昔懐かしいババロアを作ってみませんか?
いよいよ夏本番。冷たいお菓子が恋しくなる季節に、昔ながらのノスタルジックなババロアを作ってみませんか?
今回のコラムでは、アングレーズソースから作る基本のババロアのレシピをご紹介します。
ババロア(ババロワ)とは
ババロアとは、卵・牛乳・砂糖で作ったアングレーズソースに泡立てた生クリームをあわせ、ゼラチンで固めた冷たいデザート。
ぷるぷる&ふわふわの口当たりと、卵のやさしい味わいが魅力です。
「bavarois」はフランス語で「ドイツ・バイエルン地方の」という意味をもち、元々ドイツの王国に仕えていたフランス人のシェフが作ったものが始まりだといわれています。
フランス語の発音に近い表記で「ババロワ」や「バヴァロワ」と記されることもあります。
基本のババロアのレシピ(出来上がり量:400ml程度)
まろやかな口当たりと濃厚なバニラの香りが楽しめる、基本のババロアのレシピです。
材料
- 板ゼラチン…6g
- 卵黄…2個分
- 砂糖…65g
- 牛乳…200g
- バニラビーンズ…5cm程度
- 生クリーム(脂肪分35~36%)…150g
- サラダ油…適量
下準備
- 使用するゼリー型(または焼き型やシリコン型)にサラダ油を薄く塗る。
冷蔵庫に移動しやすいようバットやプラスチックまな板などの上に並べる。*金属製の型を使用する場合は、さびにくい素材の型をお使いください。
- 板ゼラチンを氷水に入れてふやかしておく。
- バニラビーンズには縦に切り込みを入れ、中身の種を取り出しておく。
作り方
- ボウルに卵黄と砂糖の約半量を入れてホイッパーで白っぽくなるまでよく混ぜる。
- 牛乳を小鍋に入れ、バニラの種とさや・残りの砂糖を加えて中火で加熱する。
- 周囲がふつふつと沸いてきたら火を止め、卵黄のボウルに少しずつ注ぎながらよく混ぜる。
- 鍋に戻して弱火にかけてゴムベラで絶えず混ぜながら、泡が消えて鍋底が時折見えるようになるまでとろみをつける。
*沸騰させると卵が煮えてしまうので注意。
- ふやかしておいたゼラチンをしっかりと絞ってから入れ、混ぜて溶かす。
- ザルでこしてボウルに入れ、バニラのさやなどを取り除く。
混ぜながらボウルの底に氷水を当て、とろみをつける。
- 別のボウルに生クリームを入れ、ハンドミキサーで少し跡が残る6分立てに泡立てる。
- 生クリームに6の卵液を少しずつ入れ、ホイッパーでそっとムラなく混ぜる。
- ババロア液を型の9分目くらいまで流し入れ、冷蔵庫で4~5時間しっかりと冷やす。
シリコン型の場合は、冷凍庫でしっかりと凍るまで冷やす。
- しっかりと固まったら型から外せば完成。
【金属型の外し方】
60℃程度の湯に型全体を2秒間ほど浸し、周囲を指で押さえて外してから出す。
【シリコン型の外し方】
凍ったまま型を裏返して押し出し、お皿にのせて冷蔵庫で数時間解凍するとよい。
レシピのポイント
なめらかな口どけのおいしいババロアを作るためのポイントは3つ!
- 卵液を火にかける際は煮立たせない
- ゼラチンを溶かした後できちんとこす
- 時間を取ってしっかり冷やし固める
冷凍する場合の注意点
型抜きが苦手な方は、シリコン型に入れて冷凍するのがオススメ。
冷凍のまま型を裏返して押し出せば、ババロアを傷つけず簡単に抜けますよ。
冷凍する場合の注意点は、必ずレシピ通り生クリームを泡立ててから作ること!
生クリームを泡立てないで作ると解凍したときに離水してしまい、食感が悪くなってしまいます。
アレンジ提案
ババロアはシンプルなお菓子だからこそ、いちごなどのフルーツを添えたり、ソースを敷いたり、ホイップクリームを絞ったりすることでアレンジが自在です♪
今回私が使用したシリコンのサバラン型は中心がくぼんでいるので、手軽にジャムを入れてみました。
抹茶などのパウダーをプラスすれば、味変も可能。
卵黄用の砂糖に小さじ2杯程度の抹茶をすり合わせてから入れると、抹茶ババロアの出来上がり♪ホイップクリームの白色も映えます。
ババロアは保存できる?
ババロアは冷蔵保存の上、翌日中には食べきりましょう。
シリコン型で冷凍したものは、ラップをして1週間程度なら保存可能です。
クリーミーなおいしさで人気のババロア
基本のレシピをマスターすれば、クリーミーでなめらかな口どけのババロアが作れます。
ほんの少し手を加えれば、季節や好みによるアレンジも自在♪大きな型で作ってフルーツを添え、暑い季節のお祝いごとやパーティーにいかがでしょう。
ポイントを押さえて、とびきりおいしくてかわいい、本格的なババロアを作ってみてください。