フランスの町の名前が付いたブリオッシュを作ろう!
バターと卵をたっぷり使ったリッチな生地で作るブリオッシュ。
ふんわりとやわらかく、バターの香りいっぱいのぜいたくな味わいが楽しめるパンです。
フランス各地にはさまざまな形や種類のブリオッシュがあり、バリエーション豊か。
今回は、パリ郊外の町の名前が付いた「ブリオッシュ・ナンテール」のレシピと、おすすめの食べ方をご紹介します。
ブリオッシュ・ナンテールとは
「ナンテール」とは、フランス・パリ西方郊外にある町の名前。ブリオッシュ・ナンテールは、この地方で作られていたことから名付けられました。
食パン型やパウンド型などを使い、長方形に焼き上げるのが特徴。
型に丸めた生地6~8個を2列に並べて入れ、山型に焼き上げます。
このほか、俵形に整えた生地3~4個を型に入れ、焼成前にハサミで中央に切り込みを入れて焼き上げる方法もあります。
お好みの厚さにスライスして、朝食などにバターやジャムを塗って食べることが多いようですが、パン・ペルデュ(フレンチトースト)にして楽しむことも。
また、ソーセージやフォアグラと合わせてオードブルにするなど、幅広いシーンで楽しめるパンです。
ブリオッシュ・ナンテールのレシピ
成形時、生地を8個に分割してパウンド型に入れます。分割した生地の重さが同じになるようにすると、きれいに焼き上がりますよ。
材料(パウンド型[180×80×H60mm底寸165×70mm]1台分)
- 強力粉…125g
- グラニュー糖…15g
- 塩…2.5g
- インスタントドライイースト(耐糖性)…2.5g
- 卵…50g
- 牛乳…25g
- 無塩バター…50g
下準備
- 無塩バターは薄切りにして、使用するまで冷蔵庫で冷やしておく。
- パウンド型にオイルスプレーまたは無塩バターを塗る。
- オーブンを250℃で予熱する(成形が終わったら予熱スタート)。
- 全卵と水(どちらも分量外)を同量ずつ混ぜて、ドリュールを用意する。
作り方
- ホームベーカリーなどのこね機に、無塩バター以外の材料を入れて8~10分間、無塩バターを2~3回に分けて加えて12~15分間こねる。
途中、機械を止めてゴムベラで生地を掻き落としながら、生地がパンケースの底からはがれるようになるまでこねる。
- 25~27℃で40~50分間発酵。
- パンチをする。
生地を押さえて広げ、左右から1/3ずつ、向こう側と手前側からも1/3ずつ折る。
- 保存容器(正方形1100mlのものを使用)に入れて、冷蔵庫で12~16時間発酵。
- 分割をする。
生地を8等分にして軽く丸めてトレーに並べ、ラップをかけて15~20分間冷蔵庫でベンチタイム。
- 成形をする。
全ての生地を丸め直し、準備したパウンド型に入れる。
- 28~30℃で50~60分間最終発酵。
*型から1~1.5cm上まで持ち上がります。
- ドリュールをハケで2回塗り、210~220℃で18~20分間焼成すれば出来上がり。
「パウンド型で焼く ブリオッシュ・ナンテール」の詳しいレシピページはこちら。
おいしいアレンジ方法
バターの香り豊かなブリオッシュ。そのままでもおいしいのですが、さまざまな食材と合わせても楽しめます。料理系もスイーツ系もバッチリ。
簡単に作れてちょっと豪華に見える、アレンジ3品をご紹介します。
パテ・ド・カンパーニュのサンドイッチ
市販のパテ・ド・カンパーニュでオシャレなカフェ風サンドイッチ。
ブリオッシュにディジョンマスタードを塗り、パテ・ド・カンパーニュを挟むだけでOK。
仕上げに黒コショウを振って、ベビーリーフ・コルニッション・ディジョンマスタードを添えて。
リヨン風サラダ
パンを使ったフランス・リヨンのサラダ。
ブリオッシュのクルトンはサクサク、野菜のシャキシャキ食感のコントラストが絶妙!
お皿に好みのサラダ野菜・炒めたベーコン・ブリオッシュのクルトン(大きめサイズがおすすめ)・ポーチドエッグ(温泉卵でも可)を盛り付け、ドレッシングをかけましょう。
ブリオッシュ・ナンテールのサバラン仕立て
フルーツ缶を使った絶品スイーツ♪
好みのフルーツ缶のフルーツとシロップを分けたら、シロップにはラム酒を混ぜて。厚めにスライスしたブリオッシュを浸しておきましょう。
マスカルポーネに粉糖を混ぜて作ったクリームをブリオッシュに絞り、フルーツとチャービルを飾れば完成!
ブリオッシュ・ナンテールをご家庭でも
ブリオッシュ・ナンテールは他のブリオッシュと比べて成形が簡単なので、おうちパン作りにも取り入れやすいと思います。
お食事にもお菓子にもアレンジが楽しめる、ブリオッシュ・ナンテールを作ってみてくださいね。