話題のプラントベースミルクでお菓子作り実験!
最近話題の「プラントベース」。今回はその中でも「プラントベースミルク」に注目してみたいと思います。
「プラントベースミルク」について解説し、牛乳と同じようにお菓子作りに使えるのかマフィンを作って検証します。
プラントベースミルクとは
プラントベースミルクとは、植物性食材から作られたミルクのこと。
近年、さまざまな種類のプラントベースミルクが登場し、牛乳の代わりになると注目されています。
プラントベースミルクの種類
以前は、牛乳の代替といえば豆乳でしたよね。
最近ではアーモンドミルク・オーツミルクなどが登場。スーパーに並ぶようになり、カフェのオーダーで選べるようにもなってきたので、手軽に飲める機会が増えました。
他にも、ココナッツミルクやライスミルクなどもプラントベースミルクです。
プラントベースミルクが選ばれる理由
プラントベースミルクは乳アレルギーで牛乳が飲めない方、乳製品を摂取しないヴィーガンの方、コレステロールやカロリーなどを気にする健康志向の方におすすめのミルクです。
それ以外にも、ヘルシーなライフスタイルを心がけたいという食への意識の高まりから選ぶ方も増えています。
牛乳との違いは?オーツミルク・ココナッツミルクの特徴
プラントベースミルクと牛乳の違いはどんなところなのでしょう?
人気が高まっているオーツミルクとヘルシーな油脂を多く含むココナッツミルクをチョイスし、特徴を確認してみました。
牛乳
原材料
- 生乳
栄養
- タンパク質、カルシウム、ビタミンB群が豊富。
風味
- ミルクの風味。
- まろやかな口当たり。
オーツミルク
原材料
- オーツ麦
栄養
- 食物繊維、カルシウム、ビタミンDが豊富。
風味
- オーツ麦の香ばしい香りがする。
- あっさりとした口当たり。
- 砂糖不使用でもほんのり甘みがあって飲みやすい。
ココナッツミルク
原材料
- ココナッツ
栄養
- 脂質が多く、糖質が少ない。
- 脂質は中鎖脂肪酸で、他の油よりも消化・吸収が速くエネルギーになりやすいため脂肪として蓄積はされにくい。
- カリウム、マグネシウムも豊富。
風味
- ココナッツの独特な香りが強い。
ココナッツミルクは脂肪分が高くドロっと濃いので、他のプラントベースミルクのようにそのまま飲むことはあまりありません。
料理やデザートに使われることが多く、冷やすと固まるという特徴があります。
マフィンの牛乳を置き換え実験!オーツミルク・ココナッツミルクで作ってみた
プラントベースミルクでも牛乳と同じようにお菓子が作れるのでしょうか。
マフィンの材料に使われる牛乳を、オーツミルクとココナッツミルクに置き換えて検証してみました。
材料(マフィン6個分)
- 卵…Mサイズ1個
- てんさい糖…50g
- 太白ごま油…50g
- 牛乳(オーツミルク・ココナッツミルク)…50g
- 米粉…100g
- アーモンドプードル…20g
- ベーキングパウダー…5g
※工程・焼成時間・焼成温度などは全て同条件で焼き上げました。
生地の出来上がり
- 生地の出来上がりは、オーツミルクが少しゆるい。
焼き上がりの見た目
- 膨らみや表面の焼き色など、焼き上がりに大きな差はない。
グラシンカップから外してみても、生地がカップに付く量に差はありません。
断面
牛乳
- 大きな気泡が入る。
オーツミルク
- 大きな気泡が入る。
ココナッツミルク
- 大きな気泡はあまりない。
味・食感
牛乳
- あっさり。
- フワッと軽い食感。
オーツミルク
- オーツの香りをほのかに感じる。
- 食感は軽いが、牛乳よりややしっとり。
ココナッツミルク
- ココナッツの風味が強く、濃厚な味わい。
- 生地がやわらかく、他の2つよりも口の中に入れたときにほろほろと崩れる。
- 油分が多く、水分が少ない。
やわらかさ・弾力
マフィンを同じくらいの力で押してみました。
牛乳
- しっかりとしていて押しても崩れない。
オーツミルク
- しっかりとしていて押しても崩れない。
ココナッツミルク
- 押すと崩れてしまう。
翌日の味や食感
牛乳
- 少しパサつきを感じる。
オーツミルク
- パサつきを感じるが、牛乳よりややしっとり。
ココナッツミルク
- 焼いた当日よりもポロポロと崩れやすい。
- 食べたときにそこまでパサついているわけではない。
まとめ
オーツミルクは、見た目も味も食感も、牛乳にかなり近い感じで置き換えが可能。
ココナッツミルクは、見た目は差がなく焼けるのですが、味と食感が違います。
他のプラントベースミルクに比べて脂質が多いので、水分よりも油分が多い仕上がりに。
牛乳をそのまま置き換えるのではなく、レシピの油分や水分量の調節をするとよりおいしく作れると思います。
プラントベースミルクは工夫次第でお菓子作りに使える!
乳アレルギーの方も召し上がれるプラントベースミルク。牛乳の代用としてお菓子作りに使えるものがあるということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
好みの味や摂取したい栄養に合わせてプラントベースミルクを活用すれば、お菓子作りの幅が広がります。
プラントベースミルクを使って、お菓子作りを楽しんでみませんか。