落花生をおいしく食べよう!
さまざまなお菓子やお料理に使われる落花生(ピーナッツ)。
香ばしい香りと、カリッとした食感が魅力的な食材ですよね。
今回は、落花生について詳しく解説!
手作りのピーナッツバターで作る、ざくざくピーナッツクッキーのレシピもご紹介します。
落花生(ピーナッツ)とは
落花生とは、マメ科の植物。
「落花生」という名前の由来を説明するために、まず落花生がどのように育つのか確認しましょう。
落花生の栽培手順
- 夏の早朝、落花生の花が咲く直前に花粉がめしべについて自家受粉。
- 花のもとにある子房で受精。
- 花が落ちて「子房柄」が地面に向かって伸び、地面に突き刺さる。
- 土の中で子房柄が膨らんで成長し、落花生ができる。
このように、花が落ちて地中で実ることから「落花生」と呼ばれるようになったのです。
落花生はナッツじゃない!
始めにいったように、落花生はマメ科の植物です。
ナッツの仲間と思われがちな落花生ですが、実はナッツではないんですね。
ナッツは日本語で「堅果(けんか)」と書き、堅い殻に覆われた種子で「木の実」を指します。
一方、落花生を英語にした「ピーナッツ」は、「Pea(ピー)」と「Nut(ナッツ)」の合成語。
堅い殻に覆われているため、ナッツと呼ばれるようになったのだそう。
生落花生と焙煎落花生の違い
落花生の状態は、大きく分けて二つあります。
それが、「生落花生」と「焙煎落花生」。二つの違いについて解説します。
生落花生
生の落花生は、水分量が多くみずみずしい状態。収穫したての時期にしか手に入れることができません。
乾燥させたものに比べて傷みやすいため、購入後はすぐに調理してしまいましょう。
生の落花生はそのまま食べることができないため、塩ゆでしたり炒って乾燥させたりしてから召し上がってください。
焙煎落花生
スーパーなどでよく目にするもの。
殻付きのものと、茶色い薄皮の状態のものの2パターンあります。
下処理なしですぐに食べられるため、とても便利。茶色い薄皮も食べられますよ♪
腸活にも?体にうれしい落花生の栄養素
腸活にもいいといわれている落花生。
落花生に含まれる食物繊維は、100g中7g。
なんと大豆に匹敵する分量なんです!
たっぷり含まれる食物繊維が腸のぜん動運動を促すことで、お腹をスッキリさせる効果があるといわれています。
手軽に食べられる落花生は、一日20粒程度を補助的に食べるといいそうですよ♪
焙煎落花生の保存方法
焙煎落花生の保存方法は、一般的なナッツと同じ。殻付きも殻なしも、空気に触れないように保存袋に入れてしっかりと密閉し、冷蔵庫に入れて保存しましょう。
すぐに使用しないときは、冷凍庫で保存することもできます。
ピーナッツバターも作れる!落花生の活用方法
そのまま食べてもおいしい落花生ですが、ちょっとの工夫でいろいろなものに活用できるアイテムに早変わり!
おうちで作れば、必要なぶんだけ用意でき、いつでも新鮮♪フードプロセッサーで、作業はあっという間です。
粗く砕いて「ダイス」に
粗めに砕いてダイス状にしたものは、アイスクリームのトッピングにしたり、揚げ物の衣に混ぜ込んだり、サラダに散らしたり。和え物にもよく合います。
細かくひいて「パウダー」に
サラサラのパウダー状にしたものは、アーモンドパウダーの代わりにクッキーやマフィンなどのケーキ類に◎
きな粉のような香ばしい風味は、和洋問わず大活躍です。
「ピーナッツバター」も作れる!
ピーナッツといえば、ピーナッツバター。
簡単に作れる、ピーナッツバターのレシピをご紹介しましょう!
今回は薄皮付きで作りますが、皮なしでも作れます。
皮なしだと、もう少し薄い色に仕上がりますよ。
材料
- ピーナッツ…100g
- 太白ごま油…20g
作り方
- オーブンシートを敷いた天板にピーナッツをのせ、150℃のオーブンで10分間ほどローストする。
*ローストすることで、ピーナッツの油分が出やすくなります。 - ローストしたピーナッツをフードプロセッサーに入れ、断続的に回す。
- 粉末状になったら、太白ごま油を加えてさらに回す。
- だんだん油がなじんでピーナッツの粒がなくなり、なめらかな状態になったら出来上がり。
お好みで、砂糖や塩で味付けしても◎
パンに塗ったりお菓子に使ったりと、使い方の幅が広がりますね!
注:フードプロセッサーによっては、ペースト状になるまでにかなり時間がかかる場合があります。また、ピーナッツなどのかたいものを砕くことができない機種もありますので、ご注意ください。
ピーナッツたっぷり!ざくざくピーナッツバタークッキーのレシピ(15個分)
ピーナッツをたっぷり使った、簡単クッキーのレシピをご紹介します。
材料
- ピーナッツバター(上記で作ったもの)…100g
- 無塩バター…20g
- 砂糖…50g
- 粗塩…1.5g
- 全卵…Lサイズ1個
- 薄力粉…70g
- ベーキングパウダー…1.5g
- ピーナッツダイス…20g
下準備
- 薄力粉とベーキングパウダーを合わせてふるっておく。
- オーブンを150℃に予熱する。
- バターと卵を常温に戻しておく。
作り方
- ピーナッツバター・無塩バター・砂糖・粗塩・ピーナッツダイスをボウルに入れ、ハンドミキサーでよく混ぜる。
- 卵を入れてさらに混ぜ、ふるっておいた粉類を入れてゴムベラで混ぜ、ひとまとめにする。
- 15等分にして手で丸め、天板にのせる。
*手にくっ付く場合は、分量外の油を薄く手のひらに塗って丸めるとよい。
- フォークを押しつけて模様を付け、150℃のオーブンで40分間焼く。
- 出来上がり♪
しっかり火を通して香ばしく、ザクザクとしたピーナッツの食感も楽しめるクッキーです。
ラズベリージャムと相性抜群!クッキーにたっぷりつけて食べてみてください♪
「手作りピーナッツバターで!ザクザクピーナッツクッキー」の詳しいレシピページはこちら。
体にいい栄養素たっぷりの落花生
落花生はそのまま食べるだけでなく、お料理やお菓子など、さまざまな場面で活用できる優れもの。
豊富な栄養素を含む落花生を、日々の健康のために、おいしく・積極的に摂っていきたいですね!