はじめまして。図画工作の延長から小学生でお菓子作りにはまり、製菓学校卒業後はお菓子教室を主宰しているOrdinaire(オルディネール)です。
おうちで少量&失敗なくできるよう、シンプルなレシピを考案しています。
フランスの伝統菓子「ポン・ヌフ」をおうちで作ろう!
今回ご紹介するのは、フランスの伝統菓子「ポン・ヌフ」のレシピ。
冷凍パイシートやマフィン型を使って、できるだけ力を抜いて気軽に作れるようにしました。
フランスのママンのような気持ちで、キッチンに立ってみませんか♪
ポン・ヌフとは
ポン・ヌフとは、「新しい橋」という意味をもつフランスの伝統菓子。20世紀初頭に生まれたとされています。
お菓子の表面に十字にかけたパイ生地を、パリのセーヌ川に浮かぶシテ島を横切ってかけられた新しい橋(木ではなく、石で造られた最初の橋)に見立てたんだとか。
ポン・ヌフのレシピ(約7cmのマフィン型6個分)
りんごのコンポートを作る
材料
- りんご(ふじまたは紅玉)…1/2個分
- 細目グラニュー糖…20g
- レモン汁…小さじ1/2
作り方
- 皮をむいていちょう切りにしたりんご・グラニュー糖・レモン汁を耐熱ボウルに入れて混ぜ合わせる。
- ラップをふんわりかけ、600Wの電子レンジに3分間かける。
ラップを外してさらに2分間かけ、レンジから出して置いておく。
パイ生地をマフィン型に敷く
材量
- 冷凍パイシート…約19cm角のもの2枚
- サラダ油(型用)…適量
- 強力粉(打ち粉用)…適量
下準備
- マフィン型に薄くサラダ油を塗る。
- 冷凍パイシートは、少しやわらかくなるまで室温に出しておく。
作り方
- パイシート2枚は、強力粉を振った台の上に置く。
- パテ抜き型で計6つ抜いたら、残りのパイ生地は冷蔵庫で冷やしておく(後で使います)。
- フォークで空気穴を開け、マフィン型に沿うように敷いて、指でしっかりとなじませる。
それぞれ、9.8cmのパテ抜き型で4つ抜けるようにめん棒で少しのばす。
冷蔵庫に入れておく。
シュー生地を作る
材量
- 水…35g
- 牛乳…35g
- 塩…小さじ1/4弱
- 細目グラニュー糖…小さじ1/4
- 無塩バター…35g
- 薄力粉…38g
- 全卵…60g(Lサイズ約1個分)
下準備
- 薄力粉をふるっておく。
- 卵を割りほぐしておく。
- バターをカットしておく。
作り方
- 鍋に水・牛乳・塩・グラニュー糖・バターを入れ、中火にかける。
- バターが溶けて全体が沸いたら火を止め、ふるった薄力粉を入れて手早く混ぜる。
- 再び中火にかけ、鍋肌に膜が張るまで15秒間ほどゴムベラでよく混ぜながら火を通す。
- ボウルに移したら全卵を2回に分けて入れ、都度よく混ぜる。混ざったら、置いておく。
カスタードクリームを作ってシュー生地と合わせる
材量
- 卵黄…1個分
- 牛乳…90g
- 細目グラニュー糖…20g
- 薄力粉…3g
- コーンスターチ…3g
- 無塩バター…10g
- ラム酒…大さじ1
- バニラエクストラクト…少々
- シュー生地…上記で作った全量
下準備
- グラニュー糖・薄力粉・コーンスターチは一緒に計量しておく。
- バターは室温に出しておく。
作り方
- 耐熱ボウルに卵黄を入れ、分量の牛乳から大さじ1程度を入れてホイッパーでよく混ぜる。
- グラニュー糖・薄力粉・コーンスターチを一気にふるい入れてよく混ぜる。
- ラップをして600Wの電子レンジに1分間かけ、いったん出してホイッパーでよく混ぜる。
- 氷水に当てながらゴムベラで混ぜ、粗熱が取れたらバター・ラム酒・バニラエクストラクトを入れて混ぜる。
- シュー生地のボウルに全て入れ、ムラなく混ぜ合わせる。
残りの牛乳も2~3回に分けて入れ、都度ムラなく混ぜる。
再度600Wの電子レンジに1分間かけ、なめらかになるまでよく混ぜる。
大きめの丸口金をつけた絞り出し袋に入れておく。
組み立てる
材量
- 粉砂糖…適量
- ラズベリージャム…大さじ3~4
下準備
- オーブンは、天板を入れた状態で200℃に予熱しておく。
- ラズベリージャムは網などで種をこしておく。
作り方
- マフィン型に敷いておいたパイ生地の底に、シュー生地とカスタードクリームを合わせた生地をほんの少し絞る。
- 残りのパイ生地を冷蔵庫から出し、包丁で約3mm幅に12本カットする。
- 予熱しておいたオーブンの天板上に置き、180℃に下げて約40分間焼く。
- 焼けたら竹串2本を使い、そっと型から外して冷ます。
- 5cm四方の紙を2枚用意し、角同士を5mm程度重ね合わせてホチキスで留める。
- 紙をそっと外し、小さめのハケで残りの2面にラズベリージャムを丁寧に塗る。
- 出来上がり。
りんごのコンポートを6等分して入れ、残りの生地を全て分け入れたら表面をならしておく。
1の上に十字になるように2本ずつ置き、はみ出た分をキッチンバサミでカットする。
*生地が膨らむと引っ張られてちぎれやすくなるので、端はくっ付けずに置くだけにするのがポイント!
*目安は、表面がキツネ色になるまで。
パイ生地の帯が隠れるように置き、2面に粉砂糖を振る。
独特の食感が楽しめるポン・ヌフ
サクサクのパイ生地に、カスタードクリームとシュー生地を合わせたモッチリとした生地がたっぷり詰まったポン・ヌフは、独特の食感が後を引くおいしさ。
あっさりした甘さとかわいいらしい見た目で、手土産などにもぴったりです。
ぜひ作ってみてくださいね。