練り切りで季節を作ろう
練り切りは、日本の美しい四季を表すのにピッタリです。
もうすぐやってくる『梅雨』。
といえば…『紫陽花』。
今回は、梅雨の時期に作りたい、紫陽花の練り切りの成形方法をご紹介します。
練り切りあんの色付け
前回のcottaコラムでは「基本の練り切りあんの作り方」をご紹介したので、今回は練り切りあんの色付けからご説明しますね。
なるべく自然なものをと思い、私は天然色素や抹茶・ココアパウダーで色付けをしています。
抹茶やココアパウダーは、生地に直接練り込んで大丈夫。ダマがある場合は、ふるってからご使用くださいね。
食用色素であれば、お好みのものを使っていただいてOKです。
色素を使用した色付け方法
- 小さなカップに色素を適量入れて、水を一滴ずつ慎重に入れていきます。
- トロッとしたらOK!
- 練り切りあんの上に色素をのせて、折りたたむようになじませる。
*スプーンで混ぜてしまうと、スプーンに色素がたまってしまうので、私はつまようじで混ぜています。
*水分が多すぎると練り切りあんに色がなかなかつかず、あん自体もゆるくなってしまいます。かたいと色素があんになじまず、ダマになったりします。
*色を混ぜたい時はカップの中ではなく、生地の上で混ぜます。
紫陽花の包あん方法
練り切りあんで、あんこを包む工程を「包あん(ほうあん)」といいます。
今回は、ポピュラーな包あん方法を2種類ご紹介します。
白い練り切りあんでピンクの練り切りあんを覆う方法
白い練り切りあんで覆うと、中のピンクがうっすらと透けて見え、やわらかさが表現できます。
中のピンクは少し濃いめに色付けておきましょう♪
材料(紫陽花1個分)
- ピンクの練り切りあん…24g
- 白の練り切りあん…6g
- あん玉…17g
*中に入れるあんこは「あん玉」といい、慣れてきたら20gくらいまで増やしても♪
作り方
- 白の練り切りあんを丸く薄くのばします。
- 1の上にピンクの練り切りあんを置いて、右手の親指の付け根で押さえる。
- 白の練り切りあんからピンクの練り切りあんがはみ出さないように、戻しながらのばしてくださいね。
- 直径7cmくらいになったら、あん玉を中央に乗せます。
- 左手の親指で練り切りあんのふちの少し下を押さえ、右手はあん玉を軽く押し込むようにし、左手親指で時計回りに回し、包んでいきます。
- 練り切りあんのふちの高さがあん玉と同じ位の高さになったら、左手の手のひらで包み込むように持ち、右手は人差し指だけで軽く押さえます。
- 左手の親指、右手の親指と人差し指で三角形を作りながら押し合って、口を閉じていきます。
- 丸めて、底の方が小さくなるように形を整えます。
*破れないように気をつけてくださいね♪のばす時は、左手に練り切りあんを置いて、右手の親指の付け根を使うとやりやすいですよ!
*練り切りあんを回しながらのばすと、手に張り付きにくいですよ。
*慣れてきたらもっと小さいうちからのせても大丈夫です。広げすぎると、裏に練り切りあんが集まってしまい、お菓子の上の部分が薄くなってしまいます。
*お菓子の上下が同じくらいの厚さで包めるようにしましょう♪
紫色と水色の練り切りあんをなじませる方法
今回は写真を撮りやすいように濃く色付けしています。
先ほどのように白の練り切りあんで覆っても良いですが、そうでない場合は2色が自然に馴染むような色に色付けておく事もポイントです!
材料(紫陽花1個分)
- 紫色の練り切りあん…15g
- 水色の練り切りあん…15g
- あん玉…17~20g
作り方
- 練り切りあん 2色を張り合わせます。
- 1を上から押さえ、境目を指でぼかします。
- 親指の付け根で広げていきます。
- 上で説明した4~8と同じようにあん玉を包みます。
紫陽花の仕上げ
- 練り切りの中央につまようじなどで目印をつけておきます。
- 三角棒で中央に向かって、線を4本入れていきます。
- 左手の人差し指でお菓子を支えながら、右手人差し指で外側に押します。
- 押して飛び出た部分を右手の人差し指と親指でつまみます。
- 線が薄くなっていたら、中に包んだあん玉が見えない程度に線を入れなおしましょう♪
- 白の練り切りあんを茶こしで押し出し、中央に適量のせたら、完成です。
*三角棒がなければ、スケッパーなどで代用してくださいね。
*練り切りでは三角棒というお道具を使う事が多いので、あると便利ですよ。
*練り切りの中央から押してしまうと入れた線が消えてしまうので、真ん中は外して押します。
*白でなくても何色でもOKです!
出来上がった練り切りは、和菓子カップなどに入れて保存するのがおすすめです。
常温なら当日中、冷凍した場合でも1週間以内に食べきってくださいね。
まとめ
今回は白の練り切りあんで覆ったり、2色を張り合わせたりしましたが、1色で作ってもかわいいですよ。
1色で作る場合は、練り切りあん30gに好きな色をつけてくださいね。
紫陽花の練り切りにこう作りましょうという決まりはありません。
お好みの色合いで、季節の紫陽花作りに、ぜひ挑戦してみてください!