秋の銘菓・栗まんじゅう
秋の和菓子店に行くと、必ずといっていいほど売られている「栗まんじゅう」。
子どもからご年配の方までに人気があり、土産菓子としても親しまれていますよね。
今回ご紹介するのは、栗の形にかわいく仕上げた栗まんじゅうのレシピ。
あんこと栗がたっぷりと入った栗まんじゅうは、市販品とはまた違ったおいしさを味わうことができます。
難しいのではと思われるかもしれませんが、コツをつかめば簡単に作ることができますよ♪
栗まんじゅうとは
まんじゅうといえば、「温泉まんじゅう」や「酒まんじゅう」など、いろいろな名前のまんじゅうがありますよね。
栗まんじゅうとは、主に皮に卵液を塗って照りを出し、栗の皮の色に似せたもののこと。
栗の形をしたものや楕円型のものなど、さまざまな形があります。
栗まんじゅうの元祖となるものは、明治時代中期に作られたといわれています。
和菓子店が、縁起の良い「勝栗」にちなんで戦勝祝いとして販売したことから、話題になったんだとか。
栗まんじゅうのレシピ(10個分)
栗の形のかわいい栗まんじゅう。カットした栗がたっぷりと入っているので、栗の味も存分に楽しめます♪
あんこ作り
白あんを触ってみてベタくようなら、鍋に入れて火にかけて水分を飛ばします。
あんこはメーカによって水分量がさまざまなので、必要に応じて作業してください。
材料
- 白あん…200~250g
- 栗の甘露煮…100g
作り方
- 小鍋に白あんを230~250g入れ、焦げ付かないように弱火で混ぜる。
*触ってみて、べたつかなければOK!(出来上がりは200gになれば〇)
- ラップを敷いたバットなどに入れ、常温または冷蔵庫で冷ましておく。
*あんこが乾燥しないように、布やラップをかけておく。
- 栗の水気をしっかりとふき取り、適当な大きさにカットする。
- 冷ました白あんを20gずつ10等分し、バットなどに入れる。
- あんの上に10gずつ栗を置く。
- 丸める。
皮生地を作る
材料
- 全卵(Mサイズ)…25g(残りはドリュールに使用するのでとっておく)
- 上白糖…25g
- 水あめ…6g
- コンデンスミルク…18g
- 重曹…1g
- 薄力粉…85g
下準備
- 重曹はダマができやすいので、分量外の水(少量)を加えて混ぜておく。
- 湯せん用のお湯を沸かしておく。
作り方
- 小ボウルに全卵・上白糖・水あめを入れ、混ぜていく。
*泡立てすぎないように。
- 60℃くらいの湯せんで温め、砂糖と水あめを溶かす。
- 溶けたら冷水をボウルの底に当て、粗熱が取れるまで温度を下げる。
*温度が上がったまま粉類を入れてしまうと、粘り気が出てしまいます。
- コンデンスミルクと水に溶かした重曹を入れ、ゴムベラで優しく混ぜ合わせる。
- 薄力粉をザルでふるいながら入れていく。
粉気がなくなるまで混ぜたらラップをし、冷蔵庫で1時間以上冷やす。
- バットなどに薄力粉(分量外)をふるい入れ、冷やしておいた皮生地を置いて全体にまぶす。
- まぶした粉を一緒に練り、生地がなめらかになったらOK。
*粉を入れすぎると生地がかたくなってしまうので、注意。
- 生地を15gずつ分割し、丸める。
ドリュールを作る
材料
- 生地に使った残りの全卵…約25g
- みりん…1g
作り方
- 全卵を茶こしでこし、みりんを加えてよく混ぜ合わせておく。
包あん・焼成
材料
- けしの実…適量
作り方
- 利き手ではないほうの手に生地をのせる。直径4.5cmほどの大きさにのばし、あんこをのせる。
*手にくっつくようなら、その都度、手粉をつけて行ってください。
- 親指であんこを押しながら、生地をのせている手の親指・人差し指・中指を揺らすようにして上に上にと生地を持っていく。
- 画像くらいまで生地が上がってきたら、あんこが見えないようにとじる。
- とじ目を下にし、おにぎりを握るように軽く握って三角に成形する。ツノを作り、栗の形に整える。
*焼くと膨らむので、しっかりめにツノを作ると◎
- 天板の上に間隔を空けて置く。粉気を消すために、霧吹きで水をかける。
- 表面にハケでドリュールを塗る。全て塗ったら、もう一度塗る。
- けしの実をのせる。
- 170℃に予熱したオーブンで5分間焼成。
オーブンから出し、3回目のドリュールを塗る。
*ここで再度卵液を塗ると、きれいな焼き色になります。 - 再びオーブンに入れ、13~15分間焼成。全体に焼き色がついたらOK。
*オーブンによって焼き上がりが異なります。焼き時間・温度は調整してください。
- 出来上がり。
「栗まんじゅう」の詳しいレシピページはこちら。
保存方法
焼き上がりはさっくり食感の栗まんじゅう。2~3日経つと、しっとりとしてきます。
粗熱が取れるまで冷ましたら、ウェルパック(脱酸素剤)を入れたガス袋に入れて常温で保存を。
夏場は4~5日間、冬場は7日間程度、保存が可能です。
栗まんじゅうのおすすめラッピング
栗まんじゅう専用の規格袋に入れれば、まるでお店みたいな仕上がりに♪
白無地箱に掛け紙をかけて、手土産にどうぞ。
「栗まんじゅうのラッピング」の詳しいラッピングページはこちら。
動画でおさらい
素朴でほっとする秋の味・栗まんじゅうを作ろう
昔ながらの素朴でほっとする味わいのお菓子・栗まんじゅう。
作るうえで難しいのは、包あん作業ですよね。最初は難しいとは思いますが、練習してみてくださいね♪
たっぷりの栗が入った栗まんじゅうをお楽しみください。