5,500円以上ご購入で送料110円 - 11/22(金)16:00まで

cotta column

お菓子・パン作りの知的好奇心を満たす情報メディア

パウンド型で作る錦玉羹(きんぎょくかん)のレシピ

date
2022/07/06
writer
nozomi
category
お菓子作り

夏に楽しみたい!涼やかな錦玉羹を作ろう

透明感のある涼しげな姿から、夏向けの和菓子としてお店に並ぶことが多い錦玉羹。

色を付けたり、羊羹(ようかん)や練り切りと合わせたりすることで、さまざまな世界観を作れるのも面白いところではないでしょうか。

錦玉羹は、固めるときに専用の型が必要なお菓子。今回は気軽に作れるよう、パウンド型を使ったレシピを2種類ご紹介します。

錦玉羹とは

錦玉羹とは、寒天と砂糖や水あめを煮溶かし、型に入れて固めた和菓子です。

江戸時代には「金玉羹」という名前が一般的だったようで、長い歴史の中で「錦玉羹」や「琥珀羹」などと呼ばれるようになったそう。

錦玉羹づくりにおすすめの型

錦玉羹を作るときは、表面がすべすべしている型を選べば、比較的簡単に外せます。
表面がざらざらしているものは外しにくいので注意!

おすすめの素材は、ガラスやセラミック、プラスチック、金属など(高温の寒天を流すので、耐熱性のものを選びましょう)。

水分があるため、ブリキ製などの錆びやすいものは向いていません。

レシピで使用しているテフロン加工のパウンド型は、型外しもツルッと簡単♪
1台あると、さまざまなお菓子に活用できます。

「錦玉羹で作る夜空」のレシピ(パウンド型1台分)

キラキラと輝く星を閉じ込めた、夏の夜空のような一品を作りました。

材料

  • 粉寒天…8g
  • 水…400g
  • グラニュー糖…200g
  • 水あめ…60g
  • 食用色素(食紅)…適量
  • 練乳…6g
  • 金箔…適量

作り方

  1. 鍋に粉寒天と水を入れ、2分間沸騰させて寒天を煮溶かす。

  2. グラニュー糖を入れ、沸騰させて煮溶かしたら火を止める。

  3. 水あめを入れ、混ぜ溶かす。

  4. こす。

  5. 4つの耐熱容器に、2:2:1:1に分ける。

  6. 色素と練乳を加える。
    2(青):2(紫):1(練乳):1(透明のまま)

  7. 透明の錦玉液の半分を型に流す。

  8. 金箔を散らす。

  9. 表面がうっすら固まったら、透明な錦玉液を全て流し入れる。
    *勢いよく流すと先に入れたものと混ざるので、少しずつ静かに流す。

  10. 表面が固まってきたら、完全に固まる前に着色した3色の錦玉液をスプーンなどで交互に入れる。

    ここがポイント
    色がまだらに入るように少しずつ入れるのがコツ。先に入れた錦玉液が少し固まった状態で次を入れる。

    ボウルの錦玉液が固まってきたら再び鍋で加熱するか、レンジで温めて溶かす。湯せんにかけておくのも○

  11. 固まるまで、常温に置いておくか冷蔵庫へ入れる。

  12. 固まったら、分量外の水を少量入れる。

  13. ヘラなどで型との間に隙間を作り、水を入れる。

  14. 型を逆さまにし、手を添えながら取り出す。

  15. 出来上がり。
    夏の夜空を見上げた時のよう♪

錦玉羹で作る夜空」の詳しいレシピページはこちら。

カットのコツ

カットする際のコツは、なるべく刃が薄い包丁を使ってまっすぐ下ろすこと。

8等分すると、お店でよく見る大きさになります。

「向日葵の錦玉羹」のレシピ(パウンド型1台分)

夏に人気の花・向日葵の爽やかな錦玉羹。色や抜型を変えればアレンジ自在♪

ようかん部分(向日葵)を作る

材料

  • 粉寒天…2g
  • 水…70g
  • グラニュー糖…20g
  • 白あん…100g
  • 食用色素…適量
おすすめのアイテム
ナカノフード 白あん 1kg

