とげとげの見た目がかわいいパン「パン・ピコ」
やさしい牛乳風味のふんわりしっとりした、とげとげのあるパン「パン・ピコ」を作ってみましょう。
特徴的なとげ成形は、抜群の愛らしさ。
一見、難しそうに思える成形ですが、はさみを使って簡単に仕上げることができます。
後半では、基本のとげ成形をアレンジした動物パンの作り方もご紹介します。
パン・オ・レ?パン・ピコ?
本場フランスでは、「パン・オ・レ(牛乳パン)」や「パン・ピコ(とげパン)」と呼ばれているとげとげパン。
「パン・オ・レ」の“レ”はフランス語で「牛乳」という意味で、その名のとおり、水の代わりに牛乳を使って作るパン。材料に由来する呼び方です。
「パン・ピコ」の“ピコ”は「とげ」という意味。こちらは成形に由来する呼び名ということになります。
基本のとげとげパンのレシピ
まずは、基本のとげとげパンを作ってみましょう。
甘めに仕上げる配合もありますが、今回は食事パンとしても大活躍する甘さ控えめのレシピです。
材料(8個分)
- 強力粉…200g
- 砂糖…10g
- インスタントドライイースト…4g
- 塩…4g
- 牛乳(常温) …140g
- 無塩バター(常温) …20g
- 塗り卵…適量
下準備
- 牛乳と無塩バターを常温に戻します。
- オーブンを190℃に予熱します。
作り方
- ボウルに強力粉から牛乳までを入れて混ぜ、こねます。
- 粉気がなくなったら台に出して、こねます。
- なめらかになったら無塩バターを加え、さらにこねます。
- こね上がりを確認したら丸めてボウルに入れ、ぬれ布巾をかけて暖かい場所で一次発酵させます。
- 2倍に膨らんだら、発酵終了です。
- 8等分して丸め、ぬれ布巾をかけて15分間休ませます。
- なまこ形に成形して、オーブンシートを敷いた天板に並べ、霧吹きで水をかけて二次発酵させます。
- ふっくらしたら、発酵終了です。
- 溶きほぐした卵を表面に塗り、はさみで数か所切り込みを入れます。
- 190℃に予熱したオーブンで13分間焼けば、完成。
こね上がりの確認方法
生地の一部を広げて、薄くのびるかどうかを確認するグルテンチェックを行いましょう。
成形方法
とじめを上にして置いた生地をつぶして、楕円形にのばします。
長い辺の上下を中央に向かって折り、生地の表面が張るように真ん中で合わせて、しっかりとじます。
*ガスオーブンを使っています。お使いのオーブンによって温度と時間を調節してください。
「とげとげミルクパン(パン・オ・レ/パン・ピコ)」の詳しいレシピページはこちら。
クープを入れた後に、砂糖(ワッフルシュガーやザラメなど)を振りかけて焼くと、ほんのり甘いおやつパンに。
砂糖のカリカリッとした食感も加わって、とってもおいしいですよ。
レシピのポイント
とげ成形のポイントは、第一に先のとがったはさみを使うこと。
先が丸いはさみでもできますが、とがっていると失敗がぐんと減ります。
あとは、はさみを寝かせて、先端を生地に軽く押しつけ、ためらわずにチョキン!
はさみの開き方を一定にして切ると、等間隔の美しいとげ成形になります。
アレンジ提案
基本のとげとげパンのとげの入れ方をアレンジして、かわいい動物パンを作ってみましょう。
ハリネズミのパン
- 工程7で俵形に成形し、生地の片方の先端を指でつまんでとがらせます。
- 工程9のはさみ成形で、背になる部分にハリネズミのとげをイメージしてはさみを入れます。
- 目になる部分に竹串などで穴をあけ、チョコチップを押し込んで焼きます。
恐竜の赤ちゃんパン
- 工程7で俵形に成形し、生地の先端から頂点を通って反対側の先端までをつまんでとがらせます。
- 工程9のはさみ成形で、とがらせた部分にはさみを入れます。
- 目になる部分に竹串などで穴をあけ、チョコチップを押し込んで焼きます。
はさみ成形でパン作りを楽しんで!
簡単で楽しいはさみ成形で作るパン・ピコ。
はさみを使って、かわいくておいしいパンを作ってみてくださいね。