お菓子の型選び。種類がありすぎて悩みませんか
お菓子の型は、形、大きさ、そして、材質。様々な種類が売っています。形や大きさはオーブンやレンジの庫内の大きさなどを考えれば検討がつくけれど、どれを選べばいいの?って悩んだことありませんか。
正直、かつては僕も「テフロンは手入れが楽なやつだよねー」くらいしか知らなくて、適当に選んでいました。今回は4種類の素材の異なる焼き型でパウンドケーキを焼いてみました。
違う素材の型でパウンドケーキを焼いてみた!
まず、実験したときのパウンドケーキのレシピを紹介しますね。
材料
・バター(食塩不使用)... 80g
・ブラウンシュガー...80g
・卵...2個
・薄力粉...120g
・ベーキングパウダー...小さじ1/2
・ラム酒...小さじ1
手順
1.室温に戻したバターをホイッパーで練る。
2.ブラウンシュガーを入れて混ぜる。
3.卵を別の容器で溶いてから少しずつ混ぜ合わせる。
4.薄力粉とベーキングパウダーをふるい入れる。
5.ラム酒を入れて混ぜ合わせる。
6.生地を型に流し入れ170℃に予熱したオーブンで40分焼く。
※今回は型にペーパーを敷いたり、油を塗ったりしませんでした。
焼き型の違い
今回使用した焼き型の素材は・・・
鉄(フッ素樹脂塗膜加工)、ブリキ、アルタイト(アルスター)、耐熱ガラスの4つです。
フッ素樹脂塗膜加工はいわゆるテフロンのことです。ブリキは鉄にスズをメッキしたもの、アルタイト(アルスター)は鉄にアルミをメッキしたものです。
Round1. 見た目の違い
素材の違いで焼き色に大きな違いが出るのかな?と思っていたのですが、ぱっと見ても、じっくり見ても、パウンドケーキでは大差がありませんでした。生地の高さの違いは焼き型が少し違うことが原因だと思われます。
鉄(フッ素樹脂塗膜加工)の型で焼いたモノ。角が丸みを帯びています。
今回使用した鉄(フッ素樹脂塗膜加工)と耐熱ガラスの型は底の四つ角が丸く、ケーキも丸みを帯びました。ブリキやアルタイトは金属板を折り紙で作った箱のように折りたたんで作られている型なので角がシュッとしていました。
Round2. 型離れ
次に、ケーキを取り出すときの違い「型離れ」をみてみましょう。
左下:アルタイト(アルスター) 右下:耐熱ガラス
鉄(フッ素樹脂塗膜加工)は生地が残りにくく、アルタイト、ブリキや耐熱ガラスは生地が型に付きやすいという結果に。テフロン加工ってすごいなぁ!
あれ・・・これではテフロンの特徴である「こびりつかない」ことしか差がないように思えますよね・・・でも、そんなことはないですよ!
それぞれの素材の特徴
鉄(フッ素樹脂塗膜加工)
とにかく楽チン!
先ほどの焼き比べからわかるように、型にペーパーを敷いたり、油を塗る下準備が不要なのがウレシイですね。また、生地がこびりつかず洗いやすかったです。
蛇口のお湯で、手でなぞるだけで汚れががこれだけ落ちます。ただ、繰り返し使うとテフロン加工が剥がれてしまうので消耗品なのです。
ブリキ
お手軽価格が魅力!ブリキは他の金属製型よりも断然お安いのです。他の素材より錆びやすいという特性があります。雑に扱うと傷がついたところから黒ずんできます。でも、普段ペーパーを敷いてお菓子を焼く分には気にならないです。
だけど、手入れされていないブリキの型はサビサビになります・・・
アルタイト(アルスター)
丈夫で頼もしい!
ブリキと似ていますが、アルタイトはずっしりしています。型の重さを計ってみるとブリキは103g、アルタイトは146g。アルミの型は側面を手で押すと少しペコペコしますが、アルタイトは固くて頑丈。少しお値段はしますが長年の相棒にするならオススメかな。
耐熱ガラス
多用できる万能なやつ。パウンド型だけど、様々なことに使える魅力が耐熱ガラスにはあります。金属板を折リ曲げて作られた型は四つ角に僅かに隙間があったり、水分に弱くて冷菓を作るには向いていません。しかし、耐熱ガラスなら大丈夫!ゼリーを作ったり、耐熱なので焼きプリンも作れます。スポンジやクリーム、果物を盛ってスコップケーキの器にしてもgoodなんですよ。ただ、金属製に比べると熱伝導率は劣ります。
最後に
型の素材の比較、いかがでしたか?
よろしければ新しく焼き型を買うときに参考にしてくださいね!