冷菓3種の違い、ご存知ですか?
「ムース」・「ババロア」・「パンナコッタ」。
下の写真を見て、どのスイーツなのか分かりますか?
材料を見てみるとほぼ同じなのに、レシピ名を見ると別のスイーツ名。
何が違うのだろう?と思ったことはありませんか?
今回は3種類の冷菓を実際に作って、食べ比べをしてみた感想を私なりに書いてみました。
ムースとは
フランス語で“ムース”=“泡”という意味。
泡立てた生クリームや卵白にフルーツソースやピューレなどを加え、冷やし固めたもののこと。
ゼラチンを使うレシピと使わないレシピがあります。
今回はゼラチンを使わず作ったので、生地がやわらかく、表面が溶けやすくなり、型から外してお皿に盛りつけようとするのが難しかったです。
スプーンを入れたときの手の感触は、3種類の中で最も軽く、口当たりは滑らかでふんわりやわらかい食感でした。
ゼラチンを使用すると、表面がつるっとしてきれいに型から外せます。
どう盛り付けたいのか?を考えながらゼラチンを入れるか入れないかを考えるといいと思います。
ムースは、お菓子以外にもお野菜を使った前菜で登場することもあるのが特徴の一つです。
ババロアとは
名前の由来は諸説ありますが、現在のドイツにあたる“バイエルン王国”で作り、食べられていたという、地域の名前から名付けられたよう。
卵と牛乳、砂糖をベースに作ったアングレーズソース(カスタードソース)に、ゼラチンと泡立てた生クリームを加えて、冷やし固めたものです。
ゼラチンを使うので、やわらかいけどしっとりとしていて弾力性もあるため、きれいに型外しでき、お皿に盛り付けても形成を保てます。
味は、アングレーズソース(カスタードソース)がベースなので、濃厚な仕上がりでした。
パンナコッタとは
イタリア語で、“パンナ”=“生クリーム”、“コッタ”=“煮る”という意味。
生クリームを温め、そこへ砂糖と牛乳を加えて、ゼラチンを使って冷やし固めたものです。
生クリームを泡立てずに固めているので、口当たりはしっかりしていて、つるつる滑らかな食感でした。
実際に3種類を作って食べ比べをした結果、私が一番気に入ったのは「パンナコッタ」でした。
つるっとした食感がこれからの暑い夏にピッタリだと思いましたので、今回はパンナコッタのレシピをご紹介しますね。
紅茶のパンナコッタレシピ
材料(330ml×3個)
- 生クリーム…80cc
- 牛乳…150cc
- グラニュー糖…20g
- 紅茶の葉…5g
- 粉ゼラチン…2.5g
- 水…大さじ1
下準備
水の中に粉ゼラチンを入れてふやかしておきます。
*粉ゼラチンに水を注いでも上手にふやかせないので、必ず水の中に粉ゼラチンを入れてください。
作り方
- 鍋にゼラチン以外の材料を加え、沸騰直前まで温めて火を止めます。
- ふたをして、そのまま5分間蒸らします。
- 耐熱用のボウルに、茶こしを使いながら移します。
- 3のボウルにふやかしておいたゼラチンを入れ、完全に溶けるまで混ぜます。
- ゼラチンが完全に溶けたら、お好みの容器に入れて冷蔵庫で冷やし固めます。
- プリン型で作成した場合は、ここからドキドキの型外し。剥がれやすくなるように、型にくっついている外周と中央部分を指の平で軽く押します。
型より大きめの皿を準備し、皿をかぶせてひっくり返し、手で押さえながら左右に2、3回振る。
型とパンナコッタの隙間に空気が入り、“ポコッ”という音とともにお皿に落ちてきます。
そっと型を持ち上げてみて、きれいに外れていれば完成です。
*鍋肌にふつふつと小さな泡が立ち始めるのが沸騰直前の目安。
*ふたがなければアルミホイルなどでもOK。
*この時、ゼラチンをスプーンやフォークで小さく砕いてから入れると、溶けやすくなります。
*ゼラチンが溶けきらなかった場合は、湯せんにかけ、少しだけ温めながら溶かしてください。
*プリン型以外にも、ガラスのカップやカクテルグラスに入れてもよいです。お土産にする場合は、プラスチック容器に入れるなど、色々なバリエーションを楽しんでみてください。
まとめ
今回は、違いが分かりづらい疑問を私なりに表現してみました。
いかがでしたでしょうか。
私は特にムースとババロアの違いが難しいと感じました。
作り手が「ムース」といえばムース、「ババロア」といえばババロアといわれることもあるそうです。
今回ご紹介した違いを頭に入れながら、これからもお菓子作りを楽しんでいただけたらと思います。