新茶の季節、緑茶のパンを作ろう!
夏も近付く八十八夜…、新茶の季節がやってきました。
普段家で飲んでいる緑茶やいただき物の緑茶を使って、パンを作ってみませんか?
体にいい栄養素がたっぷりの緑茶
食事の時。和菓子と一緒に。我々日本人にとって欠かせない緑茶。
そんな緑茶ですが、健康にも重要な役割を持っているのをご存知ですか?
緑茶に含まれるカテキンという成分が、ガンに対して有効であるといわれています。
また、カテキンには殺菌作用があるので、この時期心配になってくる食中毒にも効果があります。
今回ご紹介するパンは、緑茶を粉末にしてパンに混ぜ込むので、その栄養素を丸ごと摂ることができます。
緑茶を使った2色食パン
色のコントラストを楽しむため、こね途中で生地を緑茶生地とプレーン生地に分けて作ります。
材料(食パン型一斤用)
パン生地
- 強力粉(はるゆたかブレンド)…250g
- 砂糖…25g
- 塩…4g
- インスタントドライイースト…3.5g
- スキムミルク…15g
- 水…164g
- 無塩バター…25g
緑茶ペースト
- 緑茶…10g
- 熱湯…15g
下準備
緑茶ペーストを作る
- 緑茶は、ミルやすり鉢で細かい粉末状にしておきます。
- 粉末にした緑茶と熱湯を練り合わせてペースト状にし、触れる程度に冷ます。
作り方
- 無塩バター以外の材料を合わせて、手ごねやホームベーカリーでグルテンがつながるまでこねます。
- 無塩バターを入れて8割程度こねたら生地を2等分して、プレーン生地と緑茶生地にしていきます。
- 2等分したうちの一つの生地は、そのままこねあげます。
- もう一つの生地は、緑茶ペーストを混ぜてこねあげます。
- 暖かい場所で、生地が2倍の大きさになるまで一次発酵。
- それぞれの生地を丸めなおして、30分間ベンチタイムを取ります。
- 長方形に伸ばした生地を縦長になるように三つ折りにし、縦に置いて、くるくる丸めて成形。
- 生地の巻き終わりを下にして、食パン型に入れ、暖かい場所で生地の頂点が型の9割の高さにくるまで二次発酵。
- 生地の表面に霧吹きをして、180℃で28分間焼成します。
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緑茶生地の部分は、緑茶の苦みと風味をしっかり感じられるような配合にしています。
ご家族の好みでそれぞれをトーストしてもいいですし、2色の生地を使ってサンドイッチもおすすめです。
2色食パンは甘いものとの相性がとてもよいので、あんバターサンドは鉄板。
甘辛い照り焼きチキンのサンドイッチ、意外にもこの食パンに合うんです。
2色食パンをアレンジ、うずまき緑茶パン
追加の材料(食パン型一斤用)
- 鹿の子豆(大納言)…100g
作り方
- 2色食パンの工程1~6(ベンチタイム)まで行ったものを用意。
- ベンチタイム後の生地を長方形に伸ばしたら、プレーン生地の上に緑茶生地を重ねます。
- 鹿の子豆(大納言)を散らしたら生地を巻きこみ成形。
- 生地の巻き終わりを下にして食パン型に入れ、生地の頂点が型の9割の高さにくるまで二次発酵します。
- 生地の表面に牛乳(分量外)を刷毛で塗り、190℃で28分間焼成します。
牛乳を塗ったことで表面に優しい艶が出ますし、カットすると美しいうずまき模様が現れます。
鹿の子豆のほっこりした甘さが、緑茶の生地とよく合います。
アレンジその2、緑茶とゆずのロールパン
追加の材料(ロールパン8個分)
- ホワイトチョコチップ…40g
- ゆずピール…30g
*さっと湯通しし、水気を切って、大きなものは細かく刻んでおく。
作り方
- 2色食パンの工程1~4(こね上げ)まで行ったものを用意。
- プレーンと緑茶の生地をカードなどでそれぞれ3等分に切りわけ、一つにとまとめます。
- 暖かい場所で生地が2倍の大きさになるまで一次発酵。
- 一次発酵後の生地を8等分にして、片方をとがらせるようなしずく型にし、15分間ベンチタイムを取ります。
- 生地の片方をとがらせて細長く伸ばし、ホワイトチョコチップとゆずピールを散らして、ロール成形します。
- 暖かい場所で、一回り大きくなるまで二次発酵。
- 生地の表面に牛乳(分量外)をはけで塗ります。
- 高めの温度に予熱したオーブンを210℃に設定し直し、12~14分間焼成します。
*2色の生地がマーブルになるようにざっくりとまとめるのがポイントです。
*お持ちのオーブンによって癖があるので、途中で天板の向きを変えるなどして焦げないよう注意してください。
高温短時間で焼き上げることによって、歯切れよくふわふわに焼き上がります。
緑茶と緑茶パンでちょっと休憩
今回は緑茶とプレーン、2色の生地を3種類のパンにアレンジする方法を提案してみました。
少し汗ばむこれからの季節。緑茶パンを片手に、水出し緑茶で爽やかにブレイクタイムしませんか?