イースターのお祝いに♪ホットクロスバンズを作ろう
キリストの復活を祝うお祭り「イースター(復活祭)」。
2022年は4月17日(日)です。
キリスト教文化の国々では、この時期にだけ楽しめるお菓子やパンが多くあります。
今回は、イギリスでイースターには欠かせない「ホットクロスバンズ」のレシピをご紹介します。
ホットクロスバンズとは
ホットクロスバンズとは、スパイスが効いた生地にカレンズやレーズンなどのフルーツが入ったイギリス発祥の菓子パン。
ほんのり甘くリッチな味わいで、表面に描かれた白い十字が特徴です。
イギリスでは、イースター前の金曜日「グッドフライデー(聖なる金曜日)」の朝食にホットクロスバンズを食べるのが伝統。
この日に焼いたパンには、「魔除けや幸運をもたらす力がある」、「半分に分けて食べると友情が約束される」などさまざまな言い伝えがあるそうです。
ホットクロスバンズのレシピ(18cmスクエア型1台分)
カレンズとレーズンは紅茶に漬けてふっくらと戻します。
焼き上がったらシロップをたっぷり塗って、つややかに仕上げましょう。
紅茶レーズンを作る
材料
- カレンズ…50g
- サルタナレーズン…50g
- 紅茶(ティーバッグ)…2個
- 熱湯…100ml
作り方
- カレンズとサルタナレーズンをぬるま湯で洗い、ザルにあげて水気を切る。
- ボウルに熱湯と紅茶を入れ、ラップをかけて10分間蒸らす。
- 2に1を加えて混ぜ合わせ、一晩漬けて戻す。
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使用する前に、軽く絞るような感じで水分をしっかりと切っておく。
トッピング生地を作る
材料
- 薄力粉…20g
- 砂糖…少々
- 塩…少々
- サラダ油…4g
- 水…18~20g
作り方
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ボウルに薄力粉・砂糖・塩を入れて混ぜ、サラダ油を加えてそぼろ状にする。
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水を少しずつ加えて絞れるくらいのかたさのペースト状にし、絞り袋に入れておく。
仕上げ用シロップ(つや出し)を作る
材料
- グラニュー糖…20g
- 水…20g
作り方
- 鍋に材料を入れて火にかけ、グラニュー糖が溶けるまで煮詰める。
水種を作る
材料
- 強力粉…40g
- グラニュー糖…6g
- インスタントドライイースト(耐糖性)…3g
- ぬるま湯(35~38℃)…80g
作り方
- ボウルに強力粉・グラニュー糖・インスタントドライイーストを入れて混ぜる。
- ぬるま湯を加えて、なめらかになるまでホイッパーでよく混ぜる。
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26~28℃で40~50分間発酵。
本ごね生地を作る・成形・焼成
材料
- 強力粉…130g
- 薄力粉…30g
- グラニュー糖…30g
- 塩…2g
- シナモンパウダー…1g
- ジンジャーパウダー…0.3g
- オールスパイスパウダー…0.3g
- 牛乳…20g
- 卵…30g
- 無塩バター…30g
下準備
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型に合わせて、クッキングシートを敷く。
- 成形が終わったら、240℃でオーブンの予熱を始める。
作り方
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ホームベーカリーなどのこね機に、強力粉から卵までの材料と水種を入れて8~10分間、無塩バターを加えて8~10分間こねる。
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こね上がった生地を台に広げて紅茶レーズンをのせ、カードで切るようにして練り込む。
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ボウルに入れてラップをかけ、28~30℃で40~50分間発酵。
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9個に分割して丸め、15分間ベンチタイム。
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丸め直して、準備した型に入れる。
36~38℃で40~50分間最終発酵。
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トッピング生地を入れた絞り袋の先端を5~6mm幅に切って、十字に絞る。
*6~8mm幅のひも状になるように絞ります。
太くなってしまうと、生地が足りなくなる可能性があるので注意!
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180℃で18~20分間焼成。
焼き上がったら型から出して、ケーキクーラーにのせて冷ます。
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粗熱が取れたら、仕上げ用のシロップをハケで塗る。
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出来上がり!
「ホットクロスバンズ」の詳しいレシピページはこちら。
ホットクロスバンズのおすすめの食べ方
そのままでもじゅうぶんおいしいですが、英国風のおすすめの食べ方をご紹介。
半分にスライスしてトーストしてからバターをたっぷり塗って食べるのがイチオシ!絶品のおいしさです。
イギリスのパン職人さんから伺ったおすすめは、英国を代表するチーズのひとつ「スティルトン(ブルーチーズ)」と合わせた食べ方。
パンとフルーツの甘みに、チーズの塩気と青かびのピリッとした辛みが絶妙にマッチします。
歴史ある人気の菓子パン、ホットクロスバンズ
ホットクロスバンズの歴史を遡ると、14世紀頃に修道士が貧しい人々にこのパンを配ったという記録があるそうです。
また、このパンを題材とした歌がマザーグース(英国民謡)にも登場します。
現在はイースターの時期だけでなく、一年を通してお店で見かける人気の英国伝統の菓子パン。
ぜひ、作ってみてくださいね。