はじめに
製菓や食品系の学校に通っていないので、知識も技術もまだほとんどないですが「食べた人が笑顔になれるようなお菓子を作る」をモットーに楽しく作っています。
日々のお菓子作りの中で自分が疑問に思ったことを自身で検証し、気づいたことなどを皆様にお伝えできたらいいなと思っています!
型に塗る油脂への疑問
マドレーヌやフィナンシェなどの焼菓子を作るとき、下準備で「型にバターを薄く塗っておく」「型にバターを塗り、強力粉を薄くふっておく」などよく見かけますよね。
何のためにするの?やらないとどうなるの?代用できるものはあるの?と、思ったことはありませんか?
ということで、「何もぬらない」「オイルスプレー」「バター」「バター+強力粉」の下準備をした型で、ミニタルトとマドレーヌを焼いて検証してみました!
タルトで比較
重石をのせて180℃で15分+空焼き180℃で15分焼く。焼きあがって型から外してみると…
型外れの良さ
すべてひっくり返すとぽろっと取れる。
見た目
・何もぬってない→キメが粗い。
・オイルスプレー→キメが細かく、一番均一に焼きあがっている。
・バター→キメがやや粗い。
・バター+強力粉→キメが粗く、穴ができている。
検証結果
タルトはどの型もぽろっと簡単に外れましたが、見た目には若干違いがでました。オイルスプレーの型は焼きムラもなく全体的に均一に焼きあがったように感じます。
バター+強力粉の型は振った粉のムラの為か、焼き色にもムラがあったり、底が穴のようにポコポコと浮くなど他の3つに比べ一番差がでました。
※何も塗らなかった型は粉やオイルなど余分なものがつかなかったためか、タルト生地本来の食感や味が感じられました。
マドレーヌ型で比較
180℃で15分焼き上げる。焼きあがってすぐに型から外してみると…
型外れの良さ
・何もぬってない→ひっくり返してもとれず、手でゆっくりはがすととれる。
・オイルスプレー→ひっくり返すとポロッととれる。
・バター→型の後ろをたたくととれる。
・バター+強力粉→型の後ろを強くたたくととれる。
見た目
・何もぬってない→模様があまりついていない。
・オイルスプレー→焼き色が一番濃く、はっきりしている。
・バター→焼き色にムラがある。
・バター+強力粉→一番模様がはっきりしている。(生地がはがれた所以外)
検証結果
オイルスプレーを使った型がもっとも型離れがよく、型の模様もはっきりと出ていました。
なにも塗らなかった型は、オイルスプレーを使った型とは正反対で、手で剥がさないとうまく外れませんでした。また、型に生地が張り付いてしまったためか、模様もあまりきれいに出ませんでした。
バター+強力粉、バターのみを塗った型はバターの塗りムラによって、部分的に生地がはがれてしまったり、焼きムラがついたりしました。強力粉を振ったものは模様が一番はっきりと出ました。(バターのみの型は、マドレーヌ本来の味にプラスしてしっかりバターの風味を味わうことができました)
以上をまとめて、評価するとこうなります。
まとめ
型に塗るものを変えただけでいろいろ変化するみたいです!
よく見かける「型にバターを薄く塗っておく」「型にバターを塗り、強力粉を薄くふっておく」という下準備以外でも、焼く生地や焼き上がりの見た目をどんなものにしたいかで、型に塗るものを使い分けてみてもいいのかもしれません。
私は、バターを塗るよりも手間がかからず使用しやすく、安く購入できるからオイルスプレーが使いやすくてお気に入りです^^
もちろん型の種類や使用回数によって結果は異なると思います。
皆さんもぜひ試してみてください!!!