いつもとひと味違うわらび餅にチャレンジ
つるんとのどごしのよいわらび餅は、清涼感があって暑い季節に食べたくなる人気の定番和菓子。
わらび餅はおうちでも手軽に作れるので、この夏はいつもとひと味違うレシピにチャレンジしてみませんか。
今回は、あんこを包んだ大福のようなわらび餅のレシピをご紹介します。
あん入りわらび餅のレシピ(10個分)
本わらびもち粉を使ったレシピをご紹介します。
材料
- 本わらびもち粉…50g
- 砂糖…40g
- 水…220ml
- こしあん…200g
- きな粉…約25g
作り方
- こしあんは10等分してそれぞれ丸める。
- 鍋に本わらびもち粉・砂糖・水を入れて、木べらでよく混ぜ合わせ、中火にかける。少しずつ固まってくるので、全体が糊状になるまで、鍋底に沈殿しないよう木べらで絶えずかき混ぜ続ける。
- ふつふつと煮立って透き通ってきたら弱火にし、力を入れてさらに3分間ほど練り続ける。
*木べらをグーの手で持つと力が入りやすいのでおすすめ。仕上がりはひとかたまりになり、しっかり弾力が感じられます。 - バットやまな板にきな粉を広げる。その上に練り上げたわらび餅を落として、全体にきな粉をまぶす。
- 粗熱がとれたらカードで10等分する。
- それぞれの生地で丸めておいたあんこを包み、とじ目をしっかりとつまんでとじる。
- 余ったきな粉をまぶし、冷蔵庫で30分間ほど冷やす。
- 完成。
こんなに伸びます!
今回のレシピでは大福サイズで作りましたが、半分ほどの小さな一口サイズで作っても◎ より食べやすくかわいらしく仕上がりますよ。
レシピのポイント
使う材料や道具について、選び方やポイントをお教えします。
わらびもち粉について
わらびもち用の粉として販売されている商品には種類があり、
- 本わらび粉100%のもの
- 芋類などのでんぷんに本わらび粉が配合されているもの
- 本わらび粉が含まれない、芋類などのでんぷん100%のもの
に分かれます。
今回使用したものは、本わらび粉とほかのでんぷんが混合されたタイプ。
本わらび粉100%のものは希少なため高価です。本わらび粉が全く含まれていないものは安価ですが風味はなく、伸びもよくありません。
そのためおすすめなのが、本わらび粉が配合されたタイプのもの。
レシピに使った火乃国食品の本わらびもち粉は、蓮子(蓮根のでんぷん)がブレンドされていて、適度に弾力のある食感に仕上がります。
ほどよく風味があり、伸びがよいのであんこが包みやすいですよ。
ツヤがあり、なめらかな口どけが楽しめます。
木べらについて
わらび餅の材料を火にかけている間は粘りが強くなるので、しっかりと力を入れて練る必要があります。
ゴムベラでは先やわらかく力が入りにくいので、必ず木べらを準備してください。
あんこについて
あんこは先に冷蔵庫でよく冷やしておくと、べたつかずに丸めやすくなります。
それでもやわらかい場合や、急ぐときは、扱いやすくなるまで冷凍庫で冷やしても。
つぶあんや白あんなど、あんこの種類を変えても美味しいですよ。
断面の写真を撮りたい場合
「作ったあん入りわらび餅の断面を撮影してSNSに投稿したい!」
でも、伸びのよいわらび餅はナイフを引くとうまく切れません。
ナイフやセルクルなどを使って真上から押し切るか、清潔なキッチンばさみでカットするのがおすすめです。
アレンジ提案
簡単にできるアレンジを2種類ご紹介します。
抹茶味
こしあんを白あん200gに。仕上げのきな粉のかわりに、抹茶に上白糖を少量混ぜたものをまぶしてください(抹茶だけをまぶすと苦みが強くなりすぎる場合があります)。
黒糖味
わらび餅といえば黒蜜をかけて食べるのが定番ですよね。
砂糖の代わりに、粉末の黒糖を混ぜ合わせて練りあげると、黒糖の風味が美味しいあん入りわらび餅に。
本わらびもち粉であん入りわらび餅を作ってみよう
今回は本わらび粉を使ったあん入りわらび餅をご紹介しました。
あんこを包むところが大福に似ていますが、わらび餅は求肥よりもべたつきにくく扱いやすいのが特徴。あんこが包みやすいので、和菓子作り初心者さんにもおすすめです。
ぜひ本わらびもち粉を使って、もっちりと伸びる食感を楽しんでくださいね。