パートフィロを使ったお菓子作り
パートフィロ(フィーロペストリー)という生地をご存じですか?
日本の家庭ではなかなかなじみの少ない生地ですが、一度その生地で作ったお菓子を食べると、とりこになること間違いなしの魅惑的なスイーツが作れます♪
今回はパートフィロを数枚重ねて、パリッパリの食感がおいしいマロンパイを作っていきます!
パートフィロとは?
パートフィロとは、地中海発祥のパイ生地。パータフィロともいわれます。
主にとうもろこしの粉・小麦粉・水・塩・オイルを合わせて作られていて、甘味がないのでスイーツはもちろんお料理にも◎
パートフィロは、1枚がとても薄くてやわらかい生地。冷蔵庫で完全に解凍してから1枚ずつ丁寧に剥がし、乾燥しないようラップで覆うなどしながら作業します。
向こう側が透けて見えるくらい薄いので、何枚か重ねて使うのが一般的。この薄さこそが最大の特徴であり、この生地でしか出せない食感を生み出してくれます。
表面がサラッとした生地で、バターも使われていないため常温で溶ける心配は不要。丁寧に取り扱えば、取り扱いは全く難しくありません!
(注意点としては、薄くて破れやすいこと、乾燥に気をつけること!)
今回使用する「アントニオ フィーロペストリー」は下の画像のような箱に入って届きます。
パートフィロで作るマロンパイのレシピ(6個分)
栗のクレームダマンドを作る
材料
- 無塩バター…50g
- 粉糖…50g
- サバトンマロンペースト…50g
- 全卵…50g
- アーモンドプードル…50g
下準備
- バターと全卵は常温に戻しておく。
作り方
- ボウルに無塩バターと粉糖を入れてなめらかになるまで混ぜ、マロンペーストを加えてダマが残らないようしっかり混ぜる。
- 全卵を溶いて少しずつ加え、アーモンドプードルも加えてよく混ぜる。
パートフィロで包んで焼く
材料
- パートフィロ…3枚
- 無塩バター…適量(60g~)
- 栗の渋皮煮…6粒
- 粉糖…適量
下準備
- パートフィロを解凍し、乾かないようにラップで包んでおく。
作り方
- パートフィロを1枚広げ、溶かした無塩バターをハケで満遍なく塗り広げる。
- パートフィロを1枚重ね、さらに溶かしバターを塗り広げてもう1枚重ねる。
- ピザカッターなど使って6等分にカットする。
- 4辺に2cm程度切り込みを入れる。
- マフィン型に軽くオイルスプレーを吹きかけ、4を敷き込む。
- 栗のクレームダマンドを絞り袋に入れ、1個につき20g絞り入れる。
- ダマンドで栗を隠すように、20g絞り入れる。
- 型からはみ出たパートフィロをギュッと合わせて重ねる。
- 200℃に予熱したオーブンを190℃に下げ、40~45分間焼成する。
- おいしそうな焼き色がついたら出来上がり。
*溶かしバターで接着して、全部で3枚重ねにします。
注:生地が見やすいようにペストリーボードを敷いて撮影しています。傷が付く可能性があるため、ペストリーボード上では刃物を使わないようご注意ください。
栗の渋皮煮を一つ入れ、少し押し込む。
*ダマンドは1個につき約40gです。全て使い切ってください。
*きれいに包み込んだ形がよければ、折りたたんでもOKです。
お好みで粉糖をかけて仕上げても◎
パートフィロだからこそ出せるこの食感、紙をクシャッとしたような独特なフォルム。
パリッパリでとても香ばしいマロンパイに仕上がりました。
「パリッパリ!パートフィロでマロンパイ」の詳しいレシピページはこちら。
冷めてもパリパリのままですが、トースターなどで少しリベイクすると焼きたての香ばしさがよみがえって、よりおいしく召し上がれます。
パートフィロはタルトの土台にもおすすめ
パートフィロはタルトの土台に使用するのもおすすめです。マフィンカップなどに同じように数枚重ねて敷き、ダマンドを絞れば簡単タルト台の出来上がり♪
ひらひらとした見た目のおしゃれなタルトに仕上がりますよ。
今回はモンブランタルトに。パリパリとした食感の生地にたっぷりのクリームを合わせると絶品…!新たなモンブランの土台として、ぜひこちらも参考にしてみてください♪
「パートフィロでパリッパリモンブラン」の詳しいレシピページはこちら。
…余談ですが、私がパートフィロを初めて知ったのは製菓学校の実習で習ったタルトでした。フルーツタルトの土台に使用したのですが、初めて食べる食感とおいしさに感動したものです!あの時の感動をぜひ皆さまにもお伝えできたら☆
パリッパリ食感がたまらないおいしさ♪
パリッパリ食感がおいしいパートフィロを使ったマロンパイ。この生地だからこそ出せる食感と見た目、味わい。焼きたてパリパリのおいしさは格別です。
ぜひおうち時間に作ってみてくださいね!