タルトのさくさく感を長持ちさせたい!
クリームやフルーツと一緒に楽しめるタルトは、大人気のスイーツ。
タルトはさくさくとした食感が魅力のひとつですが、時間がたつとどうしても湿気て、さくさく感が失われていきます。
今回は、タルトのさくさく感を長持ちさせる方法をお教えします。
チョコレートで膜を作る
空焼きしたタルト生地にカスタードクリームなどを絞るタルトは、湿気るのが早いもの。
そんなときは、チョコレートで膜を張る方法がおすすめです。
空焼きしたタルト生地に、はけで溶かしたチョコレートを塗りましょう。
湿気防止が目的なので、チョコレートをテンパリングする必要はありません。
はけで丁寧にチョコレートを塗り、冷蔵庫で冷やし固めたらOK。
後はクリームを絞って果物をのせるなど、デコレーションを楽しんで。
チョコレートを塗ったタルトはどのくらい持つ?
チョコレートを塗ったタルトは、どれくらい湿気を防ぐことができるのでしょうか。
チョコレートを塗ったタルトと塗っていないタルトを準備して、1日目と2日目の違いを見てみましょう。
今回は、カスタードクリームといちごをデコレーションして仕上げました。
チョコレートを塗ったもの
1日目
タルト生地のかたさを保っている
2日目
少しやわらかくなったが、まだタルト生地らしいかたさを保っている
チョコレートを塗っていないもの
1日目
すでにソフトクッキーのようにやわらかい
2日目
形を保ってはいるものの、ふにゃふにゃと変形して持ち上げることができない
まとめ
実際に比較してみると、チョコレートに防湿効果があることがはっきりとわかりました。
チョコレートを塗ったタルトは、2日たってもタルトらしいかたさを保てています。
そして、食べ比べてみた結果、塗ったチョコレートが良いアクセントに。
今回は見た目に目立たないようホワイトチョコを使いましたが、塗るチョコレートを選べばお菓子の個性を作ることもできそう。
スイートやミルク・ルビーなど、さまざまな種類があるチョコレート。作りたいタルトに合わせて選んでみるのはいかがでしょう。
*今回は実験のため2日間置いています。カスタードクリームを使ったタルトは、当日中にお召し上がりくださいね。
卵で膜を作る
もうひとつの方法は、卵で膜を張る方法。
空焼きをしたタルト生地に溶いた卵を塗り、オーブンで乾かしましょう。
これは、空焼きしたタルトに液体を入れて焼く場合にも有効。ピケの穴から液体が染み出すのを防ぐという効果があります。
今回は、卵の様子がわかりやすいようにココアを加えたタルト生地を用意しました。
空焼きが終わったタルトにはけで卵を塗って、オーブンへ。
卵は、しっかり溶いて茶こしなどでこしたものを塗ってくださいね。
オーブンに数分入れると卵に火が通り、タルトの表面に卵の膜が張った状態になっています。
この後チョコプリン液を入れて焼成しましたが、液が染み出すことなく仕上げられました。
おすすめのはけ
チョコレートや卵を塗るのに、私はシリコン製の「グレーシリコン 刷毛」を使っています。
シリコン製のはけは、抜けた毛がお菓子に入ってしまうなどの心配もなく安心。
洗うときはお湯と中性洗剤を使って、根本からきれいに汚れを取りましょう。
しっかり水気をふいて、乾燥させて保管してくださいね。
仕上げは食べるぎりぎりに!
タルトをさくさくに保つには、水分と接触する時間をなるべく減らすのが一番の対策。
タルトは水分の多い具材をのせると、のせた瞬間からどんどん湿気を吸収していきます。
なので、食べる当日に仕上げるなど、可能な範囲で仕上げのタイミングを調整するとよいでしょう。
焼成済みタルトの保管をきちんとしておけば、直前に焼かなくても良い状態を保てます。
空焼きしたタルトは、乾燥剤と一緒にして保存容器やジップバッグなどに入れて常温で保存。
アーモンドクリームなどを焼き込んだタルトは、ラップできっちり包んでからフリーザーバッグなどに入れ、におい移りを防いで冷凍保管しましょう。
仕上げる直前に解凍してくださいね。
タルトのさくさく感を楽しもう!
ちょっとした一手間で、さくさくしたタルトを長持ちさせることができるのはうれしいですよね。
ぜひ手作りタルトのおいしさを楽しんでくださいね。