秋冬のお菓子作りに大活躍!漬け込みフルーツ
今回のコラムでは、これからの時期に大活躍する「漬け込みフルーツ」の作り方をご紹介します。
「漬け込みフルーツ」は、ドライフルーツを洋酒で漬け込んだもの。きちんと手順を守れば、1年以上も日持ちしますよ!
おすすめのドライフルーツ
スーパーなど身近なところで手に入りやすい、レーズン・イチジク・プルーン・アプリコット(アンズ)は、いろいろなお菓子との相性もいいので特におすすめ。
色味のバランスを見て、複数のドライフルーツを混ぜると、それぞれの風味が出るのでさらにおいしくなりますよ。
いろいろなドライフルーツを用意するのが面倒!という方は、cottaで販売されている「cotta ドライミックスフルーツ」をチェック。
色鮮やかな5種類のドライフルーツが入っていて、すでにダイス状になっているのでそのまま使用できます。
cotta カリフォルニアレーズン 100g
cotta ドライフィグ(スリット入り) 200g
cotta ドライアプリコット 200g
cotta ドライクランベリー 100g
おすすめのお酒
洋酒は、長期保存できるようアルコール度数が40~50度ほどのものを使いましょう。
フルーツが原料のリキュールは、ドライフルーツと相性が◎
ラム・ブランデー・キルシュの3種類なら、どんなドライフルーツとも合わせやすいですよ。
ラム
ラムは、さとうきびを原料とした蒸留酒です。
甘い香りが特徴で、漬け込みフルーツ定番のお酒。
どんなお菓子とも合うので、迷ったらまずはラム酒漬けからお試しを♪
ブランデー
ブランデーは、ぶどうを発酵させて蒸留したお酒です。ラム酒と混ぜて使用しても◎
ブランデーで漬け込んだフルーツは、チョコレートのお菓子と特に合います。
キルシュ
キルシュはさくらんぼを発酵・蒸留して造られたお酒です。
ベリー系と相性抜群なので、ブルーベリーやクランベリーなどを漬け込むと、さらに味に深みが出ますよ。
その他
その他にも、オレンジが原料のグランマルニエやコアントローなど、ドライフルーツに合う洋酒はたくさんあります(アルコール度数は低いですが、ワインも〇)。
作るお菓子や使用するフルーツによって、使う洋酒を変えるのも楽しいですよ。
漬け込みフルーツの作り方
お好きなドライフルーツと洋酒を準備して、手作りの漬け込みフルーツにチャレンジ!
ポイントさえわかれば簡単です。
材料
- ドライフルーツ…150g
(今回はレーズン・アプリコット・イチジク・クランベリー・オレンジを各30g) - 洋酒…200ml
必要な道具
- 密閉できる瓶
- 鍋
- ざる
- 菜箸
下準備
- 大きなフルーツは小さめに切っておく。
- オイルコーティングされているドライフルーツはざるに広げて熱湯を回しかけ、キッチンペーパーでしっかりと水気を取って下処理しておく。
*水分が残っているとカビの原因になります。
- 保存瓶が入るサイズの鍋を用意し、水をたっぷり入れておく
作り方
- 保存瓶の本体とフタをよく洗い、鍋に入れて沸騰するまで加熱し、煮沸消毒します。
5分ほど経ったら取り出し、キッチンペーパーの上で完全に乾かします。*沸騰したお湯に瓶を入れると温度差で割れる恐れがあるので、必ず水の状態から入れてください。
耐熱ではない瓶を使うときは、きれいに洗って水気を拭き取り、食品用アルコールをかけてください。
- 菜箸で瓶にドライフルーツを入れます。
6~7分目までを目安に、入れすぎには注意しましょう。*直接ドライフルーツを触ってしまうとカビの原因になるので、瓶に入れるときは手袋や菜箸を使います。
- ドライフルーツの表面ひたひたまで洋酒を注ぎます。
- 瓶のフタを閉めて冷暗所で保存します。
ドライフルーツが洋酒を吸うので、1週間は毎日確認し、フルーツの表面が出ないように洋酒をつぎ足します。
漬け込みフルーツの日持ちは?
- ドライフルーツの水気をしっかり取る
- 素手で触らない
- ドライフルーツが空気に触れないように洋酒を毎日つぎ足す
これらのポイントをしっかりと押さえてカビが生えないように気をつければ、1~2年間は日持ちしますよ。
どのくらい漬ければ使える?
早ければ、ひと晩からでも使えます。
2週間以上漬けると、ドライフルーツが洋酒を吸ってふっくらと仕上がります。
1か月間ほど漬け込こむとアルコールのとげが取れてまろやかになるので、さらにおいしくなりますよ。
余ったドライフルーツの保存方法
ドライフルーツはもともと日持ちがする食材なので、そんなに急いで使い切る必要はありません。
すぐに使わない場合は、ジッパー付きの食品保存袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。
こんなお菓子におすすめ!漬け込みフルーツの使い方
漬け込みフルーツを使うなら、パウンドケーキの生地に加えるのがおすすめ!
色鮮やかな見た目としっとり食感のフルーツケーキは、まさに絶品です。
クリスマスの時期に食べるシュトーレンやクグロフにも漬け込みフルーツをたっぷりと入れるので、ぜひ自家製のものでお試しください。
自家製の漬け込みフルーツでお菓子作りをもっと楽しく!
好みのドライフルーツと洋酒を用意すれば、手軽に作れる漬け込みフルーツ。
作る際のポイントをきちんと押さえれば、長期間保存も可能です。
お菓子作りで中途半端に余った、ドライフルーツや洋酒で作るのも◎
いろいろなお菓子作りに使えて、加えるだけでワンランク上の味わいにしてくれるので、オリジナルの漬け込みフルーツをぜひ作ってみてくださいね。