フランスでは人気!絶品スイーツ「フラン」を作ろう
こんがり焼き色が付いた、素朴な見た目のフランス菓子「フラン」。
ザクっとしたパイ生地にトロっとやわらかいクリームがたっぷり詰まった、それはおいしいスイーツです!
今回のコラムでは、おうちで作れるフランのレシピをご紹介します。
フランス菓子「フラン」とは
「フラン(flan)」とは、パイ生地にカスタードクリームか、それに準じたクリームを詰めたお菓子。
「丸くて平たい金属」を指す古いフランス語の「フラド(flado)」という言葉が、名前の由来ともいわれています。
日本ではそれほどポピュラーではないですが、フランスのパティスリーやブーランジェリーでは日常的に作られている国民的人気スイーツなんだそう。
卵・砂糖・小麦粉・牛乳・バターの基本材料で作れるので、家庭でもとても作りやすいお菓子です。
カスタードフランのレシピ(15~16cmマンケ型1台分)
ザクっとした練りパイ生地(パートブリゼ)に、濃厚な味わいのなめらかなカスタードクリームをたっぷり詰めて焼き上げました。
パートブリゼを作る
材料
- 薄力粉…120g
- 塩…2g
- グラニュー糖…10g
- 発酵無塩バター…65g
- 全卵…15g
- 冷水…10g
下準備
- バターを1cm角程度にカットする。
- 材料を全て冷蔵庫に入れて冷やしておく。
作り方
- フードプロセッサーに薄力粉・塩・グラニュー糖を入れ、軽く回して混ぜる。
冷やしておいたバターを入れ、サラサラの粒状になるまでガーッとかける。
- 全卵と冷水をあわせて加え、ひとまとまりになるまでガッガッガッと小刻みにかける。
ラップに包み、冷蔵庫で3時間~一晩休ませる。
- 生地を3mmの厚さにのばし、冷蔵庫で30分間以上冷やす。
マンケ型に敷き込み、冷蔵庫でさらに30分間以上冷やす。*パートブリゼは縮みやすい生地なので、休ませながら作業します。敷き込む際は生地を引っ張ったりせず、底へ底へ押し込むようにして敷き込むのがポイントです。
- フチからはみ出た生地をナイフで切り落とし、底にピケする。
タルトストーンをのせ、190℃に予熱したオーブンで20分間焼き、ストーンを外して10分間空焼きする。
- 焼成後は型に入れたまま、アパレイユが出来上がるまで常温に置いておく。
アパレイユを作る
材料
- 牛乳…250g
- 卵黄…60g
- グラニュー糖…60g
- 薄力粉…25g
- 発酵無塩バター…30g
- バニラペースト…小さじ1
作り方
- ボウルに卵黄・グラニュー糖を入れて混ぜ、薄力粉も加えて混ぜる。
鍋で牛乳を温めて卵黄のボウルに少しずつ入れて混ぜ、茶こしでこしながら鍋に戻す。
- 中火にかけて、絶えずかき混ぜながら炊いていく。
かたくなってきてもすぐに火を止めず、もったりしたクリームがトロっと少し緩んでやわらかくなるまでしっかり炊き上げる。
- 火を止め、バターとバニラペーストを加えて混ぜる。
空焼きしておいたパートブリゼに全て流し入れる。
- 180℃のオーブンで約30分間、おいしそうな焼き色が付くまで焼く。
- 出来上がり。
「フラン」の詳しいレシピページはこちら。
食べ頃
常温で置いておき、アパレイユがカットできる程度まで冷めたところで食べるのが一番おいしいタイミング!
もちろん、冷蔵庫で冷やしても◎
レシピのポイント
おいしいフランを作るために、押さえておきたいポイントをお教えします。
ポイント1.ブリゼ生地は休ませながら丁寧に作業する
今回土台に使った生地は、練りパイ生地のパートブリゼ。
この生地は縮みやすく、練ると粘りが出てしまいます。また、作業に時間が掛かってバターが溶けると、サクサク感が失われる原因に。
- やわらかくなってきたら冷やす
- のばしたら冷やす
- 型に敷き込む際は引っ張らない
上記3つを守って、生地を休ませながら焦らず丁寧に作ることがサクサクの食感を生み出すポイントです。
ポイント2.深さのある型で作るのがおすすめ
フランを作るのに一番おすすめな型は、「マンケ型」です。
マンケ型は一般的なタルト型に比べて深さがある型。クリームがたくさん入るだけでなく、角が直角ではないのでパイ生地も敷き込みやすいといううれしい特徴もあります。
タルト型を使用するなら、深さのあるタイプで作るのがおすすめです。
深型のタルト型で作ったフランは、印象が変わってかわいらしいイメージに。
シンプルなお菓子こそ丁寧な作業・おいしい素材で
生地とクリームを味わう素朴なお菓子・フラン。
今回は香りの良い発酵バターやフランス産小麦を使うなど、いつもよりちょっと良い素材で作ってみました。
シンプルなお菓子こそ、良い素材や丁寧な作業がおいしさの決め手となってきます。
フランスの国民的定番菓子のフラン、ぜひおうちで作ってみてくださいね。
焼きたてのおいしさは格別ですよ♪