お菓子作りに欠かせないバターの違いとは?
豊かな風味や味わいをもたらしてくれるバターは、お菓子作りに欠かせない材料。
いつも何気なく使っている食材ですが、さまざまなメーカー・さまざまな種類がある製品です。
「どんな違いがあるの?」と思ったことがある方、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はコッタでも人気のある、
についてご紹介。
お菓子にしたときの味わいの違いや、おすすめの使い方についても解説したいと思います。
よつ葉バター 食塩不使用の特徴
北海道の酪農家が生産した良質な生乳を使用した、ミルクの味とコクが楽しめるバター。
味
口に入れるとあっさりとしている。
後味はミルク感が強い印象。
香り
程よいミルクの香り。
見た目
少し黄みがかかった色。
よつ葉 発酵バター 食塩不使用の特徴
北海道の良質な生乳に、乳酸菌を加えて発酵させたバター。
バター自体のコクや、ミルクのやさしい風味に加え、発酵バター特有のヨーグルトのようなすっきりとした爽やかな後味が特徴。
味
程よいチーズのような味で、後味がクリーミー。
香り
程よいチーズのような香り。
見た目
少し黄みがかかった色。
明治 発酵バター 無塩の特徴
独自の発酵技術で、原料のクリームを乳酸発酵させて作ったバター。
他のメーカーのものよりも濃厚で、チーズのような味わいと香りが強い。
味
口に入れると、チーズのような濃厚な味がガツンと感じられ、後味もずっと続く。
香り
包みを開けた瞬間から、発酵の香りが強い(よつ葉の発酵バターよりも強い印象)。
見た目
少し黄みがかかった色。
カルピスバター 食塩不使用の特徴
乳酸菌飲料「カルピス」を作る工程で生まれる脂肪分を利用して作られるバター。
深いコクとクリーミーな味わいが特徴。なめらかな口どけも◎
味
食べると濃厚なクリーミーさでコクも感じられるが、さっぱりとしている。
香り
甘いミルクの香り。
よつ葉バターより、ミルクの香りが強い印象。
見た目
白い。
4つのバターを食べ比べた感想
4つのバターはそれぞれ全く違う味わいで、食べ比べるとメーカーごとに特色があり、こんなにも違うのかとびっくりしました。
また、香りも大きく異なります。
同じ発酵バターでも、よつ葉は穏やかな発酵の香りに対し、明治はインパクトのある香り。
見た目については、カルピスバターが圧倒的に白かったです。
4つのバターでクッキーを作ってみた
4つのバターでクッキーを作り、味わいが変わるのかを検証してみたいと思います。
バター以外の材料はどれも同じ。分量や焼き時間もそろえています。
4つのバターの味わいをいかす、おすすめのお菓子についても考えてみました。
よつ葉バター 食塩不使用
食べるとミルキーで、後味もクセがなくさっぱり。
バター自体は、食べた瞬間あっさり、後にミルク感が強い印象でしたが、クッキーにするとさっぱりとしつつミルキーな味もしっかりと感じられました。
よつ葉バター 食塩不使用におすすめのお菓子
よつ葉バターは、ミルキー感が強いもののさっぱりと食べられるバター。
ミルキーな味を前面に出したいお菓子や、フレーバーの味も感じたいけどミルク感もほしいなというお菓子に適していると思いました。
例:クッキー、抹茶のマドレーヌなど
よつ葉発 酵バター食塩不使用
食べると、程よくチーズのような味がして、後味はさっぱりでクリーミー。
クッキーにしても、バターを食べたときと感想が一緒でした。
よつ葉発酵バター 食塩不使用におすすめのお菓子
発酵の香りが程よいので、いつもよりもちょっと濃厚な味のお菓子にしたいときは、よつ葉発酵バターが合うのではないかと思いました。
例:フィナンシェ、マドレーヌなど
明治 発酵バター 無塩
口いっぱいにチーズのような味が広がり、食べた瞬間の発酵の香りがインパクト大!
後味は、よつ葉 発酵バターよりも濃厚でありながらクリーミー。
バターだけを食べた際は発酵の風味が強く、後味にも長く続きましたが、クッキーにすると後味はクリーミーさが勝る感じ。
明治 発酵バター 無塩におすすめのお菓子
バターの風味自体を楽しむシンプルな焼き菓子が、明治 発酵バターの特徴がいかせておすすめです。
濃厚なお菓子が食べたい方にもぴったり!
例:バターたっぷりのシンプルなクッキーや焼き菓子など
カルピスバター 食塩不使用
食べるとクセがなくすっきり。しかし、後味はミルク感が強い。
バターを食べた際は深いコクがあったのに対して、クッキーにすると全くクセがなく、後味にミルク感のある味わい。最後までさっぱりと食べられました。
カルピスバターのクッキーは、他のバターに比べて焼き上がりも白さがあります。
カルピスバター 食塩不使用におすすめのお菓子
さっぱりした味わいを好まれる方が、シンプルなお菓子を作るならカルピスバターがおすすめです。
クセがないので、フレーバーを楽しみたいお菓子に使っても、より味が引き立つと思いました。
出来上がったお菓子自体が白っぽくなることから、バターの色を出したくないお菓子にも◎
例:フレジェ、バタークリームなど
バターを選んで、自分好みのお菓子を作ろう
今回は、4種類のバターの違いを検証しました。
どのバターも個性があり、こんなに違いがあるのかと面白い発見がありました。
バターをメインに使うお菓子であれば、バターを変えるだけで違った味わいを楽しむことができます。
お菓子作りをする際、バターを選ぶことで好みの味が作れるという考え方のきっかけになればうれしいです。