フライパンでイギリスの伝統菓子に挑戦!
世界に数多くある魅力的な伝統菓子。
素朴で味わい深い伝統菓子の中から、今回はウェルシュケーキのレシピをご紹介します。
オーブンを使わず、フライパンで簡単に作れますよ。
ウェルシュケーキとは
ウェルシュケーキとは、イギリス・ウェールズ地方で古くから愛されている伝統的なスイーツ。
ビスケットやスコーンのような生地をのばして型で抜き、オーブンは使用せず、グルドルやベイクストーンといった金属製の分厚い鉄板で焼くのが特徴です。
イメージとしては、パンケーキとスコーンの中間のようなお菓子で、周りのサクッとした食感と中のしっとりほろりとした食感がたまりません。
素朴な味わいでおやつとしてはもちろん、軽食にもぴったりです♪
家庭でも手軽に作れるウェルシュケーキですが、専門店やスーパーマーケットでも販売されています。
写真はウェールズのお菓子メーカー・タンカステル社のウェルシュケーキ。
最も知られているウェルシュケーキの作り手ともいわれ、日本で催される英国展やブリティッシュマーケットなどで出会えることもあるようです。
ウェルシュケーキのレシピ(直径約7cmのもの12個分)
表面はサクッと、中はしっとりほろり。この食感はクセになりますよ♪
材料
- 薄力粉…200g
- ベーキングパウダー…3.5g(小さじ約2/3)
- 塩…ひとつまみ
- シナモンパウダー…1g(約小さじ1)
- きび砂糖…60g
- バター…100g
- 卵…1個(50g)
- レーズン…40g
- 打ち粉(強力粉)…適量
お好みで、きび砂糖をグラニュー糖にしたり、シナモンを省いたりしてもOK。
cotta フランス産小麦100%使用薄力粉 エクリチュール 1kg
cotta オリジナル配合ベーキングパウダー(アルミ不使用)100g
cotta カリフォルニアレーズン 100g
下準備
- バターを角切りにし、冷蔵庫で冷やしておく。
- 卵を溶きほぐし、冷蔵庫で冷やしておく。
- 薄力粉・ベーキングパウダー・塩・シナモンパウダー・きび砂糖をよく混ぜ合わせ、冷蔵庫で冷やしておく。
*作業中にバターが溶けないよう、材料は必ず冷やしておきましょう。
作り方
- 粉類の入ったボウルに角切りにしたバターを加え、ドレッジでさらに細かく刻む。
- ある程度バターが細かくなれば、指先ですりつぶす。
- バターが薄っぺらい状態になれば、手のひらですり合わせてさらに細かくする。
- ぱらぱらとした状態になればOK。
- 卵を加え、カードで切り混ぜる。
- 粉気がなくなればレーズンを加えて分散させ、生地をひとまとめにする。
- 軽く打ち粉をして生地を8mm厚程度にのばし、68mmの丸い抜き型で抜いていく。
*二番生地をまとめてさらに抜くと12枚ほど取れます。最後の余りは手で丸めて平らにすればOK。
二番生地の上手なまとめ方はレシピページにてご紹介しています。 - フライパンを弱火で温め(温度設定があれば150~160℃)、生地を並べる。
片面7分前後ずつ焼く。
*ターナーなどでひっくり返して両面焼いてください。
- 焼けたら蒸れないようにクーラにのせ、完成。
「フライパンで焼けるイギリス伝統菓子♪ウェルシュケーキ」の詳しいレシピページはこちら。
レシピのポイント
ウェルシュケーキは、バターを溶かさないように材料をよく冷やし、手早く作業するのが最大のポイント!
はじめに粉の中にバターを分散させることによって、ウェルシュケーキのほろりとした食感が生まれます。
おいしい食べ方
ウェルシュケーキは焼きたてが一番!表面のさくさくと、中のしっとりほろりとした食感がたまりません。
このままでも十分おいしいですが、お好みでバターやジャム、クロテッドクリームなどを添えてください。熱いうちにグラニュー糖をまぶしたりもするそうですよ。
そして、ぜひ紅茶やミルクティーのご用意を♪本場・イギリスのように楽しみましょう。
冷めてもおいしく召し上がれますが、焼きたてのように楽しみたいときはフライパンで温め直すのがおすすめ。
通常作り置きするようなお菓子ではありませんが、余ってしまったら冷まして密閉容器や袋に入れ、2~3日中にお召し上がりください。
おうちで作れるイギリスのおやつ♪ウェルシュケーキを楽しもう
今回は、ウェルシュケーキのレシピをご紹介しました。
初めて聞いたという方も、ぜひ一度作ってみてください♪
さっと作れてフライパンで焼けるのにこんなにおいしいなんて……最高すぎます。
コラムをきっかけに、イギリスの伝統菓子に興味を持ってもらえたらうれしいです。