モラセスを知っていますか?
ベーグルをよく作る方なら、モラセスをご存じかもしれませんね。
ケトリング(焼く前のベーグルをゆでる)のお湯に入れると、つやつやのベーグルが焼き上がります。
でも、モラセスを買ったものの、ケトリング以外の使い方が思いつかなくなくて…と、お困りの方も多いのではないでしょうか。
今回は、モラセス初心者でも作りやすくて食べやすい、グラノーラとテーブルロールのレシピをご紹介します。
モラセスとは
モラセスとは、黒くてどろっとしたシロップ。砂糖を精製するときに出る副産物で、糖蜜や廃糖蜜とも呼ばれています。
「廃」という文字が廃棄物を連想させて、あまりいい印象ではありませんが、実は、鉄分やミネラルが豊富なスーパーフード。サトウキビやテンサイを真っ白な砂糖にする際に取り除かれた栄養素が、ふんだんに含まれているんです。
メーカーや種類によって味が違い、砂糖に比べると甘さは控えめで黒蜜に似ています。
「黒蜜よりややクセがあるかな?」というのが私の個人的な感想です。
代表的なのは、濃厚でミネラル分が凝縮されたブラック・ストラップ(Blackstrap)。モラセスの味に慣れた方に向いているかもしれません。
モラセス入りのグラノーラのレシピ
モラセスを使ってグラノーラを作りましょう。
材料
- オートミール…100g
- 全粒粉…20g
- ナッツ…70g(お好きなものを食べやすい大きさに刻む)
- パンプキンシード…20g
- 塩…3つまみ
- シナモンパウダー…適量
- 植物油…大さじ1
- モラセス…大さじ2
- 豆乳…大さじ2
- ドライフルーツ…50g(お好きなものを食べやすい大きさに切る)
作り方
- ボウルにオートミールからシナモンパウダーまでの材料を入れて、混ぜる。
- 植物油・モラセス・豆乳を加えて、混ぜる。
- 天板に広げ、150℃に予熱したオーブンで15分間焼き、いったん取りだしてかき混ぜ、さらに15分間焼く。
- ドライフルーツを加えて混ぜ、冷ます。
- 完成。
もう少し甘いほうがお好みなら、ドライフルーツを増やしてください。
密封容器に入れて、1週間ぐらいで食べきってくださいね。
「モラセス入りのグラノーラ」の詳しいレシピはこちら。
モラセス入りのテーブルロールのレシピ
どことなく懐かしい味わいの黒糖パンを作ってみましょう。
材料(10個分)
- 強力粉…300g
- 黒砂糖…25g
- 塩…5g
- ドライイースト…4g
- 牛乳…150g
- モラセス…35g
- 卵…30g
- バター…35g(常温に戻しておく)
作り方
- ボウルに強力粉からドライイーストまでの材料を合わせて、ざっと混ぜる。
- カップに人肌に温めた牛乳とモラセスをはかり、混ぜる。
- 1に、2と卵を加えて混ぜ、こねる。
- 粉っぽさがなくなったら、バターを加えて、さらにこねる。
- 生地がなめらかになったら丸めて、ラップなどでふたをして一次発酵させる。
暖かい場所で1.5~2倍に膨らめばOK。 - 生地を10等分して丸め、しっかり絞ったぬれ布巾をかけて、15分間休ませる。
- 成形する。
今回は、細長く伸ばした生地を結んで、生地の端をくっつけ、裏返して形を整えました。 - オーブンシートを敷いた天板に並べ、霧吹きで水をかけ、1.5倍に膨らむまで二次発酵させる。
- 溶き卵を塗り、180℃に予熱したオーブンで、11分間焼く。
モラセスを使うことで、いかにも黒糖パンらしい濃い色になります。
甘さ控えめなので、おやつにも食事にもなるパンです。
「モラセス入りのテーブルロール」の詳しいレシピはこちら。
モラセス尽くしのワンプレート
パンが焼けたら、さっそくランチにしましょう。
メニューは、チキンソテーとサラダ。
実は、チキンの味付けにもモラセスを使っています。
モラセス・おろしショウガ・粒マスタードを混ぜたものに、鶏もも肉を漬けこんで、フライパンで焼きました。
モラセスは砂糖に比べると甘さが控えめなので、もっと甘みがほしいときは、はちみつを足してもいいかもしれません。
そして、サラダにはモラセス入りのグラノーラをちりばめました。
ケトリングだけじゃもったいない。モラセスの魅力
パンやお料理にも使え、実はいろんなものに活用できるモラセス。
モラセスの味に慣れたら、モラセスとショウガの搾り汁のドリンクはいかがでしょう?
鉄分豊富で月経前症候群にも効果があるというモラセスは、女性には嬉しいことばかり。
ご自宅で眠っているモラセス、ぜひ活用してください。