さくさくメレンゲと濃厚クリームの人気スイーツ・モンブラン
さくさくのメレンゲクッキーを土台に、中にはたっぷりのクリームと栗。モンブランクリームをぜいたくに絞って粉糖で白く化粧した、定番スイーツ・モンブラン。
今回は基本のモンブランのレシピを詳しくご紹介します。
よくある失敗の原因と対策もお教えしますよ。
モンブランとは
お菓子の「モンブラン」は、土台となる生地にマロンクリームを絞った山型のケーキのこと。
「モンブラン」と聞くと栗という意味なのかな?と思ってしまいますが、実はフランスとイタリアの間にある「モンブラン(Mont Blanc)」という山の名前が由来といわれています。
雪が積もった「モンブラン山」をイメージして名付けられたんだそうですよ。
モンブランのレシピ(6個分)
パティスリーみたいなモンブランが作れる、おすすめレシピです。
メレンゲクッキーを作る
材料
- 卵白…30g
- グラニュー糖…30g
- アーモンドパウダー…15g
- 粉砂糖…15g
作り方
- よく冷えた卵白をハンドミキサーで泡立てる。
- グラニュー糖を3回に分けて入れる。
ビールくらいキメが粗い泡になったら1回目投入。
エスプレッソくらいのキメの細かい泡になったら2回目投入。
ツヤが出て、よりキメの細かい泡になったら3回目投入。
- ツノが立つまで泡立てる。
- あわせてふるったアーモンドパウダーと粉砂糖を入れ、さっくり混ぜる。
- 6等分に丸く絞り、100℃に予熱したオーブンで120分間焼成。
*高さがあまり出ないように絞るのがコツ。
焼き上がってもオーブンの扉を開けず、冷めるまで入れたままにしておきましょう。
冷めたら、湿気ないように密閉容器に入れてください。
クリームを作る
材料
- マスカルポーネ…50g
- グラニュー糖…18g
- 生クリーム…200g
作り方
- 材料を全てボウルに入れ、氷水で冷やしながらハンドミキサーでツノが立つまで泡立てる。
モンブランクリームを作る
材料
- マロンペースト…240g
- 無塩バター…50g
- 生クリーム…30g
- ラム酒…3~5g
作り方
- マロンペーストを常温(20℃くらい)に戻す。
*冷たい場合はレンジで数秒間温める。
- こす。
- やわらかくしたバターを混ぜる。
- 生クリームを3回に分けて入れる。
- ラム酒を入れる。
*今回は3g。少し香りを感じる程度の少なめの量。
組み立て・仕上げ
材料
- 栗の渋皮煮…適量
- トッピング用粉糖…適量
作り方
- メレンゲクッキーにクリームを少し絞り、栗の渋皮煮をのせる。
- 栗が隠れるようにクリームを絞る。
- 必要があれば、パレットなどで山の形に整える。
- モンブラン口金をつけた絞り袋を用意する。
*丈夫な絞り袋を使うか、袋を二重にして使う。袋の先はあまり深く切らないようにし、口金の先端が5mmくらい出るようにセット。
- モンブランクリームをよく混ぜてから絞り袋に入れる。
*空気が入らないように入れるのがコツ。絞るのが大変になるので半量ずつ入れる。
- 盛り付けるお皿やトレーに少しだけモンブランクリームを絞り、土台を置く。
- モンブランクリームを絞る。
【回転台を使う絞り方】
口金を真横に構え、口金の位置を変えずにクリームを絞る。一周絞ったら徐々に口金の位置を上げながら絞る。
【回転台を使わない絞り方】
最初だけ側面にクリームをつけ、その後は口金を真下に向けてモンブランクリームを垂らすようにゆっくり絞り袋を動かす。
- トッピング用粉糖を振り、クリームを絞る。
- 渋皮煮を飾って完成!
デコレーションしたクッキーを飾りにしてもかわいい♪
「基本のモンブラン」の詳しいレシピページはこちら。
モンブランのよくある失敗
モンブランの失敗でよくあるのが、仕上げのモンブランクリームがうまく絞れないという状況。
原因と対策をお教えします!
失敗例1.モンブラン口金にクリームが詰まる
マロンペーストが固まったままだったりクリームの中に小さな塊があったりすると、モンブラン口金の小さな穴に詰まってしまう原因になります。
対策1.マロンペーストは常温に戻してこす
マロンペーストをこすと、小さな不純物を取り除くことができ、なめらかなモンブランクリームが作れます。
冬場は室温が低いので、マロンペーストが20℃くらいの温度になるようレンジで温めるのがおすすめ。
こすのが大変という方は、かためのゴムベラで擦り混ぜ、粒のないなめらかな状態にしてくださいね。
対策2.バターをポマード状にする
バターは、指で触ると形が保てないくらいやわらかい状態にして使います。
かたい場合はレンジで数秒間温めて混ぜるのを繰り返し、マヨネーズのような状態にしましょう。
対策3.材料をしっかり混ぜる
材料を加えるたび、しっかり混ぜましょう。
生クリームやラム酒は一度に加えると混ざりにくいので、数回に分けるときれいに混ざります。
対策4.作ったらすぐに使う
モンブランクリームは乾燥したり冷えたりするとかたくなるので、なるべく使う直前に作り、よく混ぜてから絞り袋に移すのがポイント。
作ってから時間があく場合は、クリームに密着するようにラップをかけてください。
また口金の先についたモンブランクリームが乾燥して詰まることがあるので、1個仕上げるたびに口金を拭くと◎
絞り袋のまま置いておくときは、口金部分をラップで包んでおきましょう。
冷えて固まったときは、60℃くらいの湯煎に当てて混ぜるとかたさを調整できます。
失敗例2.モンブランクリームがかたい or ゆるい
モンブランクリームは、かたすぎてもやわらかすぎてもきれいに絞れません。
最適なかたさを見極めましょう。
対策1.マロンペーストの種類をチェックする
マロンペーストは種類によってかたさが違うため、出来上がりに差が出ることがあります。
レシピと同じペーストを使うのが一番ですが、違う場合は注意しましょう。
またマロンペーストだと思ってマロンクリームを使用しているなんてことも。こちらも要注意!
対策2.液体の量を調整する
レシピと違うペーストを使う際は、生クリームとラム酒の分量で調整を。
生クリームは一度に加えず、かたさを見ながら少しずつ入れましょう。
ラム酒を多めに入れたいときも、生クリームを少なめにするのがおすすめです。
モンブランクリームは、もったりとして少し伸びるくらいの状態が◎
見極めが難しいときは少し絞って確認してください。
クリームが途中で切れるようなら、少し生クリームを足すとよいでしょう。
対策3.ゆるい場合は冷やして混ぜる
モンブランクリームがゆるいときは、氷水にあてて冷やしながら混ぜましょう。バターが冷えることでクリームをかたくできます。
おうちで出来たてモンブランを楽しもう!
モンブランは、難しそうに見えて実はシンプル!
ポイントを押さえて、秋のおやつにぴったりなモンブランを手作りしてみませんか。
メレンゲクッキーを使ったモンブランは、仕上げてすぐに食べるのがおすすめです。
おうちなら作りたてのさくさく食感が味わえるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。