作り方

  1. 鍋に粉寒天と水を入れて2分間沸騰させて煮溶かしたら、グラニュー糖と白あんを入れて煮溶かす。なめらかになるまで混ぜる。

  2. 3つの耐熱容器に3(黄):1(緑):1(茶)に分け、着色する。
    固まる前にバットなどに流す。

  3. 固まったら向日葵と葉になるよう型で抜く(花はマーガレット型、小さな丸は丸口金で抜きました)。
    黄色と茶色のパーツを合わせておく。

錦玉羹部分を作る

材料

  • 粉寒天…8g
  • 水…400g
  • グラニュー糖…200g
  • 水あめ…60g
  • 練乳…40g
  • 食用色素…適量

作り方

  1. 鍋に粉寒天と水を入れて2分間沸騰させて煮溶かしたら、グラニュー糖を入れて煮溶かす。火を止めて水あめを入れ、こす。

  2. 200g取り分け、残りの錦玉液に練乳を加えて湯せんで保温しておく。

  3. 200g取り分けた透明な錦玉液を、型の底が隠れるくらい薄く流す。

  4. 3が完全に固まる前に向日葵と葉を下向きに並べ、透明な錦玉液を薄く流す。

  5. 4の向日葵と少しずらして2層目の向日葵をのせ、透明な錦玉液を全て流す。

    2で練乳を入れた錦玉液を向日葵が見えなくなるまで流し、残りを水色に着色。まず薄く流し、少し固まったら残りを流す。

  6. 「夏の夜空の錦玉羹」と同様に固めて型から出し、カットすれば出来上がり。

向日葵の錦玉羹」の詳しいレシピページはこちら。

錦玉羹で季節のおもてなしを楽しんでみませんか

寒天を使った錦玉羹は、見た目も涼しく華やか。川や空などをイメージして、季節を表現するのにぴったりです。

夏のおもてなしにふさわしい和スイーツ、ぜひ作ってみてくださいね。

【おすすめの特集】夏の和菓子夏の和菓子の特集はこちら

date
2022/07/06
writer
nozomi
category
お菓子作り
注:記事内容やレシピ・画像の転用・掲載などの二次利用はお断りしております。

かわいいスイーツ大好きなnozomiです。 スイーツコーディネーターとしてお菓子作りのお仕事をしています。 お菓子教室開催しています。

コメント

この記事にコメントを書く

コメント

ニックネーム

※ コメント反映までにお時間をいただきます。コラム内容に関係のないコメントや、個人的なご相談などは公開を控えさせていただく場合がございます。

おすすめのコラム

ルーラーの使い方、お菓子の仕上がりをワンランクアップ♪

あると便利なルーラークッキー生地をのばすときなどに使う「ルーラー」。地味な存在ながら、個人的にはお菓子作りに欠かせないアイテムのひとつだと思っています♪今回はルーラーについて解説しながら、さまざまな使い方をご紹介します。...

【失敗しない!】シフォンケーキの基本コラム5選

シフォンケーキは難しい?ふわふわのシフォンケーキは、人気のお菓子♪焼きっぱなしでもさまになることから、おうちで作りたい!と思う方も多いですよね。でも、いざ作ろうとすると、疑問がいっぱい!「使う油はなんでもいいの?」「卵黄...

濃厚ブラウニーのレシピ、バター不使用で混ぜるだけ簡単♪

バターを使わず、絶品ブラウニーを作ろう!ブラウニーといえば、バターをたっぷりと使うことが多いですが、今回ご紹介するレシピでは使いません!バターの代わりに生クリームを使い、外はサクッと中はしっとりとした食感に仕上げました。...

バター・マーガリン・液体油脂、油脂を変えてクッキーを比較してみた

クッキー作りに使われる油脂といえばバターを使って焼くことが多いクッキー。でも、マーガリンや液体油脂(菜種油・米油・太白ごま油など)を使ったクッキーのレシピもありますよね。使う油脂を変えると、作業性や見た目、味や食感はどう...

目でも舌でも楽しめる♪真っ白な焼きチーズケーキのレシピ

真っ白なチーズケーキを焼こうさまざまな種類のあるチーズケーキは、お好きな方が多いスイーツ。オーブンで焼き上げるチーズケーキを、レアチーズケーキのように白く仕上げられたら、珍しくて喜んでもらえそうですよね♪今回は、チーズケ...