ないなら作っちゃおう!アーモンドプードルとプラリネペースト
お菓子を作るとき、アーモンドプードルやプラリネペーストを使うことがありますよね。
でも、使いたいときに手元になかったり、高価で買うのをためらってしまったり。
今回は手に入れやすい素焼きのホールアーモンドを使って、アーモンドプードルとプラリネペーストを作るレシピをご紹介します。
使いたいときに簡単に作れますよ!
アーモンドプードルとプラリネペーストってどんなもの?
まず、「アーモンドプードル」と「プラリネペースト」について解説します。
アーモンドプードルとは
粉末状のアーモンドで、「アーモンドパウダー」ともいわれ、どちらも同じもの。
これはフランス語と英語の呼び方の違いです。
お菓子に使用すると、風味やコクがアップ。
食感にも影響し、クッキーなどはサクサクに、マフィンやパウンドケーキなどはしっとり♪
プラリネペーストとは
「プラリネ」はナッツ類をキャラメリゼしたもので、それをペースト状にしたものが「プラリネペースト」。
お菓子に使用すると、こちらも風味やコクがアップ♪
チョコレートやクリーム、生地に混ぜ込むなど多用途に使えます。
アーモンドの種類
市販されているアーモンドには大きく分けて2種類あります。
生アーモンド
- 加熱処理していないアーモンド。
- 食感はしっとり。
- オーブンなどでローストしてから使用するものが多い。
素焼きアーモンド
- 加熱処理したアーモンド。
- 食感はカリカリ。
- スーパーなどでよく見かける。
今回使うのは素焼きアーモンド。加熱処理したナッツに食塩や油を加えたものもあるので、選ぶ際には注意!
作るお菓子に影響するので、製菓材料として使う場合は食塩や油を使用していない「素焼き」タイプを選ぶのがポイントです。
製品のロースト具合によって、仕上がりの色が多少変わります。
アーモンドプードルのレシピ
材料
- 素焼きアーモンド…200g
道具
- 鍋
- フードプロセッサー(ブレンダーやミルミキサーでも可)
- フォークや箸
- ザルや目の粗いふるい
作り方
- 鍋に水を入れて沸騰したら、アーモンドを入れる。
- 火を止め、4分間浸しておく。
- ザルにあげて皮をむく。
キッチンペーパーなどに広げ、水気を取って乾かす。*やけどしないように注意しましょう。むきにくい場合は、もう少しお湯に浸しておくと〇
- フードプロセッサーに入れ、粉砕する。
- 途中、箸などで何度か混ぜ、均一に粉砕されるようにする。
*フードプロセッサーにかけすぎると、油分が出てペースト状になってしまいます。気をつけましょう。
- 粉状になったら取り出し、目の粗いふるいでふるう。
*ふるいに残った大きな粒はもう一度フードプロセッサーにかけるか、トッピングなどに利用してください。
- 出来上がり。
皮付きアーモンドプードルも作れる!
皮付きで作る場合は、1~3の工程を省略すればOK!
「アーモンドプードル」の詳しいレシピページはこちら。
市販のアーモンドプードルと比べてみた!
手作りのアーモンドプードルと、市販のアーモンドプードルでクッキーを作って比較してみました。どちらも皮なしで、「アーモンドクッキー」のレシピを使用しています。
クッキー生地
焼き上がり
生地も焼き上がりも、手作りのほうの色が少し濃い。
食べると、手作りのほうの風味が強いように感じました。これは、粉砕してすぐ使用することで新鮮で酸化していないという点が大きいかもしれません。
ロースト具合や使うアーモンドで変わるので一概には言えませんが、じゅうぶんお菓子作りが楽しめるアーモンドプードルになっています。
プラリネペーストのレシピ
材料
- 素焼きアーモンド…200g
- グラニュー糖…120g
- 水…40g
- バター10g
道具
- 鍋
- ゴムベラ
- シルパット
- フードプロセッサー(ブレンダーやミルミキサーでも可)
- フォークや箸など
作り方
- 鍋に水とグラニュー糖を入れ、沸騰させる。
- 118℃まで煮詰める。
- アーモンドを入れ、ゴムベラで混ぜて砂糖を白く結晶化させる。
- 混ぜ続け、全体がキャラメル色になったら火を止める。
- バターを入れて混ぜる。
- シルパットに薄く広げる。
- 手で触れるくらいに冷めたら、フードプロセッサーに割り入れる。
- フードプロセッサーにかけ、ある程度細かくなったらフォークなどで混ぜる。
- ペースト状になるまで8を繰り返す。
- 出来上がり。
グラニュー糖の量を減らして甘さ控えめにしたり、粒感を残したりなめらかにしたりと調整可能です。
「プラリネペースト」の詳しいレシピページはこちら。
プラリネペーストを使ったおすすめレシピ
販売しているお店が限られ、高価なプラリネペースト。手に入れやすく、お財布に優しい素焼きアーモンドで手作りすれば、お菓子作りに活用しやすくなりますね。
手作りのプラリネペーストをたっぷり味わえるシュークリームなんていかがでしょう♪
「プラリネシュークリーム」の詳しいレシピページはこちら。
動画でおさらい
手作り素材でお菓子作りをもっと楽しく!
今回は、アーモンドプードルとプラリネペーストを手作りするレシピをご紹介しました。
アーモンドプードルもプラリネペーストも、ホールアーモンドさえあれば、どちらも意外と簡単に作ることができます。
ぜひ試してみてくださいね。
注意:フードプロセッサーはナッツ類のペースト加工ができる機種をお使いください。取り扱いに不安がある場合はメーカーへご確認ください。