ふわふわ食感がたまらない!伝統菓子クラップフェンを作ろう
揚げシューとも一味違う、フルーツたっぷりのクラップフェン。ドイツを中心に古くから食べられている伝統的なお菓子です。
見た目とは裏腹に軽い食感がクセになる!ひと口食べるとキルシュ香るフルーツの風味が口いっぱいに広がります。
今回は、クラップフェンのレシピをご紹介。
パン作りほど手間がかからないので、朝食やおやつにもぴったりですよ♪
クラップフェンとは
クラップフェンとは、ドイツやオーストリアで親しまれている揚げ菓子の一種です。
主にカーニバル(謝肉祭)の時期に食べられていました。中にレーズンやチェリーが入ったシュー生地を油やラードで揚げて作ります。
ドイツ語で「クラップフェン(Krapfen)」は「揚げパン」という意味なんだそう。ふわふわでやわらかな食感なので、気づくといくらでも食べられちゃいますよ。
クラップフェンの一種に「ベルリーナー」があり、こちらは見た目も味もパンです。揚げたドーナツにフルーツジャムを入れ、粉糖で仕上げをしているのが特徴です。
クラップフェンのレシピ(約11個分)
今回はベーキングパウダーを使用し、発酵の手間がかからないお手軽レシピをご紹介します。
材料
- 牛乳…60g
- 水…60g
- 無塩バター…50g
- 塩…ひとつまみ(0.3g)
- 薄力粉…80g
- 卵…2個(100g)
- ベーキングパウダー…2g
- ドライミックスフルーツ…60g
- キルシュ…適量
- グラニュー糖(仕上げ用)…適量
下準備
- ドライミックスフルーツは容器に入れ、ひたひたのキルシュに漬けて一晩以上おきます。
- 卵は室温に戻し、溶きほぐします。
- 薄力粉とベーキングパウダーはそれぞれふるいます。
- クッキングシートは10cm角に切ります。
作り方
- 鍋に牛乳・水・バター・塩を入れて中火にかけます。バターが溶けて全体がフツフツと沸いてきたら火を止めます。
*沸かしすぎると水分が蒸発して、卵が足りなくなるので気をつけましょう。
- 薄力粉を一気に加えて、切るように木べらやゴムベラで混ぜます。
- 生地がまとまったら再び中火にかけ、鍋底にすりつけるようにして1分間ほど加熱しながら混ぜます。
*加熱してでんぷんを糊化させることで、シュー生地がふわっと膨らみます。時間はあくまで目安なので、生地がツヤっとすればOKです。
- 火からおろし、溶き卵を3~4回に分けて加えます。最初は切るようにしてなめらかになるまで混ぜます。
*最後の1回は様子を見ながら加えましょう。ヘラですくってみて、落ちた生地が逆三角形に垂れるのが理想のかたさです。
- ベーキングパウダーを加えて粉っぽさがなくなるまで混ぜます。
- 水気を軽く切ったドライフルーツミックスを加えて、全体をよく混ぜます。
- 13mmの丸口金をつけた絞り袋に入れ、下準備したクッキングシートの上に約5cmの大きさで絞ります。
- 170℃の油にクッキングシートごと入れ、4~5分間ほど両面が色づくまで揚げます。
*裏返す際にクッキングシートは自然に外れるので安心してくださいね。
- 網の上で油を切ります。
- 粗熱が取れたら温かいうちにグラニュー糖を全体にまぶして完成です!
「もちふわドーナツ♪クラップフェン」の詳しいレシピページはこちら。
レシピのポイント
ドライフルーツミックスが洋酒を吸うため、最低一晩は漬けましょう。時間があれば1週間ほど漬けるとふっくらとします。
長めに漬ける際はカビを防ぐため、必ず洋酒をひたひたに注ぎ、ドライフルーツが空気に触れないよう注意しましょう。
クラップフェンによく合う「キルシュ」がおすすめですが、ラム酒やブランデーなどお好みの洋酒でも◎
揚げ菓子のため、ある程度のアルコールは飛びますが、洋酒の味はかなり残ります。お子さんやお酒が弱い方が食べる場合は、洋酒なしで作ってくださいね。
少し大人の味わいのドーナツを作ってみよう
今回は、ドイツの伝統的な揚げ菓子・クラップフェンのレシピをご紹介しました。
洋酒がたっぷりとしみ込んだドライフルーツをこれでもかと加えた、少し大人の味わいの揚げ菓子。おうちで異国の味が気軽に楽しめますよ。
基本はシュー生地の作り方と同じ!まだ食べたことがない……という方はぜひチャレンジしてみてください♪
ドーナツレシピの特集はこちら