パン・ド・ミを作ろう
皆さんは“パン・ド・ミ”と聞いて、どんなパンを想像しますか?
私のイメージは、ふわふわの軽い食感の山型食パン。
今回はやわらかなクラムを楽しむパン、パン・ド・ミのレシピをご紹介します。
パン・ド・ミとは
パン・ド・ミとは、直訳すると「中身のパン」という意味。
パリパリのクラスト(パンの耳)を楽しむバケットとは正反対で、クラム(パンの中身)をたっぷり楽しむことのできるパンです。
パン・ド・ミにはこれといった明確な決まりはないのが現状。
配合はシンプルで、食パン型に入れて焼き上げた、山型やワンローフなどのものをよく見かける気がします。
角食パンはふたをしてしっかり焼くことが多くクラストがかためになるので、パン・ド・ミとしてはあまり見かけないのかもしれませんね。
パン・ド・ミのレシピ
今回のレシピではクラムをしっかり楽しめるように、少し大きめの型(1.5斤用)で焼いてみました。
シンプルな配合で、ふわふわ食感のパン・ド・ミを作りましょう。
材料(1.5斤の食パン型1台分)
- 強力粉…450g
- イースト…5g
- 塩…8g
- 砂糖…20g
- スキムミルク…20g
- バター…28g
- 水…310g
*強力粉は、ゆめちからを使用。
しっかり窯伸びするので軽く仕上がりやすく、クラムも多めに。
粉の持つ水分量も多いので、やわらかな食感が楽しめます。
トーストしてもしっとり感が残るところがお気に入りポイントです。
下準備
- 型にオイルスプレーをしておく。
- オーブンを焼成温度より20℃高い温度で予熱しておく。
作り方
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ニーダーやホームベーカリーを使って材料をこねる。
*お使いの機械によってこね時間が違うので、調整してください。 -
ボウルに移してラップをかけ、室温で40分~1時間一次発酵。
生地が2~3倍の大きさになるまで発酵させる。
*室温、生地温度によって時間は前後します。
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3分割して軽く丸め直す。
パンマットの上に置き、ぬれ布巾をかぶせて15~20分間ベンチタイム。
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成形。
裏返して軽く手で押さえて空気を抜き、めん棒を上下にかける。
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生地の上部と下部を真ん中で少し重なるように折る。
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生地が縦長に見えるように、向きを90度変える。
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めん棒を上下に軽くかける。
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上から生地をしめるように巻く。
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残りの2つも同様に成形する。
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下準備でオイルスプレーをした型に生地を入れる。
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35℃で30~40分間、二次発酵。
生地が2倍程度の大きさになるまでしっかり発酵させる。*「アルタイト食パン型(フタ付)1.5斤」の場合、型から生地の頭が少し出れば二次発酵終了。
時間は温度や湿度によって変わるので目安にしてください。
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焼成。
電気オーブン、約200℃で30分間。
ガスオーブン、約190℃で30分間。*お使いのオーブンによって火力は違うので、温度や時間は調整してください。
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型から外し、クーラーの上で冷ます。
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出来上がり!
「パン・ド・ミ」の詳しいレシピページはこちら。
パン・ド・ミはあっさりとしているので、どちらかというと夏向きのパン。
焼かずにそのまま食べてもおいしく、サンドイッチにもよく合います。
シンプルだから食べやすい!パン・ド・ミを楽しもう
とってもやわらかでふわふわのパン・ド・ミ。
シンプルな配合なので飽きの来ないパンだと思います。
ご家庭のいつもの朝食用パンのレパートリーに入れてもらえるとうれしいです。