違いを知ってる?サバトンのマロン製品
数ある栗加工品メーカーの中で、圧倒的な人気を誇るといわれているサバトン社。
栗のお菓子を作るときに、サバトンの製品を手にしたことがある方は多いのではないでしょうか。
今回は違いがちょっと分かりにくい、「マロンピューレ」「マロンペースト」「マロンクリーム」の3つについてご紹介。
それぞれの特徴を知ることで、選ぶときに悩まずにすみますよ♪
比べてみましょう
「マロンピューレ」「マロンペースト」「マロンクリーム」。
名前は似ていますが、色味やテクスチャーはかなり違います。
開封して、まずひとすくい。
次に大理石の上に少量広げてみました。
写真でわかるほど違いがありますね。
それでは、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
*小皿に入れたものは少し練っています。
マロンピューレ
- 蒸した栗をそのままピューレ状にしたもの。栗以外の材料は不使用。
- かたさはしっかりしているが、マロンペーストのようなねっとり感はない。
- 薄めの赤茶色。
マロンペースト
- 栗を裏ごししたものとマロングラッセをペースト状にし、砂糖・バニラを加えて煮詰めたもの。
- 煮詰め時間が長いので、マロンクリームよりしっかりとしたかたさ。
- 濃い茶色。
- 糖度60度。程よい甘さと栗の濃厚な風味。
マロンクリーム
- 栗を裏ごししたものとマロングラッセに、砂糖・バニラエキスを加え、なめらかなクリーム状にしたもの。
- マロンペーストより加熱時間が短いため水分量が多く、やわらかく流動性がある。他の材料へのなじみもよい。
- 少し明るい茶色。
- 糖度60度。ペーストと同じ糖度でも、クリームのほうがやや甘みを強く感じる。
どんなものに使える?特徴を生かした使用法
3つの違いが確認できたところで、それぞれの使い方をご紹介します。
マロンピューレ
甘みがほとんどないため、料理に使うことも多い。
また、マロンペーストやマロンクリームに混ぜて、甘さや風味の調節にも役立ちます。
マロンペースト
お菓子作りで最も使われているのがこちら。
濃厚な風味・水分量・程よい甘さから使い勝手が良く、生地・クリーム・ムースなど、さまざまなパーツに活用できます。
しっかりしたかたさがあるので、そのまま栗あんとしてパイやパンのフィリングに使うことも。
マロンクリーム
やわらかくしっかり甘みが付いているので、パンやパンケーキ・クレープなどに塗ったり、トッピングしたりするだけでもじゅうぶん楽しめます♪
なじみやすいので、他の材料への混ぜ込みも楽々。マロンペーストを少しのばしたいときに使うことも。
何にどれを使うのが正解…などルールがあるわけではありません。
甘さをどうしたいのか、かたさはどれくらいが理想かなど、作るものに応じて自分でアレンジすることができます。
また、単品で使うだけでなくそれぞれを混ぜ合わせることによって、栗の風味を落とさず甘さやかたさの微調整も。
参考レシピのモンブランクリームを作ってみましょう
サバトンのマロン製品の缶には、モンブランクリームの参考レシピが記載されています。
マロンペーストとマロンクリームに記載のあるレシピを、実際に作って比べてみましょう。
マロンペースト缶のモンブランクリーム
材料は、マロンペースト・バター・シロップ・ラム酒。
“ペースト+バター”で、これぞフランス菓子♪な濃厚なマロンクリームの出来上がり。
もう少し栗の風味を強めたければマロンピューレを、軽さを出したければマロンクリームを加えるなど、好みで調整も◎
マロンクリーム缶のモンブランクリーム
材料は、マロンピューレ・マロンクリーム・7分立て生クリーム。
まずはマロンクリームと同量のマロンピューレを合わせた状態。かなり印象が変わりますよね。
やわらかく甘さのしっかりしたマロンクリームですが、マロンピューレを加えることによって栗の風味が強調され、甘さが抑えられたしっかりしたクリームに。
ここに泡立てた生クリームを加えます。
出来上がりは、マロンペーストとバターのクリームに比べると、とても軽い食感。
泡立てた生クリームが入っているので、ミルキーさとふわっと感があります。
それぞれの良さがある、2つの参考レシピのクリーム。
割合を変えたりお酒を加えたり、お好みの配合を探してみるのも楽しいですね♪
3種あるからこそ楽しめる!!
ご紹介したサバトン社の栗製品3種は、違いを知っているとより理想的な活用ができると思います。
ご自分の好みの味や食感を目指して、ぜひいろいろお試しください♪