ロングセラーの“あの”お菓子を再現しよう
幾重にも重なった繊細なクレープ生地を、やさしい甘さのココアクリームでコーティングした超ロングセラーのあのお菓子。私も大好きな一品です。
今回はパートフィロという生地を使って、手軽に再現できるレシピをご紹介します!
パートフィロとは
パートフィロ(フィーロペストリー)とは、小麦粉・コーンスターチ(とうもろこし粉と書かれていることも)・水・塩・オイルなどで作られる極薄の生地。「フィロ」はギリシャ語で「葉」や「紙」を意味するそうです。
今回使用する「アントニオフィーロペストリー」がこちら。生地の薄さが伝わるでしょうか。
重ねたり、畳んだり、巻いたり…といろいろな形で活用でき、欧州のさまざまな国で料理はもちろんお菓子にも使われています。春巻きの皮のようというとイメージしやすいかもしれません。
バターやオイルを塗った生地を重ねて焼くと、まるでパイ生地の層のようにすることも!
パートフィロは、大きめの長方形の生地を重ねてくるくる巻いて、冷凍状態にしたものが多く販売されています。
この生地は乾燥さえ気をつければ常温に戻っても問題ないので、とても使いやすいと思いますよ。
パートフィロで再現!超ロングセラーなあのお菓子のレシピ
材料(11cm前後のもの16本分)
- パートフィロ…2枚
- バター(溶かす)…15g程度
- グラニュー糖…適量
- コーティング用チョコレート(ミルク)…80~100g
*コーティング用チョコレートは半分弱余ります。
冷凍 アントニオフィーロペストリー 375g
北海道よつ葉バター 食塩不使用 450g
cotta 細目グラニュー糖 250g
cotta ルセーラ ミルクチョコ(コーティング用) 300g
下準備
- パートフィロは前日の夜、箱ごと冷蔵庫に移して解凍しておく。
作り方
- パートフィロをカットする。
- 生地をまとめ、ビニール袋に入れるかラップをかけておく。
- 生地の裏表に溶かしバターを塗って、片面にグラニュー糖を薄く振る。
- 巻き始めを5~8mm程度折って芯を作り、くるくると巻いていく。
- 巻き終わりが飛び出さないように調整して巻ききり、全体を押さえて平らにする。
- 両端と中央の3か所、ナイフで穴を開ける(ピケ)。
- 天板に間隔を空けて並べる。
- 190℃のオーブンで8~10分間焼成。
- 中心まで冷めたらすぐにチョココーティングし、冷蔵庫に入れて固める。
- 出来上がり。
*「アントニオフィーロペストリー」の大きさは約27cm×43cm。1枚を写真のように8等分すると、13cm×11cm前後の生地が8枚取れます。
*乾燥を防ぐため、必要分のみ取り出しながら作業していきます。4枚ずつ成形するのがおすすめ。
*破れている(裂けている)ところがあればそちら側から巻いて、なるべく表面に出ないようにしましょう!表面に破れがあると割れやすく、コーティングがしにくくなることがあります。
*巻き終わりが必ず下になるように調整を。
*あれば、シルパンを敷くのがおすすめ。
*焼成はしっかりと!1つ割ってみて、中までしっかりきつね色になっていればOK。ちゃんと焼けているほどおいしい♪
「パートフィロで再現♪あのチョコがけクレープクッキー」の詳しいレシピページはこちら。
きれいに仕上げる3つのポイント
1.乾燥させない
パートフィロは、とにかく乾燥に注意!乾燥すると、割れて使えなくなってしまいます。
カットも成形も手早く行ってください。
2.巻き終わりは必ず下にする
巻き終わりが下になっていないと、焼成後、立ち上がったり一部分が膨らんだりしてしまいます。
こうなると、チョコがうまくかけられないので、巻き終わりは必ず下に!
3.冷めたらすぐにチョココーティングする
焼き上がりは、湿気たり割れたりしやすいので、中心まで冷めたらすぐにチョココーティングするのがおすすめ!
焼いた生地を長時間放置しておくと、写真のようにひび割れることも(乾燥してしまった生地を焼いた場合もこうなることがあります)。
割れやすいので、チョココーティングする際には気をつけて扱ってください。
レシピページで最も安全と思われるコーティング方法をご紹介しています。
余ったパートフィロでマロンパイも作れる!
パートフィロは一度に全て解凍しなくてはいけないので、ご紹介したレシピだけでは1箱使いきるのが大変かもしれません。ぜひ他のものにも使ってみてください!
例えば、バターを塗って2~3枚重ねてフィリング(りんごを炊いたものやお肉系など)を包んだり、マフィン型やタルト型に敷いてシュクレやパイ生地代わりにしたり。
おすすめのレシピをひとつ、ご紹介しますね。
「お手軽♡ 珈琲マロンパイ」の詳しいレシピページはこちら。
動画でおさらい
人気のお菓子を手軽に再現!
今回どこまでこだわって再現するか検討した結果、「手軽に作れてそれっぽい♪」というところに落ち着きました。
レシピで見るより、やってみるとさらに手軽。そして大満足のおいしさです!
グラニュー糖の量・焼き方・食べるタイミングで食感も多少変わってきますよ。
クレープ生地とは若干違いますが、パートフィロはほろほろした食感と簡単に作れるのが魅力♪
ぜひぜひ多くの方に知っていただけたらと思います。