ハロウィンにかわいいフーガスを作りませんか?
ここ数年、お祭りのような盛り上がりを見せるハロウィンの時期がやってきました。
今回は、ハロウィンにぴったりなかわいいフーガスのレシピをご紹介します。
フーガスとは?
フーガスは南フランスの伝統的なパンで、「灰に埋めて焼いたパン」という意味を持ちます。
平たく成形した生地に切り込みを入れて、葉っぱのような形で焼き上げるのが特徴です。
プレーンなものからオリーブやサラミを入れたもの、ドライフルーツやナッツを合わせたものまでバリエーションはさまざま。
おばけフーガスのレシピ
生地にシナモンを使って風味よく作り、かぼちゃあんを挟んだ甘いフーガスをハロウィンらしい成形で焼き上げます。
切り込みを入れる工程が少し難しいですが、うまくいかなくても個性が出て楽しいですよ。
かぼちゃあんを作る
材料(作りやすい分量)
- かぼちゃ…200g
- グラニュー糖…40~50g
- 生クリーム…30g
作り方
- 皮をむいたかぼちゃを、やわらかくなるまでゆでる。
- 水気を切ったかぼちゃに生クリームとグラニュー糖を合わせて鍋に入れ、弱火で混ぜながら煮詰めて、もったりとするまで水分を飛ばす。
- 粗熱が取れたら、冷蔵庫でしっかりと冷やしておく。
*蒸し器やレンジ使用でもOK。
フーガス生地を作る
材料(4個分)
- 準強力粉(リスドォル)…170g
- 強力粉(キタノカオリ)…26g
- シナモンパウダー…4g
- インスタントドライイースト…2g
- 水…126g
- 塩…3g
- 砂糖…7g
- 無塩バター…7g
- かぼちゃあん…120g
作り方
- 粉類をボウルに入れ、泡立て器で混ぜ合わせる。
- 指で粉類と無塩バターをすり混ぜる。
- 水を加えて、粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
- 台に出して、生地の表面がつるんとするまで6~8分間程こねる。
- 生地をまとめて、約2倍になるまで一次発酵。
- 一次発酵後の生地を8等分にして、15分間ベンチタイムを取る。
- 生地を2個取り、めん棒で同じくらいの大きさに広げる。
- 一方の生地に、端を0.5cm残してかぼちゃあんを30g塗り、もう1枚の生地をかぶせて生地の端をつまんでとじる。
- かぼちゃあんに片寄りが出ないよう、手のひらで押さえつけるようにしながら形を整える。
- ピザカッターやカードで切り込みを入れる。
- 残りの生地も同じ要領で、好きな形に成形する。
- オーブンシートにのせる際は、下から生地を持ち上げながら、切込みを入れた部分を広げるようにして形を整える。
- 生地がふっくらと膨らむまで二次発酵を取る。
- 先に成形した生地から、表面に軽く霧吹きをして、250℃に予熱したオーブンで12分間焼く。
- 焼き上がった生地にお好みで溶かしバター(分量外)を塗り、完成。
*手のひらの大きさ程度に広げると、ちょうどよいです。
*一度軽く下書きしてからカットすると、失敗が少ないですよ。
*2回に分けて焼く場合、生地の発酵が進みすぎてしまうときは、気温の低いところに置いて発酵具合を調整するとよいです。
*2段焼成のオーブンをお持ちの方は一気に焼いてもOK。その際は、焼き具合を見て、天板を入れ替えるなどしてください。
おばけの形はいろいろなバリエーションを作れますよ。
右のおばけの目の部分は箸を使って穴を開けています。切り込みを広げる細かい作業は箸が便利。
カットすると甘いかぼちゃあんがたっぷり。
そのまま食べるのはもちろん、トースターで表面をパリッと焼き戻すのもおすすめです。
これからの寒い時期、パン作りで気を付けたいこと
ハロウィンが終われば本格的な冬がやってきますね。
気温が低くなり発酵に時間がかかるな、と感じませんか?
パン作りは気温に大きく影響を受けます。
夏は30分間でできていた発酵が、冬では1~2時間かかってしまうことも。
夏場よりも使用する水分の温度を高くして、こね上げ温度が26℃以下にならないように気をつけましょう。
好みでアレンジも
- シナモンが苦手な方は、シナモンパウダーを準強力粉に置き換えると、プレーンな味で作ることができます。
- フィリングなしで作りたいときは、生地を4等分して成形してください。重ねる工程を省いて作ればOKです。
- 今回紹介している4個分のレシピは手のひらより一回り大きなサイズに焼けます。このレシピを2個分に分割成形して焼くと、もっと大きなおばけフーガスができますよ。
パンでハロウィンを楽しもう
見た目にインパクトがあるこのパン。
まるで工作のような成形を、お子様と一緒に楽しんでみてください。
少しくらいガタついても、味になるのがこのフーガスの良いところ!
ハロウィンの季節に、ぜひ作ってみてください。