フランスのライ麦パン パン・オ・セーグルを作ろう
ライ麦粉を使って作るパン・オ・セーグル。
クラストがパリッと香ばしく、クラムはしっとり軽い食感がおいしいパンです。
今回は、サワー種を使わず手軽に作れるパン・オ・セーグルのレシピと、おすすめのおいしい食べ方
をご紹介します。
パン・オ・セーグルとは
パン・オ・セーグルとは、直訳すると「ライ麦が入ったパン」。
セーグルはフランス語で「ライ麦」という意味です。
ライ麦パンは小麦粉とブレンドして作るのが一般的で、ライ麦の配合の割合によってパンの呼び方が変わります。
- パン・オ・セーグル…ライ麦粉を10~40%配合したパン
- メテイユ…ライ麦粉と小麦粉の配合が50%ずつのパン
- パン・ド・セーグル…ライ麦粉を60%以上配合したパン(※)
ライ麦粉はグルテンを作ることができないため、ライ麦の配合割合が高くなればなるほど膨らみにくく、ずっしりと重たいパンに。割合が低ければフワッと軽く、ボリュームのあるパンになります。
初めて使うならこれ!おすすめのライ麦粉
今回使用するライ麦粉は、「細挽きライ麦粉」。
細挽きタイプは小麦粉のようにサラサラで、粒子が細かく扱いやすい粉。
焼き上がりのボリュームが良く、なめらかな食感に仕上がります。
パン・オ・セーグルのレシピ(2個分)
ご紹介するパン・オ・セーグルのライ麦粉の割合は30%。
ライ麦粉を初めて使用する方でも、作りやすく食べやすい配合です。
適度にボリュームも出て、しっとり軽い食感の仕上がりになります。
材料
- 準強力粉(リスドォル)…280g
- 細挽きライ麦粉…120g
- イースト…6g
- モルトパウダー…2g
- 塩…6g
- 水…252g
作り方
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ニーダーやホームベーカリーに準強力粉から塩までの材料を入れる。
水を加え、なめらかになるまでしっかりこねる。
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ひとまわり大きくなるまで50~60分間、一次発酵させる。
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生地を2分割し、丸める。
乾燥しないようにラップをかけ、20分間ベンチタイムを取る。
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成形。
ガスを抜いて楕円形に広げ、生地の上下1/3を折り畳む。
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生地の上2/3を折り込み、さらに2つ折りにし、とじ目をしっかりとじる。
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とじ目を下にしてオーブンシートにのせる。
40分間、二次発酵させる。
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表面にライ麦粉(分量外)を振り、クープナイフでクープを入れる。
クープはしっかり深めに入れましょう。
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220℃に予熱したオーブンで23~25分間、焼成。
*オーブンにスチーム機能がある場合は、スチームを入れて焼くのがおすすめです。 -
ケーキクーラーの上に取り出し、粗熱を取る。
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出来上がり。
「パン・オ・セーグル ~クリームチーズ&ドライフルーツのディップ~」の詳しいレシピページはこちら。
おいしい食べ方:ドライフルーツとクリームチーズのディップ
ライ麦粉を配合して作ったパンは、さまざまな食材と相性抜群。
食材をのせたり、サンドしたりと楽しめます。
特におすすめなのがクリームチーズ!
ここでは混ぜるだけで簡単に作れるディップ作り方をお教えします。
材料
- クリームチーズ…100g
- ドライいちじく…30g
- オレンジピール…30g
作り方
- ボウルにクリームチーズを入れ、室温に15分間ほど置いてやわらかくする。
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1cm角にカットしたドライいちじくとオレンジピールを加え、混ぜ合わせる。
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出来上がり。
パン・オ・セーグルと一緒に召し上がれ♪
今回はドライいちじくとオレンジピールを入れましたが、レーズンやクランベリーなどのドライフルーツ、クルミやアーモンドなどのナッツもおすすめです♪
クリームチーズとお好みのナッツやドライフルーツを組み合わせて、いろいろなバリエーションでお楽しみください。
初めてのライ麦パンにおすすめ!パン・オ・セーグル
ライ麦を配合して作ったパンは香りと味わいが増し、いつものパンとはまた違ったおいしさです。
今回ご紹介したレシピは、ライ麦粉を使うのが初めての方でも安心して作れて、おいしく召し上がっていただけると思います。
ぜひチャレンジして、おうちパンの一つに加えてくださいね。
※参考:https://www.panpedia.jp/knowledge/rye.html