週末が待ち遠しくなるお菓子 ウィークエンド・シトロン
レモンが爽やかに香るウィークエンド・シトロン。シャリっとした糖衣の食感もたまらなくおいしいですよね。
今回のコラムでは、ジェノワーズ法で作るウィークエンド・シトロンのレシピをご紹介します。
ウィークエンド・シトロンとは
ウィークエンド・シトロンとは、レモン風味のバターケーキのこと。ガトー・ウィークエンドとも呼ばれています。
フランス語でウィークエンドは週末、シトロンはレモンという意味。フランス生まれの焼き菓子です。
なぜウィークエンドという名が付いたのかについては、諸説あります。
まずは、平日の余裕があるときに作っておき、週末の家族がそろったときに食べるからという説。
または、週末だけ郊外へバカンスに行くライフスタイルが流行した時代、日持ちがして持ち運びしやすいお菓子だったからとした説。
いずれも共通しているのは、週末に食べるお菓子だということですね。
製法はさまざまですが、最後に糖衣掛けして仕上げるのが特徴です。
ウィークエンド・シトロンのレシピ(17cmパウンド型1台分)
表皮を使うので、国産レモンを使用しています。
ケーキ生地を作る
材料
- 無塩バター…120g
- 全卵…100g
- グラニュー糖…90g
- レモンの表皮…3/4個分
- レモン果汁…小さじ2
- 薄力粉…90g
下準備
作り方
- 無塩バターを鍋に入れて火にかけ、ゴムベラで混ぜながら焦がしバターを作る。
- ぶわーっと泡が立ち、良い香りがしてきてほんのり色付いたら火から下ろし、鍋底を氷水に当てて温度の上昇を抑える。
茶こしでこし、ボウルに移して冷ましておく。
- ボウルに全卵とグラニュー糖を入れる。湯せんにかけてホイッパーで混ぜながら、人肌より少し温かい程度まで温める(40℃程度)。
ハンドミキサーの高速で泡立て、白くもったりとするまで泡立てたら低速にしてキメを整える。
- レモン果汁とレモンの表皮を削ったものを入れ、混ぜる。
ふるった薄力粉を3~4回に分けて加え、ゴムベラで混ぜる。
- 粉気がなくなったら焦がしバターを3~4回に分けて加え、ゴムベラで混ぜる。
【注意!】
ボウルの底に沈んだ、焦がしバターの焦げ部分は入れないでください。ケーキの断面が黒くなります。
- パウンド型に流し入れ、180℃に予熱したオーブンを170℃に下げて約45分間焼成する。
真ん中の亀裂にほんのり焼き色が付くくらいが目安。竹串で刺して確認しても◎
- 型から外し、ひっくり返して冷ます。
*底が表面になるように仕上げます。底に網の跡が付かないように、ひっくり返して冷ましてください。
仕上げる
材料
- アプリコットジャム…適量(100g~)
- 粉糖…70g
- レモン果汁…大さじ1~1.5
- ピスタチオ…お好みで
- レモンの表皮…お好みで
作り方
- ケーキが冷めたら、表面の部分が平らになるようにナイフでカットする。
*一番おいしい部分でもあるので、味見用にどうぞ。
- ひっくり返して底面を上にする。
やや斜めになるように、4辺を切り落とす。
- アプリコットジャム(大きな果肉があればブレンダーなどでピューレ状にしてから)を鍋に入れて煮詰める。
*水の中に落としたとき、広がらずにポテっと落ちて、手で触っても持ち上げられるくらいのかたさになるのが目安。
- ジャムが温かいうちに、ケーキの全体にハケかパレットナイフで塗り広げる。
そのまま常温に置いておき、少し乾かす。
- 粉糖とレモン果汁をボウルに入れ、混ぜ合わせる。
*レモン果汁は、大さじ1をまず加え、かたくて塗りづらそうだったら微量ずつ加えて調整を。
- ケーキの表面に塗り広げ、お好みで真ん中に刻んだピスタチオとレモンの表皮を散らす。
- 200℃に予熱したオーブンで2分間程度、乾かすように焼く。
- 冷めたら、出来上がり。
お好みの大きさにカットして召し上がれ♪冷やしても◎
「ウィークエンド・シトロン」の詳しいレシピページはこちら。
ウィークエンド・シトロンは製法いろいろ!
作り手によって、さまざまな表現があるウィークエンド・シトロン。
今回ご紹介したジェノワーズ法はもちろん、シュガーバッター法で作るものも。他にも、サワークリームやアーモンドプードルを入れたり、発酵バターや強力粉・中力粉を使ったりするレシピもあります。
仕上げについては、裏返して糖衣掛けするこのスタイルが私のウィークエンドのイメージですが、表面のカリッとしたおいしい部分を切り落とすのは切ない…と思う方は焼き面に糖衣掛けしていただいても構いません◎
自分好みのウィークエンドに仕上げてもらえたらと思います。
週末のおやつにいかが♪
週末はおいしいお茶と一緒に、手作りのウィークエンド・シトロンでホッと一息ついてみませんか♪
ぜひ作ってみてくださいね。