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あの映画の味を再現!フィンランドのシナモンロールレシピ

date
2020/01/27
writer
森嶋マリ
category
パン作り

「フィーカ」で人気のシナモンロール

北欧には「フィーカ」という習慣があります。
フィーカとは、家族や友達・同僚とコーヒーや甘い物を楽しみ、おしゃべりしながら休憩するコミュニケーションの時間。

今回ご紹介するのは、フィーカによく登場するおやつ・シナモンロールのレシピ。

フィンランドの食堂を舞台にした「あの映画」に登場したといえば、思い出す方もいらっしゃるのでは?
登場人物たちも作っていた、人気の成形で作ってみましょう。

フィンランドのシナモンロールの特徴

北欧のシナモンロールの特徴は、生地にカルダモンが入ること。
カルダモンをたくさん入れれば、本場の味に。
スパイスの味に慣れていなければ、控えめにして食べやすく。

カルダモンとシナモンの2種のスパイスを組み合わせて、香ばしく焼き上げましょう。

シナモンロールのレシピ(10個分)

材料

生地

  • 無塩バター…30g
  • 牛乳…160g
  • 卵…40g
  • 強力粉…200g
  • 薄力粉…100g
  • 砂糖…20g
  • 塩…4g
  • インスタントドライイースト…5g
  • カルダモンパウダー…適量(5ふりぐらい~)

フィリング

  • 無塩バター…15g
  • 砂糖…20gを目安にお好みで
  • シナモンパウダー…適量

トッピング

  • 卵…生地に使った残り
  • ざらめ…適量

下準備

  • 牛乳・卵・フィリングの無塩バターを常温に戻します。
  • 卵を溶いておきます。
  • 天板にオーブンシートを敷きます。
  • オーブンを190℃に予熱します。

作り方

  1. 小鍋に生地用の無塩バターを入れて弱火にかけて溶かしたら、火を止めます。
  2. 牛乳を加えます。
    *牛乳の温度が低く、バターが固まってしまう場合は、弱火にかけて人肌まで温めます。
  3. ボウルに強力粉からカルダモンパウダーまでを入れてざっと混ぜたら、2と卵を加えて混ぜます。
  4. 粉っぽさがなくなってまとまってきたら、台に取り出してこねます。
  5. 生地がなめらかになったら丸めてボウルに戻し、乾燥しないようにぬれ布巾などをかけて、一次発酵させます。
  6. 2倍に膨らんだら、一次発酵終了です。
  7. 丸め直してぬれ布巾をかけ、15分間休ませます。
  8. 生地を約20×50cmにのばします。
  9. 生地を横長に置きます。
    奥側の縁の部分2cmぐらいを残してフィリング用のバターを一面に塗り、砂糖とシナモンパウダーを散らします。
  10. 生地を手前から巻いていき、とじ目をしっかりとじます。
  11. 台形になるように、包丁で10等分します。
  12. 台形の狭い部分が上になるように置いて、指や菜箸などで中心を押さえつけます。
  13. オーブンシートを敷いた天板に並べ、ふっくらするまで二次発酵させます(40℃で20分間ぐらい)。
  14. 卵を塗って、ざらめを散らします。
  15. 190℃のオーブンで10分間焼いて、出来上がり。

「フィンランドのシナモンロール(かもめ食堂風)」の詳しいレシピページはこちら

レシピのポイント

この形のシナモンロールは、フィンランド語で「コルヴァプースティ」と呼ばれます。
意味は「平手打ちされた耳」。

成形時には、たたかれてつぶれた耳をイメージして、生地をギュッと押しつぶしましょう。
映画では両手の小指で押しつぶしていましたよね。
小指でやりにくければ、人差し指や菜箸を使う方法がおすすめです。

形いろいろ 北欧のシナモンロール

今回ご紹介したフィンランドのシナモンロールの他にも、北欧にはさまざまなシナモンロールがあります。

カタツムリのようなスネイル形や、ねじった生地を結んで作るノット形など、形もいろいろ。

フィンランドのお隣の国・スウェーデンでは、「毛糸玉」と呼ばれている形も人気。くしゃくしゃっとした形が愛らしいシナモンロールです。

アメリカのシナモンロールとの違いは?

