暑気払いに冷やしあめはいかが?
年々厳しくなる暑さにぐったりしがちな夏。
暑気払いに、関西圏では夏の定番といわれる飲み物「冷やしあめ」を作ってみませんか?
今回のコラムでは、冷やしあめの原液の作り方と基本の飲み方、おすすめアレンジ方法までまるっとご紹介します。
冷やしあめ(冷やし飴)とは
冷やしあめとは、米あめ・上白糖・しょうがの絞り汁を火にかけてシロップ状にした蜜を、水で割った飲み物。
江戸時代から夏の清涼飲料として、京都を中心とした関西で好んで食されていたそうです。
冷やしあめの風味の特徴でもあるしょうがは、日本一の生産量を誇る高知県のものを使われることが多かったため、高知県でも郷土食として親しまれています。
冷やしあめのレシピ(作りやすい分量)
販売されているものは大量のシロップを釜で煮詰めていく方法がとられますが、今回は家庭のコンロで手軽にできるレシピを作りました。
少量仕込みなので、調理時間も短くすみますよ。
材料
- しょうが(皮をむいた状態)…80g
- 水…160g
- 砂糖(三温糖)…80g
- 米水あめ(麦芽水飴でも代用可能)…80g
作り方
- しょうがをよく洗って皮をむき、80g計量したらおろし金でおろす。
- 目の細かなこし器でしょうがの汁を絞る。
*目の細かなこし器がないときは、ざるなどで絞り、茶こしで再度絞り汁をこすとよい。
- 水と三温糖を鍋に入れて中火にかける。
ゴムベラで混ぜながら5分間ほど煮詰めていく。
- 火を止め、しょうがの絞り汁と米水あめを加える。
再度火にかけ、全体が一度しっかり沸いたら火を止める。
- 氷水にあてて冷ませば完成。
保存容器などに移し、冷蔵庫で保存しましょう。
「冷やしあめ」の詳しいレシピページはこちら。
レシピのポイント
さらりとクリアな味わいが楽しめるように、しょうがは絞り汁のみを使用しています。
三温糖と米水あめを使うことで、味に深みを持たせました。
冷やしあめの風味のポイントとなるしょうがをおろす作業は、切れ味抜群のゼスターグレーターがおすすめ!
普段はレモンのすりおろしに使っていますが、しょうがのすりおろしにもその威力を発揮してくれました。
フードプロセッサーのおろし機能を使っても楽ですよ。
基本の飲み方
出来上がった冷やしあめは、冷水やお湯でお好みの濃度に割って召し上がれ♪
液体200mlに対して冷やしあめ大さじ2程度が目安ですが、好みで調整してみてくださいね。
上品な甘みにきりっとしたしょうがの風味が、暑さに疲れた体に染み渡るおいしさです。
飲み終えると体の火照りは飛んでいるのに、指先はぽかぽかして不思議な感覚に!冷え性の私にはうれしい飲み物でした!
おすすめアレンジ法
水で割るだけではもったいない冷やしあめ。さまざまなアレンジも楽しめます。
割る液体を変えて
割る液体を変えて、炭酸水で割れば爽やかさUP!レモンを飾りに添えると見た目も華やか。
また、紅茶や牛乳にお好みの量加えて飲むのも新感覚のおいしさです。
グリークヨーグルトにかけて
流行のグリークヨーグルトにかけると清涼感とやさしい甘みがマッチ♪
冷やしあめがぐっと深みを与えてくれます。
食欲がないときもするすると食べられて元気がでるので、ぜひ試してほしいアレンジです。
※グリークヨーグルトの作り方
キッチンペーパーを敷いたざるにプレーンヨーグルトをのせ、ラップをして冷蔵庫で一晩
好みのフルーツやグラノーラをのせ、冷やしあめをかけて召し上がってください。
グリークヨーグルトについて詳しく知りたい方は、コラム「【韓国で話題】グリークヨーグルトの作り方、グリークモモのレシピも」をご覧ください。
残ったしょうがの活用法
冷やしあめでは絞った後のしょうがの繊維部分は使いませんが、薬味として料理に加えて再利用できます。
しょうが焼きや麺の薬味などが一番手軽に消費できておすすめ。
しょうが焼きに使う際は、しょうが焼きのたれに冷やしあめを少量加えてもおいしいですよ!
温活にもぴったり♪冷やしあめを作ろう
今回のコラムでは、冷やしあめの作り方や飲み方をご紹介しました。
厳しい暑さに、ついエアコンと冷たい食べ物尽くし……。体を冷やす生活となり、不調になりやすい季節です。
暑気払いしながら温活もできてしまう冷やしあめは、冷え性の人類の味方として大活躍の予感!
どこか懐かしい、品の良い清涼感たっぷりの甘味、ぜひ試してみてくださいね。