カッテージチーズってどんなチーズ?
カッテージチーズはフレッシュチーズのひとつ。じゃあフレッシュチーズってなんだ?というと、熟成させないチーズのこと。例えば、モッツァレラやマスカルポーネなどもフレッシュチーズです。優しい酸味でさわやかな風味が特徴的ですよね。
フレッシュチーズの中でも、カッテージチーズは低脂肪&高タンパクの魅力的な食材。
今回はこのカッテージチーズを手作りしてみましょう。
カッテージチーズを作ってみよう
カッテージチーズは牛乳とヨーグルトだけで簡単に作れちゃうんです。
材料(カッテージチーズが約200g出来上がります)
- 牛乳…600cc
- ヨーグルト(無糖)…100g
作り方
- 牛乳とヨーグルトを鍋に入れ、中火にかける。固形分と水分が分離してきたら火を止める。
- コーヒーフィルターに流し入れて水分を濾して取り除く。
*しっかりと水分を取り除くために粗熱が取れたらそのまま冷蔵庫で一晩置く。
どうしてミルクが固まるの?
牛乳とヨーグルトを加熱すると固まるのはなぜでしょうか?
ポイントは、牛乳に含まれる「カゼイン」とヨーグルトの「酸」にあります。牛乳のタンパク質の約80%は「カゼイン」というタンパク質です。そのカゼインが集まってできている「カゼインミセル」は乳中に分散しています。そして、カゼインミセルは表面がマイナスの粒子なので、お互いにマイナスとマイナスで反発しあい、くっつくことがありません。
しかし、ここに「酸」を加えるとマイナスからプラス側にだんだんと変化し、あるところで「ゼロ」になります。つまり反発力がなくなり、カゼインミセルの粒子がくっつき始めます。これが網目状の骨格を作りゲル状になります。また、この「カゼインの凝集」とよばれる現象は温度が高くなるほど促進されます。
これが固まる理由なんです。
ちょっとお堅い説明になってしまいましたかね・・・。ちなみにこの原理で牛乳に乳酸菌を作用させて作ったのがヨーグルト。また、チーズケーキによく使うサワークリームは生クリームに乳酸菌を作用させて作られているんですよ。
カッテージチーズを使ってみよう
どうして固まるかはさておき。さっそく手作りしたカッテージチーズを使ってお菓子を作ってみましょう。
ブルーベリーとカッテージチーズのマフィン
カッテージチーズを混ぜこんだマフィンを焼きました。チーズとよく合うブルーベリーも加えて、食べやすい味わいに仕上げてみましたよ。
材料
- バター(無塩)…60g
- 砂糖…70g
- 卵(Mサイズ)…2個
- 薄力粉…120g
- ベーキングパウダー…小さじ1
- ドライブルーベリー…10g
- カッテージチーズ…40g
下準備
- 材料はすべて計量し、バターと卵は室温に戻しておく。
- オーブンを180℃に予熱しておく。
作り方
- ボウルにバターを入れてヘラでよく練る。
- 砂糖を加えて混ぜ、卵を1個ずつ割り入れてよく混ぜる。
- 薄力粉、ベーキングパウダーをふるい入れ、ヘラで切るように混ぜる。
- ブルーベリーとカッテージチーズを加え軽く混ぜ合わせて、マフィン型に流し入れる。
- 180℃のオーブンで25分間焼く。
サラダにも!
カッテージチーズはお菓子だけではなく、お料理にも活用できます。
活用しやすいのはサラダ。柿と一緒に葉野菜にのせるとおいしいです。柿の甘味とカッテージチーズがマッチしますよ。
栄養たっぷりホエーも活用しよう!
分離した水分であるホエーには栄養が含まれていますので、ぜひ使いましょう。
手軽に摂取するにはスムージーがオススメ。野菜や果物とホエーをミキサーにかければおいしいスムージーの出来上がり。ちょっぴりミルキーに仕上がって飲みやすいですよ。冷凍した果物を使用すると、とろみが強くなり飲みごたえがアップします。
ホエーにはお通じをよくする効果があるそうなので、野菜の食物繊維との相乗効果で朝の一杯におすすめです。
材料(2杯分)
- リンゴ…1/2個
- 柿…1/2個
- 人参…1/2個
- ホエー…250cc
- はちみつ…小さじ2(15g程度)
作り方
果物と野菜はひと口大にカットし、全ての材料をミキサーにかける。
ヘルシーなカッテージチーズを楽しもう!
低脂肪&高タンパクでいろいろなアレンジもできるカッテージチーズ。
簡単に手作りできるフレッシュチーズをぜひご家庭でお試しください。