マスカルポーネチーズについて知ろう!
料理やお菓子のレシピに出てくるマスカルポーネチーズチーズ。
「クリームチーズと何が違うの?」と疑問に思っている方も多いはず。
今回はマスカルポーネチーズについて詳しく解説!クリーズチーズとの違いも確認しましょう。
マスカルポーネチーズで作るティラミスとパウンドケーキのレシピ付きです♪
マスカルポーネチーズとは
マスカルポーネチーズとは、原産地はイタリアのロンバルディア地方原産のフレッシュチーズ。
昔は生乳に脂肪分が多く含まれる冬にしか作られず、この地方の貴重な特産品だったそう。
マスカルポーネチーズに含まれる乳脂肪は80%程度とチーズの中では高い部類。牛の牛乳に熱を加え、酸を加えて固めたものを布などでこし、水分を抜いて作られます。
マスカルポーネチーズの語源は「mas・que・bueno!(マス・ケ・ブエノ)」。
「なんて素晴らしい味なんだ!」という意味で、昔マスカルポーネチーズを食べたスペインの高官がこのように褒めたんだとか。
由来には、「ミルクのクリーム」という意味の方言「マスケルパ」が語源だとするなど諸説あります。
クリームチーズとの違い
クリームチーズは生乳を乳酸発酵させ、ホエイ(乳清)を取り除いて作られます。クリームチーズに似たチーズは古くからヨーロッパで食べられていましたが、現在の形ができたのは19世紀のアメリカ。あるメーカーが作ったチーズケーキのレシピがきっかけで、お菓子の材料として世界中に広まったのだとか。
実際に比較してみた!
冷蔵庫から出したてのマスカルポーネチーズとクリームチーズを比較してみました。
見た目
クリームチーズは薄いクリーム色、マスカルポーネチーズは真っ白であることがわかります。
軽く押してみたとこ、クリームチーズは粘土のようなかたさ、マスカルポーネチーズはとてもなめらかでのびが良い。
画像からもマスカルポーネチーズのほうがやわらかな食感であることがわかります。
味
クリームチーズは、コクとチーズらしい風味・酸味・塩味があります。
マスカルポーネチーズは、濃厚なコクとほんのりした甘みがあり、クリーミーな口当たり。
どちらも生乳からできていますが、製法が異なるのでそれぞれ個性のあるチーズができるのですね。
おすすめレシピ1.ティラミス(直径6cm×高さ8cmのトールカップ3個分)
マスカルポーネチーズを使った有名なスイーツといえばティラミス。イタリア語で「私を元気づけて!」という意味があり、たっぷりのマスカルポーネチーズと卵が入った栄養満点の濃厚デザートです。
今回は、本格的な味が楽しめるレシピをご紹介します。冷凍スポンジケーキを使えば手軽に作れます。
コーヒーシロップを作る
材料
- グラニュー糖…15g
- インスタントコーヒー…1g
- 水…30g
作り方
- 材料を全て火にかけ、沸騰したら冷ます。
ティラミスクリームを作る
材料
- 卵黄…1個(20g)
- グラニュー糖…20g
- 水…5g
- マスカルポーネチーズ…100g
- 生クリーム…100g
- 粉ゼラチン…2g
- 水(粉ゼラチン用)…10g
下準備
- 粉ゼラチンを水でふやかしておく。
- 生クリームは氷水をあてて7分立てにしておく。
作り方
- 卵黄・グラニュー糖・水をボウルに入れ、ホイッパーで混ぜる。
- 1を湯せんで80℃になるまで加熱する。
温度が上がったら湯せんから外し、粗熱が取れるまでホイッパーで混ぜ、空気を含ませる。 - マスカルポーネチーズを加え、よくほぐす。
- 水でふやかしておいたゼラチンを湯せんで溶かし、加える。
- 7分立てにしておいた生クリームを2回に分けて加え、さっくり混ぜる。
仕上げ
材料
- スポンジ(ココア)…15cmのもの1/2台分
- ココアパウダー…適量
作り方
- スポンジを1cmの厚さにスライスし、カップより一回り小さい丸型で6枚抜く。
- カップにティラミスクリームを入れ、1のスポンジを1枚のせてコーヒーシロップをうつ。これを繰り返す。
*カップ1個分にスポンジを2枚使用し、クリームが3層になるように組み立てる。 - 冷蔵庫で冷やし固める。
食べる直前にココアパウダーをトッピングして出来上がり。
「ティラミス」の詳しいレシピページはこちら。
おすすめレシピ2.マスカルポーネチーズパウンド(18cm型1台分)
くせがないマスカルポーネチーズは、ティラミス以外にもぜひ使ってほしい食材。焼き菓子との相性も良く、しっとりと風味豊かに仕上がります。
今回はパウンドケーキに加えてみました。チーズフロスティングをのせた見た目は、おやつやおもてなしの一品にもぴったり!
パウンドケーキを作る
材料
- 無塩バター…90g
- 粉砂糖…80g
- 塩…ひとつまみ
- 全卵…50g
- 薄力粉…90g
- ベーキングパウダー…2g
- マスカルポーネチーズ…50g
下準備
- バター、卵を常温に戻しておく。
- 薄力粉とベーキングパウダーは合わせてふるっておく。
- 型にオーブンシートなどを敷いておく。
作り方
- やわらかくしたバターに粉砂糖をふるい入れ、塩も加えて白っぽくなるまですり混ぜる。
- ほぐした卵を数回に分けて加え、その都度混ぜる。
- ふるっておいた薄力粉とベーキングパウダーを加え、なめらかになるまで混ぜる。
- マスカルポーネチーズを加えて混ぜる。
- 型に流し170℃で40分間焼き、型から外して冷ます。
チーズフロスティングを作る
材料
- 無塩バター…50g
- 粉砂糖…20g
- 塩…ひとつまみ
- マスカルポーネチーズ…50g
作り方
- やわらかくしたバターに粉砂糖と塩を加え、白っぽくなるまですり混ぜる。
- マスカルポーネチーズを3回に分けて加え混ぜる。
仕上げ
作り方
- パウンドケーキにチーズフロスティングをのせ、ラップをして形を整える。
冷蔵庫で冷やし固める。 - お好みで溶けない粉砂糖を振って、出来上がり。
「マスカルポーネチーズパウンド」の詳しいレシピページはこちら。
いつものレシピにマスカルポーネチーズを
クセがなく、お菓子や料理の風味を豊かにしてくれるマスカルポーネチーズ。
いつものレシピに加えると、思いがけないおいしさに出会えるかもしれません。
たとえば、生クリームと合わせるとミルキーでコクのあるクリームに。ロールケーキ・タルト・シュークリームなどの定番お菓子に使っても、一味違う仕上がりになります。
ディップやソースにしたり、おつまみにしたりとさまざまな味わいが楽しめるマスカルポーネチーズ。ぜひいろいろなレシピに取り入れてみてください。