ハートの女王が愛したジャムタルト
とある有名な物語の中で、ハートの女王が作ったとされる“ジャムタルト”。
ご存じの方も多いのではないでしょうか。
今回は、マンガ『午後3時 雨宮教授のお茶の時間』の中で主人公たちが作るジャムタルトを再現。
レシピやポイントをご紹介します♪
『午後3時 雨宮教授のお茶の時間』ってどんな作品?
今日はどんなお菓子を作ろうか?
『午後3時 雨宮教授のお茶の時間』(著者:鷹野久)は、月刊コミックバンチにて連載中のマンガ作品。
主人公は、都心から少し離れた緑豊かな街に住む大学教授・雨宮誠。
イギリス文学とイギリスのお菓子を愛する彼が、姪のサヤと共に文学に登場するさまざまなお菓子を作り出していくこの作品。
お菓子の由来や背景、イギリスの家庭でどんな風に愛されてきたかが、あたたかく優しい作風で描かれています♪
ジャムタルトのレシピ
作品内では「バンティン(タルトレット型)」を使用していますが、今回はピケの必要ない「cottaシルフォーム」を使います。
雨宮教授とサヤちゃんと一緒に、おいしいジャムタルトを作ってみましょう!
材料(約20個分)
- 無塩バター…100g
- 薄力粉(☆)…200g
- グラニュー糖(☆)…大さじ2
- 塩(☆)…ひとつまみ
- 卵…30g
- お好みのジャム…適量(タルト1個当たり、小さじ1)
*今回は、いちご・マーマレード・ブルーベリー
下準備
- バターは1cm角にカットし、冷やしておく。
- 卵はほぐして、30g計量しておく。
作り方
- ☆の材料を合わせてボウルにふるい入れ、冷やしておいたバターを加えてカードで細かく刻む。
- バターがある程度細かくなってきたら、指先でバターの粒をつぶすようにすり合わせ、さらさらのパン粉状にする。
- 卵を加えてカードで切るように混ぜ合わせ、ひとまとめにする。
- 生地をラップで挟み、軽くのばしてから冷蔵庫で最低1時間寝かせる。
- オーブンを170℃に予熱する。
- 生地を2mmの厚さにのばし、型よりひとまわり大きいサイズのセルクルで抜いていく。
- 抜いた生地をシルフォームの内側にセットし、好きなジャムをそれぞれ小さじ1ずつのせる。
- 3時のおやつにぴったり♪ジャムタルトの出来上がり!
*アクリルルーラーなどを使うと、均一な厚さにのばせるのでおすすめです。
170℃のオーブンで12~15分間、縁が色付くまで焼成する。
素朴で飽きのこないおいしさのジャムタルト。イギリスの家庭で長く愛されている理由がわかる気がします。
きれいに仕上げるポイント
シンプルな材料で作れるジャムタルトですが、きれいに作るための3つのポイントを確認しましょう。
ポイント1.生地が扱いづらい場合は冷やすor打ち粉を
型抜きと敷き込みをしているうちに、どんどん生地はやわらかくなってきます。
指にくっつくようなら、冷蔵庫に入れたり、軽く打ち粉をしたりすると作業性が良くなります。
ポイント2.敷き込みはプリンカップなどの底を利用する
生地が敷き込みづらいときは、型よりひとまわり小さいプリンカップなどの底を使って押し込むと◎
写真はテフロンカヌレ型を使用。
ポイント3.ジャムの量は小さじ1を守って
小さじ1のジャムだと物足りなく感じるかもしれませんが、多すぎると焼成中にジャムが溢れる原因に。
焼成後に足すこともできるので、小さじ1を守りましょう。
長く愛されるものには理由がある
ジャムタルトの他にも、イギリスで親しまれているお菓子が数多く登場する『午後3時 雨宮教授のお茶の時間』。
雨宮教授が姪っ子のサヤちゃんに教わりながら、さまざまなおいしいイギリスのお菓子を作り上げていく様子が、とても楽しく引き込まれます。
教授の優しい雰囲気と、少しお茶目なところも必見です♪
ぜひ皆さんも、作品内に出てくるさまざまなイギリス菓子をお楽しみくださいね♪