パンケーキがふわふわになるちょい足し素材
身近な食材をちょい足しするだけで、ふわふわパンケーキが焼けるのをご存知ですか?
本当にふわふわになるの?どの食材が一番ふわふわになるの?という疑問を持っている方も多いはず。
そんな疑問を解消するために、今回はふわふわになるとうわさのちょい足し素材、マヨネーズ・炭酸・ヨーグルト・豆腐の4種類を比較してみます。
基本のパンケーキ
材料
- 薄力粉…100g
- ベーキングパウダー…5g
- 砂糖…20g
- 卵…1個
- 牛乳…100ml
- 溶かしバター…10g
パンケーキをきれいに焼くコツについては「パンケーキのきれいな焼き方」を参考にしてください。
今回はこちらの材料を基本のパンケーキとして、それにちょい足し素材を加えていきます。
もちろん、市販のホットケーキミックスにちょい足ししても大丈夫です。
マヨネーズをちょい足し
材料
基本のパンケーキの材料+マヨネーズ20g
作り方
- 卵・マヨネーズ・牛乳をよく混ぜる。
- 砂糖とふるった粉類を加え、最後に溶かしバターを加える。
食べた感想
- 厚さはそれほど出てないけれど、食べた食感はふんわりやわらかい。
- 口溶けが良く、ぱさつきがない。
- マヨネーズの油脂+溶かしバターが入っているので、ふわふわ感だけでなく、しっとり感も出たのかも。
- マヨネーズの味は全く残らない。
膨らむ理由
- マヨネーズに含まれている酢が、ベーキングパウダーと反応して炭酸ガスを発生させるため。
- 乳化された植物油や酢が、グルテンの形成に影響を与えるため、かたくなりにくい。
炭酸水をちょい足し
材料
基本のパンケーキの牛乳を、牛乳50ml+炭酸水50mlにする
*牛乳の風味が不要であれば、炭酸水100mlでも可
作り方
- 卵・牛乳・炭酸水をよく混ぜる。
- 砂糖とふるった粉類を加え混ぜ、最後に溶かしバターを加えて混ぜる。
食べた感想
- それほど厚さは出ませんでしたが、ふふわふわで軽い食感でした。
膨らむ理由
- 炭酸水の二酸化炭素がパンケーキの生地に入ると、たくさんの気泡ができて膨らむ。
- ベーキングパウダーから発生する炭酸ガスと炭酸水の炭酸ガスの二つの効果が得られる。
ヨーグルトをちょい足し
材料
基本のパンケーキの牛乳を、牛乳50ml+ヨーグルト50gにする
*ヨーグルトは無糖のプレーンヨーグルトを水切りせずにそのまま使用
作り方
- 卵・牛乳・ヨーグルトをよく混ぜる。
- 砂糖とふるった粉類を加え混ぜ、最後に溶かしバターを加えて混ぜる。
食べた感想
- 生地に厚みが出て、ふんわりと焼き上がった。
- 食べた食感はふんわりしている中にも、もっちりとした感じがある。
- ヨーグルトの酸っぱさなどは感じない。
- 今回は牛乳とヨーグルト半々にしたが、全量をヨーグルトにするとヨーグルトの風味を少し感じる。
膨らむ理由
- ヨーグルトの酸がベーキングパウダーと反応して、二酸化炭素が発生するため。
豆腐をちょい足し
材料
基本のパンケーキの牛乳を、牛乳60ml+絹ごし豆腐60gにする
作り方
- 豆腐を泡立て器で滑らかにしてから、卵、牛乳を加えて混ぜる。
- 砂糖とふるった粉類を加え混ぜ、最後に溶かしバターを加えて混ぜる。
食べた感想
- 生地に厚みが出て、ふんわりと焼き上がった。
- 食感はあまり軽くはなく、他のちょい足し素材に比べると、少しどっしりとしていてもちもち感もある。
- 豆腐の味はあまり感じない。
膨らむ理由
- 豆腐に熱を加えると豆腐のタンパク質とにがりが凝固し、豆腐自体が引き締まることで弾力が生まれ、厚みになる。
- 大豆レシチンに乳化作用があるため、グルテンの形成に影響を与えてかたくなりにくい。
比較してみると
それぞれのパンケーキを重ねて比較してみました。
断面を見てみると、マヨネーズと炭酸水のパンケーキには気泡がたくさん入っています。
その気泡のおかげなのか、この二つは食感がとても軽いです。
ヨーグルトと豆腐は厚さが出ていて、もちもち感があります。
どのちょい足し素材でもふんわり焼けるけれども、全部同じような「ふんわり」ではなく、軽い食感なのか、もちもちした食感かなど、微妙に違います。
注)今回はこのような結果ですが、ちょい足し素材の量、生地のやわらかさや焼成の温度などによっても厚みが変わってくるかもしれません。また、ホットケーキミックスの種類によっても効果の現れ方はさまざまだと思いますのでご了承ください。
自分好みのちょい足し素材を見つけて
お豆腐はふわふわになるだけでなく、ヘルシーで栄養が摂れるという利点もあると思いますし、マヨネーズ+炭酸水、炭酸水+ヨーグルトなどと組み合わせて使ってみるのもおもしろいですね。
私は今までヨーグルトを入れたパンケーキをよく焼いていたのですが、マヨネーズや炭酸水の食感も気に入ったので、これからは使用していきたいなと思いました。
いろいろ試して、自分好みのちょい足し素材をぜひ見つけてください。