包あんが楽しくなる!アンベラの魅力
パン作りをしていると、あんこをはじめとしたフィリングの「包あん」の難しさに直面するかと思います。
今回はそんなお悩みを解決できる、アンベラの使い方を詳しく解説。
アンベラを代用した場合の検証結果も必見ですよ!
上手に使いこなして、パン作りをもっと楽しみましょう♪
アンベラとは
アンベラとは、主に包あん時に使用する調理器具。パンのフィリングを包むときはもちろん、餃子や中華まんを作る際にも重宝します。
ステンレス製のものが多く、先端は丸みをおびており、生地を傷つけません。
アンベラの代用として使われることの多いスプーンと比べると、違いは一目瞭然!
アンベラはフラットな形状なので、具材が残りにくく、作業効率がぐんと上がります。
アンベラの使い方
あんぱんの包あんを例に、アンベラの使い方を解説します。
※工程内で使用しているのは「アンベラ 中細(小)」です。
- パン生地を手のひらでつぶしたら、軽く広げて左手で持ちます。
- アンベラであんこを取り、パン生地にのせます。
*パン生地に対して、フィリング量は8~10割程度がおすすめ。今回はパン生地約50gに対し、あんこ50gを包んでいきます。
- パン生地であんこを包むというよりも、アンベラであんこを押しながら生地をのばしていくイメージで進めると、やりやすいと思います。
- 向きを変えながらアンベラであんこを押していき、あんこの高さよりパン生地のほうが高くなるよう調節していきます。
*あまり強い力をかけてしまうとパン生地が極端に薄くなってしまうので、均一に優しく扱うのがコツ。
- 写真のようにパン生地がのび、あんこが沈んだらパン生地をとじれば出来上がり。
とじ目はきちんととじてくださいね。
焼き上がりの断面をチェック!
見た目がきれいで、食欲をそそります。
食べたときも、あんことパン生地がバランスよく口の中に入ってくるので、おいしく感じます。
アンベラは、扱いに慣れるまでは時間がかかりますが、何度か練習すれば、今までよりもぐんと作業効率が上がり、見た目もきれいに仕上がります。
フィリングをもっとたくさん入れた、うす皮パンも作れちゃいますよ♪
アンベラ以外で包あんするとどうなる?
アンベラ以外で包あんを行うと、どうなるでしょう?
道具を使わない方法と、スプーンを使った方法で検証してみました。
道具なし
道具を使わない場合は、まずパン生地を丸く広げ、中心に丸めたあんこ玉を置いて包んでいきます。
道具を使わない成形方法のメリットは、初心者の方でも包あんしやすいところ。
しかし、包めるあんこの量が少なく、焼き上がった後あんこが上に寄ってしまい、パン生地の厚さが均等にならないというデメリットがあります。
また、やわらかいフィリングだと流れてしまいがちなので、包める量がより少なくなってしまいます。
焼き上がりの断面をチェック!
あんこが上に偏り、パン生地とのバランスが悪いですね。底のパン生地が厚く、食べたときの食感もいまいち。
スプーン使用
道具なしよりもあんこの量は多く包めます。しかし持ち手が細く安定性に欠け、作業性が悪いと感じました。
また、スプーンのくぼみにあんこが溜まり、それを取り除かなければならないのが少し面倒…。
焼き上がりの断面をチェック!
道具なしよりは、あんこが多く入っています。しかし、こちらもあんこが上に偏ってしまっていますね。
アンベラを使う際の注意点
アンベラを使用するときに気にかけたいのが、パン生地のかたさ。かたすぎず、やわらかすぎないレシピを選ぶのがポイントです。
パン生地がかたいと成形しにくく、とじ目も甘くなります。そうすると、焼いている間に中身が飛び出てしまいます。
かといって水分量が多すぎると、手にくっついて成形が難しくなります。
程よい水分量に加減してください。
パンだけじゃない!アンベラの使い道
アンベラは、パン作りだけでなく、包あん作業全般に使える便利な道具!
餃子や中華まん、シュウマイなどにも使用できます。
他にも、フラットな形状をいかしてバターのカットや、バターナイフとしても私はよく使用しています。
1本あればぐっとプロっぽい!アンベラを使いこなそう
いつものパン作りをワンランクアップさせるアンベラ。
慣れてしまえば、パン作りにはマストな手放せない存在となります。
幅広い使用用途があるので、1本は持っておきたいアイテムですね♪