失敗しやすいチョコレート生クリーム
生クリームの泡立ては加減が難しく、緩すぎたりかたくなってしまったりと、失敗しがちです。
ただでさえ難しい生クリームの泡立て。そこにチョコレートも加えると、さらに難易度がアップすると思いませんか?
そこで、今回は失敗せずにおいしいチョコレート生クリームを作るポイントをお伝えします。
チョコレート生クリームの作り方
今回ご紹介する方法は、生クリームをチョコレートと合わせて混ぜる方法と、生クリームを先に泡立ててからチョコレートを加え混ぜる方法の2種類です。
どちらのやり方でも同じようにできますが、食感が少し変わります。
【1】生クリームをチョコレートと合わせて混ぜる方法=なめらかな口当たり
【2】生クリームを先に泡立ててからチョコレートを加え混ぜる方法=軽い口当たり
どちらの方法が自分に合っているか、食感の好みや作業のしやすさで選ぶと良いと思います。
材料
- 生クリーム…200ml
- チョコレート…60g
【1】生クリームをチョコレートと合わせて混ぜる方法
- チョコレートを刻み(タブレット状ならそのままでも)、ボウルに入れて50〜60℃の湯せんにかけて溶かす。
- 生クリームの半量(100ml)を500Wのレンジに1分間ほどかけて温める (沸騰しない程度)。
*冷たい生クリームをそのまま入れてしまうと、きれいに混ざりません。 - 1のボウルにレンジで温めた生クリームを少しずつ入れて、ゆっくりと混ぜ合わせる。
*生クリームは一気に入れないようにします。チョコレートとなじむのを確認しながら、少しずつ加えていきましょう。
しっかり混ざり合った状態。
- 3のボウルを氷水に当てて、温度を下げる。
- 温度が下がったら、残りの生クリーム(100ml)を加え、混ぜ合わせる。
*このときの生クリームは冷やしておきます。
- 氷水に当てたまま、好みのかたさに泡立てる。
*チョコレートが入っている分、生クリームだけの場合よりも固まりやすいです。様子を見ながら泡立ててください。
【2】生クリームを先に泡立ててからチョコレートを加え混ぜる方法
- チョコレートを刻む(タブレット状ならそのまま)。
- ボウルにチョコレートと生クリーム50mlを入れて50〜60℃の湯せんにかけて溶かし、なめらかに混ぜ合わせる。
*冷えるとかたくなってしまうので、湯せんにかけたままにしておきます。
- 残りの生クリーム(150ml)を別のボウルに入れ、氷水に当てながら5~6分立てくらいの緩めに泡立てる。
*チョコレートを加えるときにかたくならないように、生クリームを泡立て過ぎないことが大事です。
- 泡立てた生クリームに2のチョコレートを加え、全体に混ぜ合わせる。
動画でおさらい
よくある失敗例
ボソボソになってしまう
ボソボソのチョコレートクリームは、一番多い失敗ではないでしょうか。
普通の生クリームを泡立てるよりも、チョコレートが入っている分、早くかたくなるので、あっという間にボソボソの状態に。
食べられますが、ケーキのナッペや絞りには難しいです。
ボソボソになったものをもう少し混ぜていくと、分離して水分が出てきてしまいます。
チョコがダマになってしまう
泡立てた生クリームに、溶かしたチョコレートをそのまま入れると、チョコレートが生クリームの中で固まってしまい、ツブツブの状態に。
冷たい生クリームに、温度の低いチョコレートを入れたため、生クリームと混ざる前に冷えて固まってしまうのです。
失敗しないためのポイント
脂肪分が低い生クリームを使用する
チョコレート生クリームを作るときは、生クリームにさらにチョコレートの脂肪分が加わるので、ボソボソになったり、分離したりする可能性が高くなります。
なので、脂肪分が低い生クリームを使用したほうが、失敗しにくいです。
不安な場合は、植物性脂肪分が含まれた生クリームを使うのがおすすめ。
生クリームとホイップクリームを自分でブレンドしてもよいと思います。
やわらかめの状態を意識する
生クリームの泡立ては緩めにしておくと調節がしやすいです。
自分が作りたいものよりもやわらかめの状態でストップし、様子を見ながら泡立ててください。
ハンドミキサーを使用してホイップする場合
途中のまだ緩い段階で、泡立て器に持ち替えると良いでしょう。
生クリームを先に泡立ててからチョコレートを加え混ぜる場合
生クリームを泡立て過ぎないようにしてください。
泡立て過ぎると、チョコレートを入れたら、あっという間にボソボソになってしまいます。
チョコレートはあらかじめ少量の生クリームと合わせておく
生クリームは一気に入れず、少しずつチョコレートとなじませましょう。
チョコレートが固まる前に手早く混ぜる
生クリームにチョコレートだけをそのまま加える場合は、チョコレートの温度は高めにし、チョコレートが固まる前に手早く生クリームと混ぜるようにしましょう。
チョコレート生クリームは慎重に!
いかがでしたでしょうか?
チョコレート生クリームは泡立て過ぎないように慎重に作ることが大事かな、と思います。
失敗せずに、おいしいチョコレート生クリームができるように参考にしてみてください。