セミドライイーストについて知ろう!
パン作りに欠かせないイーストは、形状や特性によっていくつかの種類に分かれています。
今回はその中から、生イーストとドライイーストの長所を兼ね備えた「セミドライイースト」について解説していきます。
セミドライイーストってどんなもの?
セミドライイーストは、高い安定性・効力・使いやすさを併せ持つ画期的なイースト。
1853年創業の世界最大のイーストメーカー、フランスのルサッフル社(サフ社)の商品です。
セミドライイーストの特徴
冷凍保存ができる
セミドライイーストは冷凍保存商品。
イーストを最良の状態で冷凍し、外気を遮断したパックで品質を長期的に保つことを可能にしています。
冷凍でも発酵力は弱まらず、冷凍パン生地にも最適です。
インスタントドライイーストと同じように使える
形状は、インスタントドライイーストのようにサラサラした顆粒状。
インスタントドライイーストと同量で使え、予備発酵も不要。
イースト臭が少ない
イーストの発酵臭が控えめで、風味豊かなパンが焼き上がります。
ふんわりしたパンが焼ける
生イーストのようによく膨らみ、ふんわりしたパンが焼けます。
ふわふわ感が長持ちするのも特徴。
手軽に使えて衛生的
キャップの付いたパックから直接振り入れて使うことができるセミドライイースト。
解凍なしで冷水にも容易に溶けます。
セミドライイーストのパッケージ 赤と金の違いは?
セミドライイーストには、パッケージのラベルが赤色の「セミドライイーストレッド」と、金色の「セミドライイーストゴールド」があります。
糖への耐性が違うので、生地に入れる糖分量によって使い分けるとよいでしょう。
セミドライイーストレッド
粉に対して糖分が0〜5%(糖分が少ないパン)
セミドライイーストゴールド
粉に対して糖分が5%以上(糖分が多いパン)
セミドライイーストを使ったレーズンとオレンジのパンレシピ
セミドライイーストの特性を生かしたパンのレシピをご紹介します。
砂糖とバターは控えめで、噛み応えがありつつ中はふんわり。レーズンとオレンジが香る、素材の味が楽しめるパンです。
材料(2個分)
- 強力粉…200g
- 水…130g
- 砂糖…10g
- 塩…3g
- セミドライイースト…2g
- 無塩バター…8g
- レーズン…80g
- オレンジピール…20g
下準備
作り方
- ホームベーカリーや手ごねで生地をこねる。
- 生地を広げて、半面にレーズンとオレンジピールの1/2量をのせて生地を折る。
- ひとつに丸めてとじ目を下にしてボウルに入れる。
- 生地を手で押さえてガスを抜き、2等分にして丸める。
- 再びガスを抜いてとじ目を上にする。
- オーブンシートを敷いた天板に並べ、湿気のある暖かい場所で二次発酵をする。
- 生地の表面に強力粉を振って、ナイフで斜めに4本クープ(切れ目)を入れる。
- 出来上がり。
手ごねの場合は、ボウルにバター・レーズン・オレンジピール以外の材料を入れてスケッパーなどで混ぜる。
水気がなくなれば手でこね、生地がつながってきたらバターを入れてさらにこねる。生地がなめらかになればOK。
同じように残りのレーズンとオレンジピールを生地にのせ、生地を折ったら両手でもむようにして均等に混ぜ込む。
ラップをして暖かい場所で一次発酵をする。
生地が2〜2.5倍の大きさになれば発酵完了。
乾燥しないようにボウルをかぶせ15分間休ませる。
15×12cm程度の楕円形に広げて、上下を折りたたむ。
さらに半分に折ってとじ目をとじ、生地の両端を内側に入れてとじる。
約2倍の大きさになれば発酵完了。
*発酵が終わる少し前に、オーブンを200℃に設定して予熱を始める。
200℃のオーブンで16分間~焼き色が付くまで焼く。
「レーズンとオレンジのパン」の詳しいレシピページはこちら。
まとめ
いかがでしたか?
生イーストとドライイーストの良いところを併せ持ったセミドライイースト。
機会があればぜひ試してみてくださいね。