アメリカンチェリーの季節です!
5月半ば頃からアメリカンチェリーを店頭で見かけるようになりました。
アメリカンチェリーの出まわる季節は5月〜7月。
あっという間に時期が終わってしまいますが、キルシュ漬けにしてきちんと殺菌された瓶で保存しておけば、1年くらいはおいしいく食べられるんですよ。
今回は、アメリカンチェリーのキルシュ漬けをご紹介したいと思います。
アメリカンチェリーのキルシュ漬けの作り方
材料
- アメリカンチェリー…約200g
- 砂糖…100g
- キルシュ…200ml
*キルシュがおすすめですが、お好みの洋酒でも可。
分量はおおよその目安です。どれも多少前後してかまいません。
作り方
- 瓶は煮沸消毒しておく。
- アメリカンチェリーを水洗いし、よく水を拭き取る。
- 軸と種を取る。
種は、つまようじを実の下から刺し、へたの方に向かって押し出す。 - 瓶にアメリカンチェリーと砂糖を交互に入れ、最後にキルシュを注ぎ入れる。
チェリーが表面に出るようだったら、キルシュを追加で注ぐ。 - 冷暗所で2週間以上寝かせる。
*つまようじの細い方ではなくて、太い方を刺した方が押し出しやすいです。
*つまようじだけだとなかなか取りづらいので、ちょっと工夫。
包丁でへたに小さく十字の切り込みを入れ、つまようじで種のまわりをぐるりとして種と実を剥がすようにしておく。その後に実の下から押し出すと、種が出てきやすい。
実はつぶさずに、種だけきれいに取れます。
*お酒から出ていると腐敗の原因になります。
*夏場は暑くなるので、室温が高くなる場合は野菜室などに入れておくと安心です。
1年ほど日持ちしますが、保存状況によりますのでご注意ください。
容器がきちんと消毒されていなかったり、密閉されていなかったり、アメリカンチェリーがキルシュから出てしまっていたりすると、カビが生えてしまいます。
手作りのジャムなどと一緒ですね。
動画でおさらい
キルシュについて
チェリーを漬けるのには、ラム酒やコアントロー、ブランデーなどの洋酒でもいいですが、おすすめはキルシュ(キルシュワッサー)です。
キルシュとは、蒸留酒の一種。種子ごとつぶしたサクランボを発酵させて蒸留した、無色透明で香り高いフルーツブランデー。
“キルシュ(Kirsch)=さくらんぼ”、“ワッサー(Wasser)=水”という意味のドイツ語です。
今回は、和泉シェフおすすめのキルシュ“アルザス キルシュ(オードヴィ)”を使ってみました。
ライブ配信を見て気になったけれども、お値段が高くて買うのをためらってしまった方も多いのでは?
「いつも使っているキルシュとそんなに違うの?」という疑問もあると思うので比較してみました。
アルザス キルシュ(オードヴィ)
フランス、アルザス地方で作られたキルシュ。
すっきりとした香りです。味わいはキリッとしてさっぱりした感じ。
とにかく香りの強さに驚きました。
ドーバー キルシュワッサー
こちらのキルシュを愛用している方も多いと思います。
ドイツのシュヴァルツヴァルトで作られたキルシュ。
まろやかなキルシュの香り。味わいには、ほのかな甘みを感じます。
今まで気がつかなかったのですが、このキルシュには原料にグラニュー糖が入っています。
だからか、ほんのり甘く製菓に向いていて、使いやすいように感じます。
私の個人的な感想ですが、ほんのりと風味をつける程度の使用ならば“ドーバー キルシュワッサー”。
しっかりとキルシュを味わいたいときは“アルザス キルシュ”がいいかな、と思います。
また、お酒の好みもありますので、甘めのものが好きな方は“ドーバー キルシュワッサー”。
キリッとしたものが好きな方は“アルザス キルシュ”が好きかもしれません。
そして、和泉シェフもおっしゃっていましたが、“アルザス キルシュ”は「飲んでもおいしい」のです。
カクテルにしたりして楽しむこともできますので、お酒が好きな方にはおすすめです。
用途もいろいろ!アメリカンチェリーのキルシュ漬け
アメリカンチェリーのキルシュ漬けは、焼き菓子に混ぜたり、アイスなどにのせたりといろいろと楽しめます。
チョコレートと相性が良いので、ガトーショコラやチョコパウンドケーキにも合いますし、チェリーボンボンも作れます。
チェリーボンボンを作りたいときは軸をとらないまま漬けておくといいですよ。
お酒に弱い方は、アメリカンチェリーをコンポートにして、風味付けにちょっとキルシュを入れて。
お酒が好きな方は、アメリカンチェリーのキルシュ漬けをぜひ試してほしいです。