄い状態でパックしてあるので、必要なぶんだけ取り出して解凍できるのがうれしいポイント♪
解凍は、自然解凍でOK。季節にもよりますが、30分間ほどで解凍できます。
栗きんとんの作り方と同様、約25gずつ分けて茶巾に絞れば出来上がり!
簡単に栗きんとんが味わえます。
たくさんの栗をゆでなくても、栗きんとん1個分や2個分だけ作れるのが◎栗が出回らない季節に食べられるというメリットも。
生栗から作るのとはまたちょっと違う味わいですが、とてもおいしいですよ。
栗きんとんを手作りしてみましょう!
素朴な味わいの手作り栗きんとん。
栗の季節にぜひお試しください!