イタリア菓子が話題!次のブームは?
マリトッツォの流行以降、これまで以上に人気が高まっているイタリアンスイーツ。
中でも、次にブームが来るとの呼び声が高いのがカンノーリです。
今回は、意外と簡単にできちゃうカンノーリのレシピをご紹介します。
カンノーリとは
カンノーリとは、筒状に揚げたサクッと食感の良い生地に、リコッタチーズのクリームを詰めたシンプルなお菓子。
シチリア島の郷土菓子で、名前はイタリア語で「小さな筒」という意味があります。
映画『ゴッドファーザー』で、印象的なシーンに出てくるお菓子としても有名。
もとは謝肉祭に食べられてきたお菓子でしたが、今はイタリア全土で作られていて、季節を問わず食べられているそうです。
カンノーリとカンノーロの違いは?
「カンノーロ」と呼ばれることもありますが、これは単数形の呼び方。
「カンノーリ」が複数形の呼び方です。
カンノーリのレシピ(10個分)
本場にはカンノーリ専用の型もありますが、昔はさとうきびの芯が使われていたのだとか。
今回のレシピでは円柱のコロネ型を使います。
生地を作る
材料
- 薄力粉…130g
- 白ワイン…50ml
- 卵黄…1個
- 砂糖(グラニュー糖)…10g
- 米油…5g
- 卵白(のり付け用)…適量
- 揚げ油(新しいもの。カラッと揚がる米油がおすすめ)…適量
作り方
- ボウルに卵黄とグラニュー糖入れて混ぜ合わせ、米油を加えて溶きのばす。
白ワインを少しずつ加え、混ぜ合わせる。 - 薄力粉を加えたらゴムベラに持ち替え、さっくりと合わせる。
- 粉気がなくなってきたら手で生地をこねる。
まとまって手につきにくくなったら、ラップに包んで1時間ほど冷蔵庫で休ませる。
- 1mmの厚さにのばし、直径10cmの丸型で抜く。
型に巻き付け、生地が重なる部分に卵白を塗ってくっつける。
- 低温~中温に熱した揚げ油に入れ、転がしながら茶色く色付くまで揚げる。
- 網の上に取り出す。
やけどに注意しつつ筒を抜いたら、よく冷ます。
クリームを詰めて仕上げる
材料
- リコッタチーズ…400g
- グラニュー糖…70g
- ドレンチェリー…適量
- ローストピスタチオダイス…適量
- チョコレートチップ…適量
- 砂糖(粉砂糖)…適量
下準備
- 水分の多いリコッタチーズを使う場合は、ざるにキッチンペーパーを敷き、適度なかたさになるまで水切りする。
作り方
- リコッタチーズにグラニュー糖を加え、なめらかになるまで混ぜ合わせる。
- 星口金をつけた絞り袋にクリームを詰め、冷ましておいた10本の筒の中へ絞り出す。
*写真では星口金の6切10番を使用。
サイズが大きい口金を使うほうが、隙間なく詰めやすいのでおすすめです。
- 両端のクリームにドレンチェリー・ローストピスタチオダイス・チョコレートチップをトッピングしたら、粉砂糖を振って完成!
クリームに入れるグラニュー糖の量が多く感じるかもしれません。でも生地がそこまで甘くないので、クリームは甘めに仕上げてバランスをとるのが◎
おいしい食べ方
クリームを詰めるタイミングは、断然食べる直前!
入れてすぐに生地が湿気てしまうわけではありませんが、サクサクの食感が落ちないように食べるときに詰めるとよいでしょう。
材料選びのポイント
イタリアンスイーツは、イタリアならではの食材を使うことが多いもの。
本場の味に近づけるために同じものを用意するもよし、代用品で手軽に楽しむもよし!
皆さんはどちら派ですか?
マルサラワイン
今回の生地作りでは白ワインを使いましたが、本来は「マルサラワイン(マルサラ酒)」が使われます。
マルサラワインは、保存性をよくするためにブランデーなどを加えてアルコール度数を高めたシチリアの酒精強化ワイン。
マルサラワインを使うと、より本格的なカンノーリが出来上がります。
白ワインにブランデーやラム酒を少量ブレンドしても、ほんのり風味がついておいしいですよ。
リコッタチーズ
リコッタチーズはイタリアが発祥のフレッシュチーズ。さっぱりとしていて口当たりがよく、ほんのり甘い味わい。
スーパーなどではあまり見かけないので、ない場合はカッテージチーズでも代用できます。食感が近い裏ごししてあるタイプを選ぶのがおすすめ。
カッテージチーズで代用する場合は上記の配合そのままではなく、半量を泡立てた生クリームに変えるとコクが増してよりおいしくなります。
生クリームを6〜7分立てにしたらチーズとあわせ、さらに絞れるかたさに立てればOK!
リコッタチーズが少量しかない場合も、半量を生クリームに変えて作る方法が使えます。
イタリアの人気スイーツ・カンノーリを映画と共に
イタリアの国民的スイーツ・カンノーリのレシピをご紹介しました。
公開から数十年を経た『ゴッドファーザー』シリーズ、私は最近になって初めて見たのですが、今見てもおもしろかったですよ。
クリーム詰めたてのカンノーリを片手に、イタリアが舞台の映画を楽しんでみてはいかがでしょう。