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リングがかわいい♪キャラメルパリブレストのレシピ

date
2019/08/23
writer
みのすけ
category
お菓子作り

パリブレストを作ろう

パリブレストは、リング状に絞ったシュー生地にバタークリームがたっぷり挟まれたお菓子。

お茶をお供に食べたくなる優雅なイメージのフランス菓子ですが、実は暑い夏に縁のあるお菓子なんですよ。

今回は、パリブレストのレシピをその由来とともにご紹介します。

パリブレストの由来

1891年、フランスの「パリ」と「ブレスト」を結ぶ自転車ロードレースが開催されました。
このレースを記念して作られたお菓子が「パリブレスト」だといわれています。

バタークリームがたっぷり挟まれた、ボリューム感のあるパリブレスト。

真夏の過酷なレースに挑む選手に体力を付けてもらうため、バタークリームたっぷりのお菓子になった、という説があるんですよ。

ちなみにリング状のシュー生地は、自転車の車輪の形を模しているんだそう。

キャラメルパリブレストのレシピ

優雅なイメージのパリブレストにこんな由来があるなんて!
フランスのロードレースに思いをはせながら、パリブレストを作ってみませんか?

シュー生地を作る

工程は普通のシュー生地と変わりませんが、生地のかたさと絞り方が異なります。
ポイントを押さえて、おいしいパリブレストを作りましょう。

材料

  • 水…40g
  • 牛乳…40g
  • 塩…ひとつまみ
  • 無塩バター…30g
  • 薄力粉…50g
  • 卵…約2個(足りない場合は追加)
  • アーモンドスライス…6g
    *なるべく形の良いものを選別する。

下準備

  • バターを細かく切っておく。
  • 薄力粉をふるっておく。
  • 卵を常温に戻し、フォークでほぐしておく。
  • シュー生地を絞るサイズがわかるように、ガイドを作る。

    シルパンを使う場合、コピー用紙を直径18cmの円に切り、シルパンの下に入れる。

    天板に直接絞る場合、直径18cmのセルクルに粉を付け、目印になるよう跡を付ける。

  • アーモンドスライスを水に浸しておく。
    こうすることで焼成後、アーモンドが焦げずに良い焼き色になります。

作り方

  1. バター・水・牛乳・塩を手鍋に入れて火にかけ、バターを溶かす。

    沸騰直前になってもバターの形が残っていたら、火を止めて完全にバターを溶かし、再び火にかける。

    *水分の蒸発を防ぐため、沸騰させる前にバターを完全に溶かすことがポイント。

  2. 沸騰させたら火を止める。
  3. ふるった薄力粉を加えて耐熱ゴムベラで混ぜ、団子状にする。
  4. 中火で加熱しながら生地を加熱する。

    *この作業を「デセシェ」といいます。
    きちんと生地に火を入れてでんぷんを糊化させないと、焼いたときに生地が膨らみません。

  5. 加熱した生地をボウルに移し、ハンドミキサーで軽くほぐす。
    ほぐした卵をフォークで2すくい分ずつ加えていき、その都度ハンドミキサーの低速で混ぜる。

    生地がボウルに付くようになるまで、少しずつ加えていく。

  6. 生地がボウルに付くようになったら、一度に加える卵の量をフォーク1すくい分に減らす。
    通常のシュー生地よりほんの少しかための仕上がりになるように、かたさを調整する。

    *通常のシュー生地は、生地を持ち上げたときに、逆三角形にゆっくり落ちるくらいのかたさが目安。

    パリブレストは、焼成後もきれいなリング状を保つために、それよりもほんの少しかたく仕上げる。

  7. 丸口金を付けた絞り袋に生地を入れる。
  8. 下準備した直径18cmの円のガイドに沿って生地を絞り、その内側にも円を絞る。
  9. 絞った生地同士の接着面に沿って、円を絞る。
    残りの生地は、ほんの少しカーブする程度に短く絞る。
  10. 円に絞った生地の接着面をフォークでなじませ、表面に卵を塗る。
  11. 水に浸しておいたアーモンドをのせる。
  12. 全体に霧吹きをして、200℃に予熱したオーブンで35~40分間、おいしそうなきつね色になるまで焼成する。
  13. 焼けたらオーブンから出し、生地を完全に冷ます。

キャラメルペーストを作る

パリブレストのクリームには、プラリネペーストを入れるのが定番。
ですが、プラリネペーストを手に入れるのはなかなか難しいですよね。

今回はご家庭でも手軽に作れるように、自家製キャラメルペーストのレシピにしました。

材料

  • グラニュー糖…30g
  • 生クリーム…30g
おすすめのアイテム
cotta 細目グラニュー糖 250g

作り方

  1. グラニュー糖を鍋に入れて火にかけ、カラメル状にする。
  2. 生クリームをボウルに入れ、電子レンジ500Wで30秒間温める。
  3. 1と2を混ぜ合わせて冷ます。

バタークリームを作る

パリブレストに挟むバタークリームは、アングレーズタイプが一般的。

水分量が多く分離させないために細心の注意が必要ですが、きれいにできたときの口どけの良さとコクは絶品です。

材料

  • バター…180g
  • バニラビーンズ…4cm程度
  • 牛乳…130ml
  • 卵黄…2個
  • グラニュー糖…70g
  • キャラメルペースト…仕込んだ量

下準備

  • バターは室温に戻しておく。
  • バニラビーンズを種とさやに分けておく。

作り方

  1. グラニュー糖・卵黄・バニラビーンズの種をボウルに入れ、すり混ぜる。
  2. バニラビーンスのさやと牛乳を鍋に入れて火にかけ、沸騰させる。
  3. 2を1に加えて混ぜ、鍋に戻す。
  4. 弱めの中火で加熱し、絶え間なく耐熱ゴムベラで混ぜる。
    分離しないように注意しながら、80℃まで加熱する。
  5. 4をこしてボウルに入れ、氷水に当てて冷やす。
  6. 完全に冷えたキャラメルペーストを加え、混ぜる。
  7. やわらかくしたバター(18℃程度)をハンドミキサーで混ぜる。
    分離しないように少しずつ6を加え、混ぜる。

仕上げ

作り方

  1. リング状のシュー生地を半分に切る。
  2. 口金を付けた絞り袋にバタークリームを入れる。
    カットしたリング状のシュー生地の下部分に、バタークリームを絞る。
  3. 短く絞ったシュー生地を2の上に並べる。
  4. 3の上にバタークリームを絞る。
  5. リング状のシュー生地の上部をのせ、粉砂糖を振る。
  6. 出来上がり♪

シュー生地とバタークリームには、コラムでは書ききれないほどたくさんのポイントがあります。
詳しいポイントを知りたい方は、ぜひレシピページをご覧ください。

「キャラメルパリブレスト」の詳しいレシピページはこちら

パリブレストを楽しんで♪

優雅なイメージのパリブレスト。
真夏の過酷なロードレースのために作られたお菓子だなんて、意外ですよね。

レシピのポイントを押さえて、ぜひ作ってみてください。

【おすすめの特集】シュークリームレシピシュークリームレシピの特集はこちら
date
2019/08/23
writer
みのすけ
category
お菓子作り
注:記事内容やレシピ・画像の転用・掲載などの二次利用はお断りしております。

お菓子作りがなにより楽しく、食べることも大好きです。菓子製造技能士2級(洋菓子)取得済。

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