違いはあるの?ガトーショコラとブラウニー
ガトーショコラとブラウニーは、どちらもチョコレートを使ったお菓子。手軽に作れておいしいので、手作りスイーツとしても大人気です。
ガトーショコラとブラウニーには、どんな違いがあるのか改めて比べてみませんか?
さまざまな食感が楽しめるレシピがありますが、今回は比較的シンプルなレシピを使って解説します。
ひと目でわかる!2つの違いを表で確認
まずは表にしたものでざっくりと違いを確認してから、それぞれのお菓子について詳しく見ていきましょう!
ガトーショコラ
ガトーショコラは、メレンゲ(もしくは泡立てた全卵)を使うことが大きな特徴といえます。
作り方を確認してみましょう。
材料(15cm丸型1台分)
- スイートチョコレート…80g
- バター…50g
- 卵黄(Mサイズ)…2個
- グラニュー糖…40g
- 牛乳…20g
- ココア…30g
- 薄力粉…20g
- 卵白(Mサイズ)…2個分
- グラニュー糖(メレンゲ用)…30g
作り方
- チョコレートとバターをボウルに入れて溶かす。
- 卵黄・グラニュー糖40g・牛乳を加え、都度均一に混ぜる。
- 別のボウルに卵白を入れ、グラニュー糖30gと合わせてメレンゲを作る。
- 2と3、粉類を合わせて型に流し、170℃のオーブンで約35分間焼く。
- 中心まで火が通ったらショックを与え、型から出す。
完全に冷めたら、好みで粉糖を振りかけて出来上がり。
ガトーショコラは、粉・油脂(チョコも含む)・水分がブラウニーより少なめ。空気を含ませたメレンゲの効果もあり、ブラウニーと比べるとやわらかく、ふわっとした軽い食感に仕上がります。
ブラウニー
ブラウニーはホイッパーを使い、材料を順番にぐるぐると混ぜていきます。
卵に空気を含ませて膨らませるのではなく、チョコレートや油分、水分が多く入った生地をベーキングパウダーの力を借りて膨らませているのが特徴です。
作り方を確認してみましょう。
材料(20cm角型1台分)
- スイートチョコレート…150g
- バター…50g
- グラニュー糖…80g
- 全卵(Mサイズ)…2個
- 牛乳…40g
- 薄力粉…50g
- ココア…20g
- ベーキングパウダー…1g
- くるみ(ローストして刻む)…30g
作り方
- チョコレートとバターをボウルに入れて溶かす。
- グラニュー糖・全卵・牛乳・粉類・くるみを順番に加え、都度均一に混ぜる。
- 型に流し、180℃のオーブンで約20分間焼く。
- 火が通ったらショックを与え、型から出す。
- 冷めたら、四角くカットして出来上がり。
ブラウニーは、ベーキングパウダーの力のみで膨らませており、粉・油脂(チョコも含む)・水分を多く含むぶん生地に重みがあって、チョコが強く感じられます。目が詰まっており、中はねっとり、外はクッキーに近い食感。
ガトーショコラとブラウニーの焼き方に違いはあるの?
今回のレシピでは、ガトーショコラは170℃で35分間、ブラウニーは180℃で20分間焼成しました。
型に流す生地の量にもよりますが、厚みがあるガトーショコラは、低めの温度で中まで熱が入るように少し長く焼くと考えられます。
両者とも、焼き上がりにショックを与えるレシピが多く、これは中の熱い水蒸気を外に逃がして、生地がつぶれるのを防ぐために行います。
真ん中がへこんだクラシカルなガトーショコラを作りたいときは、ショックを与えずにおくと、その形に近づきやすくなりますね。
進化し続けるガトーショコラとブラウニー
今回の比較のために多くのガトーショコラとブラウニーのレシピを見ていくうち、定義はあるものの、境界線がだんだんあいまいになってきている印象を受けました。
ガトーショコラに近いブラウニーの作り方もあれば、逆もしかり。ガトーショコラといえば丸型、ブラウニーといえば角型が定番のように感じていましたが、今はさまざまな形で作られています。
広く愛されるレシピになったぶん、両者が混じりあい、時代のニーズに合った独自の進化を遂げているといえそうです。
まとめ
どっしり・ねっとり・ふんわりなどなど。ガトーショコラとブラウニーの食感を表す言葉は本当にさまざま。
自分好みのガトーショコラとブラウニーはどんな材料の比率なのか、作り方なのか、意識してみてみると面白そうですね!