北欧のおやつといえばシナモンロールとご紹介しましたが、シナモンロールはアメリカでも定番のおやつです。

アメリカのものはカルダモンを入れず、砂糖が多めの甘いパン生地。

成形は渦巻き形。生地をひとつずつ丸型に入れて焼くこともあれば、大きな型に並べてちぎりパン風に焼き上げているものも。

特徴はアイシングをたっぷりかけること。
粉糖と水で作るアイシングの他に、チーズクリームを加えたアイシングも、とても人気があります。

映画の登場人物になりきって、手作りシナモンロールを楽しみませんか

日本では、アメリカ風のシナモンロールはよく見かけますが、北欧風のものはまだそこまで浸透していないよう。
ぜひ手作りしてみてください。

家族みんなで作って、誰が押しつぶしたシナモンロールが一番つぶれた耳に見えるか、なんてことを競うのも楽しそうですね。

【おすすめの特集】シナモンロールレシピシナモンロールレシピの特集はこちら

date
2020/01/27
writer
森嶋マリ
category
パン作り
注:記事内容やレシピ・画像の転用・掲載などの二次利用はお断りしております。

パンとお菓子作りが趣味の翻訳家。食べてくれた家族や友人が「おいしい」と笑顔になるのが、何よりも幸せ。

コメント

のこぴかグランマ。さん

2020/09/24 11:29

シナモンロールのレシピと作り方が大変丁寧で、しかもわかりやすくありがとうございました。今、台所のオーブンでとてもいい香りがして成功の予感がします。2人の孫たちのために、何度も練習しようと思います。私は今は小さい孫のために、お婆ちゃまのレシピを残すためノート作りをしております。このシナモンロールはもちろん私の思い出のレシピに入れたいと思います。先生のご健康お祈りいたします。

marinさん

2020/10/04 07:45

のこぴかグランマ。さん、コメントありがとうございます! 作っていただけて、嬉しいです。 シナモンロールを焼くと、家中にいい匂いが漂って、幸せな気分になりますね。 お孫さんに渡すためのレシピノートを作られているんですね。素敵です。 このシナモンロールを愛情たっぷりのレシピノートにくわえていただけて、とても光栄です。

ぴんさん

2020/10/09 11:45

すごく素敵なシナモンロール!今初めて挑戦します。コーヒーが大好きなので出来上がりが待ち遠しいです。ゆったりと丁寧に作る様子が素敵でした!

marinさん

2020/10/11 18:18

ぴんさん、コメントありがとうございます! 初挑戦のシナモンロールを、このレシピで作ってくださるとは! とっても光栄です♪ おいしく焼き上がったことでしょうね。こちらにまで、シナモンとコーヒーの香りが漂ってくるかのようです。 作ってくださって、心から感謝です。

のりのりさん

2020/12/02 22:16

最近シナモンロールを何度か焼いています。 いつものレシピに飽きてきたので、カルダモンの入ったものも焼いてみます! 良く出来たらお友達にもおすそ分けしたいですね。 レシピありがとうございます♪

森嶋マリさん

2020/12/16 08:31

のりのりさん、コメントありがとうございます! シナモンロールがお好きなんですね。 カルダモン入りのこのシナモンロールも、ぜひレパートリーにくわえてください♪ お友達にプレゼントしたら、喜ばれると思います。

チャエさん

2021/03/02 15:55

このカルダモン入りのシナモンロールを知って以来、大ファンになりました。前回は9歳と5歳の孫たちと一緒に作りました。焼き上がりの形やザラメの乗りぐあいを互いに比べながら本当に美味しく豊かな時間を過ごしています。このレシピに出会って本当にしあわせです。 一つ教質問があります。 毎回、生地の巻き終わりが台形の下にならず焼き上がった時に真上や真横に来てしまいます。アドバイスがありましたらよろしくお願いします。

森嶋マリさん

2021/04/26 18:24

チャエさん、コメントありがとうございます! お孫さんたちと一緒に作っていただけて、とっても嬉しいです。 楽しそうな様子が目に浮かびました。 たしかに、台形にカットするので、10個すべての巻き終わりが下にはならないですね。 すべてが横、あるいは、5個ずつ真下と真上になるかと思います。 真上になったものは、上からぎゅっと押しつぶすことで、とじ目が目立たなくなります。

いくさん

2022/10/02 14:02

お世話になります。初めてシナモンロールを作りました!!生地がとてもしっとりしていて甘さも控えめでとても美味しいです! 質問なのですが、生地をまとめるとき、なかなかうまくまとまりませんでした。水分が多めの生地なのでしょうか? 手にくっつかなくなるくらいまでこねつづけていいのですか?

森嶋マリさん

2022/10/05 14:49

いくさん、作ってくださって、ありがとうございます! 美味しくできて、良かった(^ ^) このレシピの水分量は、標準かやや少なめです。 牛乳と卵を足しても、粉に対して66%の水分量です。 通常、70%を超えると、べたついて捏ねにくいとされています。 お使いの小麦粉によっても違ってくるので、水分量を調節してみてください。 手にくっつかなくなるまで、捏ねてくださいね^_^

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