フランスのサンドイッチ「カスクート」
手軽に食べることができておいしいサンドイッチ。
パンや具材の組み合わせ次第で、バリエーションを楽しめるところも魅力的ですよね。
世界中には数多くのサンドイッチがありますが、今回はフランスのサンドイッチ・カスクートのレシピを5つご紹介。
カスクートにぴったりのミニバゲットのレシピもお教えしますよ。
カスクート(casse-croûte)とは
カスクートとは、バゲットにハムやチーズなどをはさんだサンドイッチのこと。
「軽食」という意味のフランス語で、サンドイッチを含めた軽食全般を指す言葉でもあります。
カスクートの「casser」は「割る」、「croûte」は「パンの皮」のことで、パンの皮を割ってハムやチーズをはさんだサンドイッチは軽食に相当するので、こう呼ばれるようになりました。
現在では、フランスで「カスクート」という言葉はあまり使われておらず、「サンドイッチ」という言葉が一般的なようです。
カスクート?それともカスクルート?
日本では「カスクート」のほか「カスクルート」とも呼ばれています。
どちらの呼び方が正しいなどはなく、どちらでも問題ありません。書籍などでも両方の表記が見られます。
諸説あるようですが、フランス語のつづりや発音からカタカナ表記したときに「カスクート」と書いたり「カスクルート」と書いたりしているようです。
カスクートに◎ ミニバゲットのレシピ
サクッと歯切れがよく、サンドイッチにぴったりなミニバゲットのレシピです。
フランスパンらしいパリッとしたクラストと、もっちりとしたクラムが楽しめます。
「ミニバゲット」の詳しいレシピページはこちら。
市販のバゲットでカスクートを作る場合は、15cmほどの長さにカットして作ってくださいね。
おすすめレシピ1.ハムとチーズのカスクート
カスクートといえばおなじみの組合せ。フランスでも人気の定番メニューで「ジャンボン・フロマージュ」と呼ばれています。
本格的なお味を目指すなら、ハムは「ホワイトボンレスハム」、チーズは「フランス産ハードタイプチーズ(コンテやグリュイエールなど)」がおすすめです。
材料
- ミニバゲット…1本
- ハム…30g
- ハードタイプチーズ(スライス)…20g※今回はコンテを使用
- 無塩バター…適量
作り方
- パンに切り込みを入れる。少し上から斜めに入れるとgood!
- 切り込みを入れた面に無塩バターを塗る。
- ハム、チーズの順に挟む。
断面は画像のような形に。
おすすめレシピ2.さば缶リエットのカスクート
バジルとレモンの風味が爽やかな、さば缶とクリームチーズで作るリエットをたっぷりサンド。
さば缶リエットを作る
材料(作りやすい分量)
- クリームチーズ…60g
- ディジョンマスタード…10g
- オリーブオイル…5g
- レモン汁…10g
- ドライバジル…小さじ1
- 塩…少々
- さば水煮缶…1缶(190g)
作り方
- ボウルにクリームチーズから塩までの材料を入れて混ぜる。
- 汁気を切ったさば水煮缶を加え、フォークでさばをほぐしながら混ぜ合わせる。
サンドして仕上げる
材料
- ミニバゲット…1本
- さば缶リエット…60g
- グリーンリーフ…10g(小1枚)
- 無塩バター…適量
作り方
- パンに切り込みを入れ、無塩バターを塗る。
- グリーンリーフ、さば缶リエットの順に挟む。
- 好みでピンクペッパーやドライバジル(分量外)をトッピング。
おすすめレシピ3.チキンとマッシュルームの和風カスクート
淡白な味わいの鶏肉とマッシュルームに、わさびの辛みとみそマヨネーズのコクが絶妙にマッチしたカスクート。
チキンとマッシュルームのわさびみそマヨサラダを作る
材料(作りやすい分量)
- 鶏ささみ…2本(約100g)
- 酒…大さじ1
- 塩…小さじ1/2
- マヨネーズ…20g
- みそ…10g
- 練りわさび…5g
- マッシュルーム…大1個
- レモン汁…少々
作り方
- 耐熱皿に鶏ささみ・酒・塩を入れて軽く混ぜる。ふんわりラップをかけて電子レンジで2分間加熱する。ラップをかけたまま冷ましたら、手で割いてほぐす。
- マッシュルームを縦半分に切って薄切りにし、レモン汁を振る。
- ボウルにマヨネーズ・みそ・練りわさびを入れて混ぜ、1と2を加えて混ぜる。
サンドして仕上げる
材料
- ミニバゲット…1本
- チキンとマッシュルームのわさびみそマヨサラダ…60g
- グリーンリーフ…10g(小1枚)
- 青ネギ(小口切り)…適量
- 無塩バター…適量
作り方
- パンに切り込みを入れ、無塩バターを塗る。
- グリーンリーフ、チキンとマッシュルームのわさびみそマヨサラダの順にはさみ、青ネギをトッピングする。
おすすめレシピ4.チョコとマスカルポーネのカスクート
フランスでは板チョコをはさんだカスクートも定番。
クリーミーなマスカルポーネをプラスしてリッチな味わいに。
材料
- ミニバゲット…1本
- 板チョコ…40g
- マスカルポーネ…25g
- 粉糖…2g
作り方
- マスカルポーネと粉糖を混ぜてクリームを作る。
- パンに切り込みを入れ、断面の下側に1を1/3量塗る。
- 板チョコをのせ、その上に残りの1をのせて挟む。
おすすめレシピ5.あんバターのカスクート
あんことバターの最強のタッグで、和スイーツのカスクート。
材料
- ミニバゲット…1本
- つぶあん…75g
- 無塩バター(薄切り)…25g
- 無塩バター(塗る用)…適量
作り方
- パンに切り込みを入れ、断面の下側に無塩バター(塗る用)を塗る。
- つぶあん、薄切りにした無塩バターの順に挟む。
定番もアレンジも自由自在!カスクートを手作りしよう
シンプルなバゲットに、シンプルな食材を挟んだ軽食がはじまりの「カスクート」。
昔から変わらぬ人気の定番の一品はもちろん、趣向を凝らしたカスクートのおいしさも格別なもの。
今回は、ミニバゲットを使ってお食事系3種とスイーツ系2種のカスクートのレシピをご紹介しました。
皆さんもお好きな具材でオリジナルのカスクートを作って楽しんでくださいね。