クリスマスに向けてキプフェルを作ろう
世界各国にあるクリスマスのお菓子。
ヨーロッパでは、お店で買ったり家庭で作ったりして、アドベントの時期にクッキーを食べて楽しむそう。
今回は、ドイツやオーストリアのクリスマス伝統菓子、「バニラキプフェル」というクッキーのレシピをご紹介します。
キプフェルはどんなお菓子?
「キプフェル」は、ドイツやオーストリアで作られている三日月形のパンやお菓子のこと。
「キプフェル」には「三日月」という意味があり、日本では「ギプフェル」や「キッフェルン」と発音されることも。
ご紹介するレシピ「バニラキプフェル(vanilla kipferl)」は、クリスマスの時期に作られる三日月形のクッキー。
バニラキプフェルは、三日月に似た「馬蹄」の形に成形されることも。
ヨーロッパでは、「馬蹄=幸せを呼ぶ形」といわれているんですよ。
今回は三日月と馬蹄、二通りの成形方法をお教えしますね。
バニラキプフェルのレシピ
材料(30個分)
- 無塩バター…100g
- 粉糖…30g
- 塩…ひとつまみ
- バニラビーンズ…少量
- 薄力粉…100g
- アーモンドパウダー…50g
- ヘーゼルナッツパウダー…20g
- 粉糖(仕上げ)…適量
下準備
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バターは冷蔵庫から出して常温に戻しておく。
または、レンジに少しかけて指がすっと通るくらいのやわらかさにしておく。
*22℃くらいが目安です。 -
薄力粉・アーモンドパウダー・ヘーゼルナッツパウダーは合わせてふるっておく。
作り方
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ボウルに常温に戻したバターを入れ、クリーム状になるようにゴムベラで練る。
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粉糖・塩・バニラビーンズを入れて、ゴムベラでよく混ぜる。
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ふるっておいた薄力粉・アーモンドパウダー・ヘーゼルナッツパウダーを加え、ゴムベラで練らないように混ぜる。
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粉っぽさがなくなりまとまってきたら、ラップの上に取り出す。
10cm×12cmくらいの大きさに整えてラップで包み、冷蔵庫で1時間ほど休ませる。 -
カードなどで30等分する。
*1個あたり10g程度になります。
焼きムラができないように、できるだけ大きさをそろえましょう。 - 手のひらで生地を7cmくらいの棒状に伸ばす。
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両端を曲げて三日月形に成形し、シルパットまたはオーブンシートを敷いた天板の上に並べる。
ここで10cmくらいの棒状に伸ばして、大きく「Uの字」のように曲げると馬蹄形に。
*焼き上がりは、馬蹄形のほうが若干割れやすい気がします。
お好みの形に仕上げてください。 -
170℃に予熱したオーブンで10〜15分間焼成。
*ご家庭のオーブンに合わせて調整してください。 -
焼き上がりはやわらかく形が崩れやすいので、粗熱が取れるまで天板の上で冷ます。
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粗熱が取れたら、茶こしで粉糖を振りかける。
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出来上がり!
アーモンドやヘーゼルナッツパウダーの香ばしさ、ほろっと崩れる軽やかな食感をお楽しみください。
「バニラ・キプフェル」の詳しいレシピページはこちら。
フードプロセッサーを使う場合の作り方
フードプロセッサーを使えば、生地作りはより簡単に。
材料は「バニラキプフェル」と同じものを使用します。
作り方
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薄力粉・アーモンドパウダー・ヘーゼルナッツパウダー・粉糖・塩をフードプロセッサーに入れて撹拌する。
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約1cm角に切って冷やしておいたバターとバニラビーンズを入れて、さらに撹拌する。
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粉っぽさがなくなりまとまってきたら、フードプロセッサーを止める。
*混ぜすないように注意してください。
- 生地をラップに包み、10cm×12cmくらいの大きさに整えて冷蔵庫で休ませる。
- あとは「バニラキプフェルのレシピ」の工程5以降と同じように、成形・焼成したら出来上がり♪
おいしく作るためのちょっとしたコツ
キプフェルをおいしく作るためのコツを三つご紹介します。
1. 生地を適温に保つ
出来たての生地はやわらかくて成形しづらいため、冷蔵庫で冷やしてから成形します。
バターが溶けてダレた生地を成形して焼くと、見た目の悪いキプフェルに。
バターが溶けないように、生地をよく冷やすことが大切です。
ただし冷やしすぎても、成形しづらいかたい生地に。
かたくなった生地を無理に成形しようとして手のひらでコロコロしていると、体温でバターが溶けてしまいます。
生地を適温に保ちながら成形しましょう。
2. 生地の大きさをそろえる
生地の大きさがバラバラだと、焼きムラができる原因に。
なるべく均等に分割して成形しましょう。
3. 焼成時、生地同士を離して並べる
キプフェルの生地にはバターがたくさん入っているため、焼くと広がります。
焼成中に生地同士がくっつかないように、天板に並べる際は一つずつ離しましょう。
ラッピングしてプレゼントに♪
キプフェルを2〜3個ずつ小分けにして、プレゼントしてみませんか。
透明袋に入れるだけのシンプルなラッピングでも、三日月型が見えてかわいいですよ。
クリスマス柄の袋に入れるのもおすすめです。
クリスマスに向けてキプフェル作りを楽しんで
日本ではあまりなじみのないキプフェル。
シンプルな材料で作れて型も必要ないので、気軽に作れるクッキーです。
ナッツが香り、ほろっと崩れる繊細な味わいをぜひお楽しみください。
クリスマスだけでなく、一年中食べたくなるかもしれませんね♪