フォレノワールを作ろう
チョコレートとさくらんぼを使ったお菓子、フォレノワール。
どんなお菓子なのかご存じでしょうか。
今回は、フォレノワールの由来やレシピをご紹介します。
フォレノワールってどんなお菓子?
名前の由来は?
「フォレノワール」とは、フランス語で「黒い森」という意味。
このお菓子の名前は、ドイツのシュヴァルツヴァルト地方にある、針葉樹の森にちなんで付けられたそう。
木々がうっそうと茂った森は、遠くから見ると本当に黒く見えるんだそうですよ。
また、シュヴァルツヴァルト地方はさくらんぼの産地としても有名。
ココアを使って黒く仕上げた生地に、さくらんぼを合わせたお菓子がフランスに伝わって、フォレノワールになったといわれています。
フォレノワールの特徴は?
フォレノワールには、四つの大きな特徴があります。
- ココアスポンジ生地を使っていること
- シュヴァルツヴァルトの名産品のさくらんぼを使っていること
- さくらんぼの蒸留酒・キルシュを使っていること
- 白色のクリームに、チョコレートコポーを飾っていること
*チョコレートコポーとは、チョコレートを薄く削った飾りのこと
現在では、さまざまなスタイルで提供されているフォレノワール。
オーソドックスな丸形だけではなく、長方形のものやロールケーキタイプも。
ムース・アイス・パンケーキなどとして提供されることもあり、その広がりは無限大!
フォレノワールは、特徴を守れば気軽に楽しめる、作りやすいお菓子といえるのではないでしょうか。
フォレノワールのレシピ(15cmのデコ型1台分)
チョコレートのおいしくなる季節にぴったりなフォレノワール。
流行りのネイキッド風にして、おしゃれに仕上げてみました。
チョコレートコポーを作る
仕上げに使うチョコレートコポーは、先に準備しておきましょう。
今回は2通りの作り方をお教えします。
チョコレートコポーがきれいだと、ケーキの仕上がりがワンランクアップ。
ぜひ、きれいなチョコレートコポーを作ってくださいね。
チョコレートコポー作りのポイント
冷たいチョコレートではきれいなコポーが作れないので、注意が必要です。
チョコレートが冷えている場合は、表面を手のひらで数回なでてください。
手の熱が伝わり、チョコレートが削りやすくなります。
材料
- 板タイプのチョコレート
ペティナイフで削る
使うのは、板タイプのチョコレートの側面。
写真のようにペティナイフの背をチョコレートの側面に当て、上から下へ片寄りのないように削っていきます。
丸い抜き型で削る
使うのは、板タイプのチョコレートの広い面。
写真のように丸い抜き型をチョコレートの面に当て、前後に動かしながら削っていきます。
出来上がったチョコレートコポーは、冷蔵庫で冷やしておきましょう。
ココアスポンジケーキを焼く
材料
- 全卵…2個
- 細目グラニュー糖…60g
- 薄力粉…50g
- ココア…10g
- バター…10g
下準備
- 型に敷き紙を敷いておく。
- 薄力粉とココアは合わせておき、2回ふるっておく。
- バターは溶かして、60℃くらいの温度にしておく。
- オーブンを170℃に予熱しておく。
*ココアはダマになりやすいので、2回ふるいます。
作り方
- 卵とグラニュー糖を60℃の湯せんにかけ、34℃まで温める。
- 2回ふるった粉類を加え、50回程度混ぜる。
- 型に流し、170℃に予熱しておいたオーブンで25分間焼成する。
- 焼成後、型ごと台に軽く打ち付けてショックを与え、型から取り出す。
- 完全に冷めたらスライスする。
ハンドミキサーで泡立て、白っぽくなってきたら低速で気泡のサイズを整える。
60℃くらいの溶かしバターを加え、バターが見えなくなるまで混ぜる。
*表面を薄く切り取り、3等分に。
いつものスポンジケーキに加える薄力粉の一部を、ココアに置き換えて作ってもいいですよ。
油分を含むココアが入るため、プレーンのスポンジケーキよりも若干高さが低くなります。
シロップを作る
材料
- 細目グラニュー糖…20g
- 水…50g
- キルシュ…10g
作り方
- 砂糖と水を沸騰させて火を止め、キルシュを加えて完全に冷ます。
仕上げる
材料
- 生クリーム(脂肪分42%程度のもの)…200g
- 細目グラニュー糖…14g
- ミシガンメイド ダークスィートチェリー4号缶…1缶
*今回は手に入りやすい缶詰を使用
下準備
- 缶詰のさくらんぼは、ザルなどを利用して水気を切り、キッチンペーパーでも水分を取っておく。
- 飾り用に8~15個程度(お好みでOK)、取り分けておく。
作り方
- 生クリームに砂糖を加え、泡立てる。
- スライスしたスポンジケーキにシロップを打ってクリームを塗り、水分を取ったさくらんぼをのせる。
- クリームをのせ、広げる。
- 2枚目のスポンジを重ねたら、2~3を再度行う。
- 全体を薄くナッペする。
ボウルの半分程度は6分立て、もう半分を8分立てに。
*ケーキに使う生クリームは全て同じかたさに立てず、使う分だけを必要なかたさに立てて使うのがポイントです。
3枚目のスポンジを重ねる。
クリームを絞り、さくらんぼとチョコレートコポーを飾ったら完成。
チョコレートのおいしい季節に♪
特徴さえ押さえれば、気軽に楽しめるフォレノワール。
ぜひ一度試してみてくださいね。