イギリスで親しまれているダンディーケーキを作ってみよう!
日本のクリスマスケーキといえば、生クリームでデコレーションされたショートケーキなどが主流。しかし近年では、他の国のクリスマスケーキも人気です。
例えばドイツのシュトーレンや、イタリアのパネトーネなどを、日本でもこの時期に販売しているお店が増えてきましたよね。
さまざまな国でこの時期に食べられているケーキやお菓子は、おうちで作りやすいものも多く、手作りする方も多いと思います。
今回ご紹介するのは、イギリスでクリスマス時期に食べられている「ダンディーケーキ」の作り方です。
ダンディーケーキとは
ダンディーケーキとは、フルーツを混ぜ込んだバターケーキ生地に、皮を剥いたアーモンドを飾って焼いたイギリスのフルーツケーキ。
「ダンディー」はおしゃれな男性を表す言葉ではなく、スコットランド南部の港町の名前です。
その地域で200年以上続くマーマレード製造会社が、マーマレード原料の余りを使ったケーキを商品化したのが始まりといわれています。
なんといっても驚くのが、生地に混ぜ込むフルーツの量。
ぜいたくに配合されていて満足感が高く、紅茶にぴったりなのは言うまでもありません。
ダンディーケーキのレシピ(15cm丸型1台分)
生地を混ぜたら焼くだけ!簡単なのにリッチな英国生まれのケーキです。
材料
- 無塩バター…100g
- 砂糖(ブラウンシュガー)…100g
- 卵(Mサイズ)…2個
- 薄力粉…120g
- ベーキングパウダー…1.5g
- アーモンドパウダー…20g
- ミックスドライフルーツ…170g
- オレンジピール…50g
- オレンジマーマレード…60g
- ラム酒…50ml
- アーモンドホール…40~45g(約40粒)
下準備
- ドライフルーツはさっと湯通ししてザルにあげて水気を切る。
ボウルに入れてラム酒をふりかけ、2~3時間置く。
*たまに返しながら、なじませてください。
- バターと卵を常温に戻す。
- 薄力粉・ベーキングパウダー・アーモンドパウダーをふるう。
- 型に敷き紙を敷いておく。
作り方
- 鍋にアーモンドが浸るくらいの湯を沸かす。アーモンドを入れ、20秒間ゆでたらザルにあげる。
丸いほうを指でもむようにつまむんで、皮を剥く。
- 常温に戻したバターと砂糖をボウルに入れ、ハンドミキサーで混ぜ合わせる。
*バターが空気を含んでふわっと軽くなるまで、しっかりと混ぜる。
- 溶いた卵を3~4回に分けて加え、その都度分離しないように手早く混ぜ合わせる。
*ふわっと軽く感じられるようになるまで、しっかりと混ぜる。
- ふるった粉類を加える。ゴムベラに持ち替え、生地とボウルの間を隙間なく削ぐような感じで底から返すように混ぜ合わせる。
- 粉気がなくなったら、準備しておいたフルーツ・オレンジピール・マーマレードを加える。
全体に行き渡るように、底から返すように混ぜ合わせる。
*つやが出てふんわりなめらかな生地になればOK。
- 型に生地を流したらゴムベラで端まで行き渡らせ、型底を軽く台に打ちつけて表面をならす。
アーモンドを放射状に並べ、180℃に予熱したオーブンで60~70分間を目安に焼く。
- 中央に竹串を刺しても生地が付いてこなくなったらオーブンから取り出す。
冷めたら乾燥に気をつけ、冷暗所で2~3日間置いて風味をなじませる。
- 完成!
レシピのポイント
しっとりリッチなダンディーケーキに仕上げるポイントは3つ!
ポイント1.卵は分けて加える
生地作りは、バター(油分)と卵(水分)を分離させないのが重要です。
卵を混ぜる際は、よく溶いたものを必ず数回に分けて加えてください。
ポイント2.アーモンドはのせるだけ
表面に飾るアーモンドは、生地に押し込まずのせるだけで大丈夫。焼いている間に自然と埋まります。
最初に押し込むと、生地の中に入ってしまうので注意!
ちなみに皮を剥いたアーモンドをミルでひくと、アーモンドパウダーになります。
ホールのアーモンドがあれば、アーモンドパウダーが少し欲しいときに自分で作れますよ。
ポイント3.焼き具合はオーブンにあわせて調整を
焼き時間は目安にして、様子を見ながら調整しましょう。
焼いている間に表面が焦げそうになったらアルミホイルをかぶせ、50分経ったあたりで串を刺してみて、生地がついてこなくなるまで焼きましょう。
保存方法
乾燥しないようラップなどで覆い、冷暗所で1週間ほど保存が可能です。
冷凍する場合は一切れずつ切り分けてから、それぞれをラップで隙間なく覆ったあと、さらに密閉できる袋などに入れてください。
1か月程度持ちます。
自然解凍して召し上がれ。
イギリスの伝統菓子はおもてなしにも◎
ヨーロッパのクリスマス菓子は時間がかかる発酵菓子も多いのですが、ダンディーケーキは混ぜたら焼くだけ。
バターやフルーツ・アーモンドをぜいたくに使っていて特別感もあるので、クリスマス以外のおもてなしにもおすすめですよ。